森の底から

たこ焼き・ジョンケージ(二部構成)

思いがけなくnanacoカードに1400円くらい　入ってたから、ちょっと贅沢な藍色缶の檸檬サワーと、冷凍のたこ焼きを買いました。 今日は猛暑のなか、17時過ぎまで頑張れたから、もう、シャッターを、下ろそう。 そんな、きぶんで…。 ひんやりいびつな球体をパッケージ越しに感じながら、細かな文字を確認すると、あたためは、500wで4分40秒。 「ジョン・ケージかぁ」って思いつつ、スタートボタンを押すんだけど、何度やってもレンジは数秒で止まって、ディスプレイにU-03というエ

相性

重い画集を開いて　ゆっくり頁を繰り 本自体の重みが　右から左の手のひらに 少しずつ　移ろってゆくのを 感じることが　好きだ そうしたら　心の窓を開けて 土と根が　お互いを　信頼し合っていることに 思いを馳せると 落ち着く 葉っぱと風が軽くじゃれ合ってることや 花と水の　透明な関係 そして 微かに 種の　予感 . Kompatibilität . . . Öffnen Sie das schwere Kunstbuch und blättern Sie die

犬と風鈴

わんちゃんと　風鈴は　似てる じりじりと　暑い日差しに　焼かれると 地べたに　溶けて この世の　終わりの　顔つきで 生きてることさえ　忘れてる いっぽう 夕方前から　風が　強まると 大はしゃぎで 大歓声で 紐が　ちぎれんばかりに 跳ね回ってて どちらも 可愛い よ ね 〜⌒ #創作大賞2023 #エッセイ部門

じぶんの影に話しかけて ｜ Talk to my shadow

冬の晴れた午後の太陽のありがたさを味わいたくて外に出ました。 で、出がけに今日のラッキカラーを調べたら 黒 だったんだけど、なんとなく地面を見たら、日差しが強い分じぶんの影が濃くて。 それで、多摩湖までつながる広い遊歩道まで足をのばして、黒いじぶんと、ぽつりぽつりと会話をはじめました。 「やっぱりここいいね」 「なんで？」 「だって風景の中に 字 がないでしょ」 「どうゆこと？」 「んー、字って、モロ意味だから、脳がそこに集中すると同時に、シュッって縮む感じがして」 「あ

冷凍食品

道を つくる｜Make a way

音楽やデザインの仕事を一旦止めて、植木屋さんで働くようになって4年が過ぎました。 で、最初はなんにもできないからって雑草取りが多かったんです。こまかな雑草を手で摘んだり、小さな鎌のような道具で根っこから掘り返したり。 表のお庭は先輩にまかせて、日当りが悪くて湿っぽい裏の通路で、地面に這いつくばって、はびこるシダや匂いの強いドクダミを取る。まわりには忘れ去られた植木鉢や、出す機会を逸した粗大ゴミや、下水の蓋などがあって「あー…」っていう気持ちになる瞬間もあったけど、うざった

世田谷美術館の煙突から、白い煙が、ひとつ。

私語、と｜With my private language

仕事 っていうひびきが重いから しこと って言いかえてみたら したいこと、の略みたいで だいぶいい〜⌒

はたらくってなん?｜ What's labor?

はたらくってなんだろう?　その答えは、んー、はたらいてみて、はじめてわかること、だと思うんだー。 朝、どんなにつらくても、はたらいてるうちに、そんなこと忘れちゃう。そして、ランチがおいしくて、コーヒーも飲みたいからって12時40分にお店をでて、横断歩道を青信号で歩いてると、日差しがあたたかくて、その瞬間「自分はまっとうな人間だ」ってことにとつぜん気づいて、まわりがペールトーンに見えてくんの。 そんなきぶんになれれば、たぶん表情もちょっと愛らしくなって、コーヒーを買いに寄っ

点在｜Dotted

おはようございます。西東京は風が強めです。 で、今日はお休みをいただいて、なんとなく、 点在の良さ、について 考えはじめています。 1、は個で、２、は愛し合う、にせよ、対立する、にせよ、ふたりの世界で、３、になって初めて客観的な、社会、が見えてくるわけでしょ。で、いまは現実の社会が割とシビアだから、あたまんなかの空間にも５人くらいひとがいて、それが距離を保って点在してて、 で、余白フェチとしてはまずその空きがうれしいし、冬の動物園みたく、柵をまたいで、お互い、ただ、そこに

うすいピンクのご町内｜Light pink town

ほんとうにいちばん大切なのはじぶんのこころの状態で、気持ちがポジティブなら世界はパステルだし、ネガティブだと鉛色に沈んじゃう。 そして、ポジティブを保つためのきっかけは、けしておっきなことじゃなくて、暮らしのいとなみのなかの、ほんの些細な発見、だったりします。 それと、ぼくの場合は、しんどいときは、じぶんでじぶんを笑かそうとしてる、ってことに昨日気づきました。 たとえば最近は毎日夕焼けがすばらしいけど、遠いお空に想いを馳せる、だけじゃなくて、うすいピンクに染まったいつも