内側を想ってろくろをひく 「はぐくみのうつわ」
うつわは内側を想ってつくる
ああいう形になあれと、ひとつひとつ内側から「願い」をこめながら土をひきます。ろくろびきのうつわは、内側をはぐくみ、内側から形を考えるオブジェクトです。外観デザインは使い勝手や景色として想いに残るものなので、内側から形を生んだら、外側にも注力します。
茶碗や鉢、土鍋の本体などは、ろくろの上で土を上げてゆき、中身を想像しながらひきますが、土鍋の蓋というのは「逆さま」です。湯気がどう上がってまわるか逆さまの「裏側」を想像しながらひくのです。なに言っているのか?って感じですね。動画でごらんください。
想像力は、内側にあり、ときに逆さまなんです。
WEBコッチョリーノの記事に
あとがきコッチョリーノつけました
あとがきコッチョリーノ
▶︎うつわとは、内側をはぐくむオブジェクトなのであり。▶︎外側だけみて急ぎなさんなよ、そんな声が聴こえる、ろくろの内側から。▶︎だれもが正解がわからない状況にいて、きっとこの先も正解なんか表れないでしょう。事実と虚構、それは内側にあるんじゃないかな。▶︎過度に期待はせずに「願い」生きているというのが「本音」でしょうか。未来に生きようとしている人は、外側が閉ざされていても内側をはぐくんでいるなあと感じます。我が家の成人した息子をみて背筋が伸びます。
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