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「移動した距離」だけ、頭と心が整理される理由

僕は、毎年目標は細かく決めないのですが、「強化テーマ」だけは決めています。

今年のテーマは、「とにかく移動する」です。

会いたい人がいれば、遠方でほんの2時間だけであっても、自分から出向く。すぐにZoomに頼らず敢えて会いに行く。見たいものがあれば、先延ばしにせずに先に予定を入れる。

とにかく移動することの価値を大切にしようと考えています。

1.移動して気づくこと、感じること


コロナ禍が落ち着いてきた今、リモートではなく対面で会うことが仕事でも多くなってきました。週1レベルで出張も入っています。

また、十分衛生環境に配慮しつつも、マスクを外して人と会いやすくなっている機運も出てきましたよね。

こうして移動が増えてくると、「気づくこと」「感じること」が多くあります。

電車にしろ、飛行機にしろ、ぼーっと車窓から風景を眺めていると、頭の中にあった数々の情報が紡がれて瞬時にイケてるアイデアが降りてくるのです。

また、気分がリセットされるためか、何か懸念事項が頭の中にあっても、いつの間にか薄れていっているのです。

さらに、車窓から風景を眺めていると、別の刺激が頭の中に注入されるのか、頭の中にあった情報のカケラが整理されていきます。

無精してリモートに逃げがちだった自分を大いに反省しました。

移動した分だけ、自分が浄化される気がして、移動の大切さを思い知りましたよ。


2.移動力


移動についての価値は、かつて本を読んで納得したこともあります。以下の本はとっても良かったですよ。

人生は移動距離で決まる!

このキャッチコピーは、まさに我が意を得たり!というほど強く刺さった記憶があります。

移動することにより、出会いも引き寄せ、自分の発想力は湧き、よいパワーしか生み出さない。

多少遠方でも、面倒でも、出不精で億劫な気持ちがあっても、移動するからこそ得られるものがある!というスタンスに切り替えるだけで、どれほど人生の質が向上することか。

書籍を僕なりに読み解けば、こうなるでしょうか。

移動といっても、大きなことを考える必要はないですよ。

北海道や沖縄に行くというレベルでなくとも、いつも行かないところに移動するというのでもありです。

リモートワークで自宅に引きこもってばかりなら、いつも行かないカフェを開拓してそこでPC仕事をしてみる。ネフリやAmazonプライムばかり観ずに、たまには映画館に移動して大スクリーンで鑑賞してみる。

こんな身近なところへの移動でも、十分得るものはあります。

今年は年が明けてから、行きたい!会いたい!と思ったら、コストは無視してもとりあえず先に予定を埋めて、それを軸にスケジューリングするようにしました。

まだ、国内中心ですが、それでも思い立った時に、敢えて自分の身を移すということは頭と心の整理の視点でも、数を増やしていきたいものです。

(京都に行った際のお話)
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3.移動は他人を道連れに


僕の場合の「移動力」は、自分が移動するパターンと、「他人を移動させる」というパターンの2つを実践していこうとしています。

どこか遠方に行く際には、他府県に住んでいる友人に声をかけて誘ってみる、同じ首都圏に住んでいる場合でも自分の移動についてくるように促すなど、やや強引な一面もありますが、偶然から始まる刺激もまたいいものですよ。

他人を経由した新たな刺激と出会い、そして他人からも喜ばれるフィードバック。自分だけが移動力を実践する以上のものが得られます。

今年に入ってから、個人的にやってよかったなぁと思う、他人を道連れにした「移動」のお話があります。(もちろん自己満足の可能性がありますが)

もともとは僕も含めて大阪出身だけど、今は首都圏に住む親友が2人います。

会うと話は学生時代の話に及びます。

「あいつ元気かなぁ?久しぶりに会いたいなぁ。大阪でお店を開いたという話は知っているけど、いつか食べに行きたいね」と友人が口を開きます。

「は?」

「ていうか、なんで行けへんの?」

「お前、大阪出張もあったりするから会うチャンスなんていくらでもあるやん!たかだか大阪やし。。。」

「社交辞令で終わって先延ばししていたら、本当に会いたいときに会えなくなるで」

「アラフィフともなると残された時間もある程度考えて、”今”に身を投じんとな」

というわけで、僕はその場で大阪の旧友に電話をして、勝手に行く日を決めました。

「この日に会う約束をしておいたから、意地でもスケジューリングしてね。もちろん、俺も行くし。大阪まで泊まりで行くとコストはかかるけど、目先のコストより、移動して会うことの価値の方が大事だと思わへんか?」

親友2人は、はじめは面食らいながらも僕の意図に賛同してくれ、うまく3人ともにスケジュール調整に成功。結果、1人は30年ぶりの再会となったわけです。

「またいつか・・・」

よく聞く心のささやきですよね。

でもね、本当に「またいつか」があるかなんてわからないわけですよ。移動を社交辞令と先延ばしによって発生する後悔。僕は少なくともしたくないな。

「移動できるときに移動する、会える時に会う」

これは、今年に限らず今後の僕の人生観にもなってきたようです。

コロナ禍が始まる直前、アラフィフに突入する頃、人生の道に迷う時期がありました。

その時に読んだ書籍の一節が、腰が重たい僕を後押ししました。そして、今につながる移動力のキッケにもなったのです。

最後にその一節をご紹介して終わりたいと思います。

出不精であっても、へこんでいたとしても・・・

夢想力を阻害するものは、想像力の欠如でも、読書不足でもない。感傷である。外から論評したり、批判したり、懐疑心をもったりすることはすべて感傷である。感傷に浸っているあいだは、コトは起きない。

『愚直に考え抜く』より引用

ここからが大事です!
 ↓↓↓

感傷から脱出する方法は、実は単純である。人は座った時にしか感傷的にならない。なぜならば、立ち上がって動き始めると、感傷は止まるからだ。感傷から脱出する方法は、物理的に床や椅子から立ち上がることだ。そして移動することである。

『愚直に考え抜く』より引用

今、あなたはどこに移動したいですか?

スケジュールもコストも無視して、どこへでも移動できるなら。

想像してみましょう。

たった一度の移動が人生を変えることもあるから。

というお話でした。

おしまい。

さて、今回の内容は
いかがだったでしょうか?

少しでもお役に立てば幸いです。

それでは、また会いましょう!

著者・思考の整理家® 鈴木 進介

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