社会勉強の場

こんにちは。髙橋こうたです。

今回も過去の自撮り写真を引っぱり出してきました。
2017年、熊本県山鹿市の芝居小屋「八千代座」で撮影したものです。

八千代座は国の重要文化財に指定されていて「るろうに剣心」実写映画の撮影地にもなったとのこと。
訪れたきっかけは偶然。
私は旅先を、サイコロや本の偶然開いたページで決めることが多いです。
表向きには「発見の可能性を広げたいから」としていますが…
本当は「いちいち行き先を決めるのが面倒だから」です（笑）
旅とは放浪…。

失礼ながら山鹿市や八千代座の存在はこの時まで知らず…
こういう機会でもなければ歴史文化を学ぶことはないのかなと。
「山鹿灯籠」という、和紙と糊だけで作られる紙細工の工芸品を知ることもなかった（↓以下参照）

山鹿灯籠とは。和紙だけで作られる幻想的な明かりの正体 | 中川政七商店の読みもの

伝統工芸は、美しい部分だけ照らされて、リアルな実態はあまり語られません。
旅先で職人さんと出会い話を伺っていると、後継者、素材の調達、市場の変化など、課題が山積みで、ぞれでも時代に応じてアップデートしていく姿勢は心から尊敬します。
それは故郷秋田や、自分の創作活動にも通じる話だなと。

自分にとって旅は社会勉強の場で、自発的に学ぶことに意義があります。
こうして旅写真を振り返りながら、学び直すのも悪くない。

ちなみにこの写真は、20回ほど撮り直しました（笑）
実は、ひとり貸し切り状態だったのです。
役者でもないのに立ち位置を微調整しながら、カメラと舞台を何度も往復。
旅で重要視するのは現地の方との対話ですが…
それと同じくらい自撮り写真にもチカラを入れる！

何事もミリ単位でこだわる細かい性格で、それが自身の作品制作にも活かされている気がします。
そしてその性格のおかげか、本日、確定申告も無事提出完了。
普段、几帳面に管理すれば何の問題もなし。

…といいながら、内心、申告漏れがないかビビってます。
残念ながら、極度の心配性でもあるのですよ私。
それもある意味、長所なのかもしれません。

それでは、また次回。

写真家　髙橋こうた

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