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俳優・声優を目指す人へ

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#演劇

角田光代の世界を語ります!!

角田光代の世界を語ります!!

角田光代の『口紅のとき』に惚れ込み、今年も語らせていただきます。

女の人生を口紅を通して、語っていきます。
6歳から、79歳までを年代順に。

この素晴らしい作品を、ぜひ一緒に味わいたいです。

南青山マンダラにて、50名様限定のプレミアム公演と、
配信も行ないます。見逃し配信もあります。

どこにいても、観ていただくことが出来ます。

今日から9月20日をの本番までの53日の行程を

随時記録

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一声(いちこえ)二顔(にかお)三姿(さんすがた)

一声(いちこえ)二顔(にかお)三姿(さんすがた)

高校生で劇団の養成所に入った時に、この役者の条件を聞かされました。
男性は、特にたっぱ(身長)が必要だと言います。

が、何にしろ「声」が一番大切、必要不可欠。

何を言っているのかわからなければ、元も子もない。

そこで、発声練習!

となるかと言えば、そうではなく、

その前に声を出すための筋肉を作るのである。

身体を作るのが先。

声は、息を声帯にあてて、振動させ、共鳴し、声になりますが、

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日本語には女言葉の命令形がない!の巻

日本語には女言葉の命令形がない!の巻

今日は、和洋女子大学で「パフォーマンスアート」「表現実習」の授業でした。女子大には毎年必ず、テキストとして永井愛の戯曲『ら抜きの殺意』をもっていきます。

1997年の戯曲で、劇団テアトル・エコーが初演し、翌年第一回鶴屋南北戯曲賞を受賞しています。
日本語にまつわる、さまざまなことと人間関係とが絶妙に絡み合っていきます。

ら抜き言葉、方言、敬語が使えない、語尾をやたらと伸ばしたり、話す相手によっ

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能楽師、観世栄夫氏の言葉「演じる時、役の血流を考えろ」の巻

能楽師、観世栄夫氏の言葉「演じる時、役の血流を考えろ」の巻

観世栄夫先生(観世流シテ方能楽師、俳優、演出家 1927-2007)の演出された舞台に出させていただいたことがあり、その時に教えてもらった言葉です。

           *****

それ以前に能舞台で、やはり能楽師であり、俳優でもあるN氏との「山月記」を観劇する機会がありました。

その舞台で、お二人の違いをはっきり見ました。
N氏の朗々と出てくる気持ちのいい言い回しに比べて、観世氏の語りが

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「紀子、今だ、やったれ!」のアプリから始まった!!

「紀子、今だ、やったれ!」のアプリから始まった!!

三日坊主を克服するアプリ「継続する技術」の回し者ではないのですが、私は、これで継続できる力を手に入れました。

昨年の暮れだったでしょうか?
ひょいと目に飛び込んできたこのアプリ。

毎日1分でいいから、何かやることをひとつ決めて、それをやる時間を設定すると、タイトルの「紀子、今だ、やったれ!」の通知がくるというもの。

そして、それを毎日やり終えたら、タップして、円グラフを完成させる。 30日間

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たいせつな台詞をゴミと言って、心が痛い!の巻

たいせつな台詞をゴミと言って、心が痛い!の巻

昨日のNOTEで、誤解を招きそうな発言をしたような気がして、今日一日心が痛かったので、もう一度書いてみることにしました。でも、これは実際に声に出して説明した方が早いかもですね...

台本の書かれている台詞は、もう言い放った言葉であり、身体を離れたわけで、地面に落ちたゴミという言い方をしました。

これは、心血注ぎ、命を削って書いてくださっている脚本家に申し訳ない言葉だと思いながらも使ってしまいま

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「・・・でした。」の「た」は、相手に渡そう!の巻

「・・・でした。」の「た」は、相手に渡そう!の巻

今日も朗読について話します。

「・・・でした。」「・・・しました。」の語尾ですが、自分に引いて来ないで、相手に渡しましょう。

朗読をしている方の中には、本が大好き、読書が趣味という方がとても多いです。なので、好きすぎて、自分に読んでしまいがちです。

自分に読んで、自分で納得して、自分だけで楽しみながら進んでいきます。

それも、自分にとって一番読みやすい、楽な生理でもって読みます。

いえい

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たくらむと、本質からずれる!の巻

たくらむと、本質からずれる!の巻

朗読について書きます。

タイトルにあるように、何かしよう、どうにかしようとした時点で簡単に本質からずれていきます。

特に聞き手を意識して、いいところを見せようなんて思ったら、脱線してしまいます。

どう読むかではなく、何を言いたいかを読み解き、あなたのセンスで表現してみてください。あなたのこれまでの体験を踏まえ、あなたの身体の中心を貫いて出た言葉(あなたの本音、あなたの中の真実)で語ってもらう

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その台詞は、どこから来たの? のつづき

その台詞は、どこから来たの? のつづき

俳優、声優を志す人を応援したく、話させていただいています。
前回のその台詞は、どこから来たの、のつづきです。

どう読むかの声から入らず、何を思ってこの台詞になったのか、
最初の心の動きを、まずは掘りあててほしいのです。

何にも頭に浮かばないのに、何かを話そうとする人はいません。
頭にないことを言葉にすることは不可能です。

ちょっと試してみてください。

ね、できないでしょう?

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俳優、声優を目指す方へ

俳優、声優を目指す方へ

毎年、専門学校や事務所、または自宅にて俳優・声優を目指す人達、約250人の指導を行なっています。

指導歴25年、これまでに本当に様々な若者に会ってきました。

その中には、大手の事務所で教えていたこともあって、今では押しも押されぬ大女優となっている女優さんもいます。

彼女とは、デビュー前に週に1度の個人レッスンで濃密な時間を過ごしました。

実に根性があり、演技で出来ないと自分に腹を立てて帰り

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