マガジンのカバー画像

#アート 記事まとめ

112
#アートの記事をまとめるマガジン 。 アート=artと考え、artの原義「つなぎ合わせる」の視点から、芸術(美術、詩歌、劇、舞踊など)及び芸術文化(映画、演劇などを含む)に注目。主… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

固定された記事

「#アート 記事まとめ」

アート系の記事をまとめるマガジン「#アート 記事まとめ」をつくります。 まず、本マガジンの「アート=art」の定義を確認するために、英語の「art」の意味を辞書で調べてみました。 art【原義:つなぎ合わせる→技術.[派]→artist(名), artisitc(形)】 1.a.Ⓤ 芸術《美術のほかに音楽、詩歌、劇、舞踊なども含む》;美術《絵画・彫刻・建築など; cf. fine arts》 b.[the arts] (総称的に)諸芸術、芸術文化《映画、演劇、文学などを含

社会勉強の場

こんにちは。髙橋こうたです。 今回も過去の自撮り写真を引っぱり出してきました。 2017年、熊本県山鹿市の芝居小屋「八千代座」で撮影したものです。 八千代座は国の重要文化財に指定されていて「るろうに剣心」実写映画の撮影地にもなったとのこと。 訪れたきっかけは偶然。 私は旅先を、サイコロや本の偶然開いたページで決めることが多いです。 表向きには「発見の可能性を広げたいから」としていますが… 本当は「いちいち行き先を決めるのが面倒だから」です(笑) 旅とは放浪…。 失礼なが

美大生から版画を買った理由

人生ではじめて芸術作品を買いました。見出し画像に掲げた、京都市立芸術大学4回生・野波らるさんの『Fall meeting』です。 先週末からリビングに鎮座しているこの作品は、「私にとって大切なこと」ふたつを象徴する存在です。 🖼 やたらリアルな内臓を描く人がいました。一昨年の秋、BORDER! というアートイベントで、内臓をモチーフにした麻布缶バッジにピンときて、200円で「肺」を買ったのが、ご縁のはじまりです。 2019年の秋は、表現系大学のWebをつくる仕事が佳境

個人コレクターによる 魅惑の「コレクターミュージアム」 3つ。

自分がコレクターだったり、知り合いにでもいない限りなかなか覗けない「コレクター」さんの世界。今回はそんな「個人コレクター」の世界を覗くことができる、現代アートのミュージアムを3つご紹介します。 1) WHAT (東京都・天王洲) 2020年12月に天王洲に誕生したばかり。美術品などを扱う倉庫ビジネスを手がける寺田倉庫による新しいかたちのミュージアムです。 「倉庫を開放し、普段見られないアートを覗き見する」 というユニークなコンセプトのもと、寺田倉庫が”保管する”コレクター

伝福連携|伝統工芸と福祉

今、色々な地域で伝統工芸と福祉の連携が進んでいます。 例えば千葉県の南房総市では、障がいを持っている方々が地元の伝統工芸品である「房州うちわ」作りの工程を担う取り組みを進めています。 また、京都市では「伝福連携担い手育成支援事業」として自治体が主体となってバックアップしています。 障がいを持っている方が一般の企業に就職するには、様々な面でハードルが存在してしまっています。 一方、伝統工芸の様な手仕事には、その工程の中に”集中して同じ作業を繰り返す”工程があります。 むし

猫から見たトランスレーションズ展 @21_21 DESIGN SIGHT

猫的感性では「願い」と「祈り」は同じようなものである。しかしその違いを適当に説明するなら、「願い」が比較的具体的な夢を指すのに対し、「祈り」は形而上学的な対象とか、何か社会的善のようなぼんやりしたものを想定しているように感じられる 。 小雨の降る土曜の夕方、パートニャー氏が21_21 DESIGN SIGHTで開催されているトランスレーションズ展に行くというので、私も一緒に忍び込んだ。 (本展における)「翻訳」とは トランスレーション 〜 翻訳というのは、ある言語・文化体

三味線をデザインするために、三味線を習い始めた話。

みなさんは三味線を弾いたことがありますか? 普段の生活では見かけることも少なくなりましたが、誰もが三味線を手にしていたという時代も日本にはありました。例えば、カラオケのない時代では伴奏は三味線というのがお決まりで、日常的によく見かけるものでした。 ただ時代と共に、三味線を習う人は減りつつあります。同時に三味線を作る職人さんも、どんどん減りつつあるというのが現状です 自分も今までは三味線とは関わりが無かったのですが、縁あって何年も前から東京三味線職人さんと仕事をするように

知が再び収斂するとき

先月書いたこちらのnoteの続き。 金曜の夜に突然何を思い立ったか、缶ビールを呑みながら書いた。その割には言いたいことちゃんと言ってる。今、様々な専門知が越境して知の再構成が進んでいる。柔軟性のある知のネットワークである教養が求められるのは必然なのかもしれないというお話。 この「再構成」についてもう少し考えてみた。 --*-- 先に法律の話題に寄り道する。昨日、シティライツ法律事務所の水野先生が次のようにツイートされているのを見かけた。 水野先生は、映画や音楽、アー

道を つくる|Make a way

音楽やデザインの仕事を一旦止めて、植木屋さんで働くようになって4年が過ぎました。 で、最初はなんにもできないからって雑草取りが多かったんです。こまかな雑草を手で摘んだり、小さな鎌のような道具で根っこから掘り返したり。 表のお庭は先輩にまかせて、日当りが悪くて湿っぽい裏の通路で、地面に這いつくばって、はびこるシダや匂いの強いドクダミを取る。まわりには忘れ去られた植木鉢や、出す機会を逸した粗大ゴミや、下水の蓋などがあって「あー…」っていう気持ちになる瞬間もあったけど、うざった

「#アート 記事まとめ」 編集後記 13

弊マガジン「#アート記事まとめ」に取り上げさせていただいた記事の著者の方々と記事の題名(順不同)。 この場を借りて御礼申し上げます。 【編集後記】 今回のshuzo_kumagai氏の記事で、お恥ずかしながら、現代アートチーム「目[mé]」のことをはじめて知った。彼らがアート・ディレクションを手掛けた「埼玉古墳群 抽象景色 日常の視点から眺める古墳群の景色」(2020年11月14日、15日開催済み)の体験記事。一瞬、shuzo_kumaga氏のご自宅の居間から古墳

内側を想ってろくろをひく 「はぐくみのうつわ」

うつわは内側を想ってつくる ああいう形になあれと、ひとつひとつ内側から「願い」をこめながら土をひきます。ろくろびきのうつわは、内側をはぐくみ、内側から形を考えるオブジェクトです。外観デザインは使い勝手や景色として想いに残るものなので、内側から形を生んだら、外側にも注力します。 茶碗や鉢、土鍋の本体などは、ろくろの上で土を上げてゆき、中身を想像しながらひきますが、土鍋の蓋というのは「逆さま」です。湯気がどう上がってまわるか逆さまの「裏側」を想像しながらひくのです。なに言って

缶詰を開けたら 美術館でした。 ≪オランジュリー美術缶≫ (展開図26)

オランジュリー美術館; モネの≪睡蓮≫ 専用につくられた、楕円形の展示室。 缶詰を買いました。 楕円の缶詰。中身は イワシかサバか… … サバ? … ”Ça va?” フランス・パリにある、オランジュリー美術館(Musée de l’Orangerie)。1927年に、モネの≪睡蓮≫の連作を収めるために整備された美術館。22枚のキャンバスからなる8点の≪睡蓮≫の連作が常設展示された、楕円形の2つの展示室。 展示室の様子は、なんとgoogle mapから見られます。

スライドする風景 具象と抽象について 〈目〉『埼玉古墳抽象景色』

行田市にある埼玉古墳。 居間からそれを眺めている。のだけど、しかし、その景色は少し不可思議だ。 スライドし続けている。 これは。目の作品『埼玉古墳抽象景色』からの眺め。居間、移動する景色、古墳、抽象、どれも交わらなさそうで、繋がってる。 南川さんと話した時、「抽象の景色は、具体の景色をレイヤーにして初めて目の前に迫ってくる」というようなことを言っていた。 別府で発表された作品『奥行きの近く』とも繋がる関心領域だ。 画家の久松知子さんも、最近は抽象というフレーズを使っていた

「#アート 記事まとめ」 編集後記 12

今回「#アート記事まとめ」に取り上げさせていただいた記事の著者の方々と記事の題名(順不同)。 棚橋弘季 Hiroki Tanahashi氏   形態(する) トルテ氏   つぶやき投稿(2020/12/07 19:51) (おちらしさん(ネビュラエンタープライズ)氏   美術展のチラシ、じっくり見たことありますか?) Yu Morio もりおゆう氏   水彩スケッチ/古都の寺:法隆寺 タケチヒロミ(Roulottes)氏   廃棄されるはずだった5着の服が、ウェディングドレ