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日本語には女言葉の命令形がない!の巻
今日は、和洋女子大学で「パフォーマンスアート」「表現実習」の授業でした。女子大には毎年必ず、テキストとして永井愛の戯曲『ら抜きの殺意』をもっていきます。
1997年の戯曲で、劇団テアトル・エコーが初演し、翌年第一回鶴屋南北戯曲賞を受賞しています。
日本語にまつわる、さまざまなことと人間関係とが絶妙に絡み合っていきます。
ら抜き言葉、方言、敬語が使えない、語尾をやたらと伸ばしたり、話す相手によって言葉を使い分けたりの中で、この女言葉には命令形が存在しないことが明らかにされていきます。
かいつまんで、説明すると、
「お風呂を沸かせ!」と、男は命令できるけれど、これは男言葉で女は使わない。女言葉だと、「お風呂を沸かして。」とお願いになってしまう。
英語には、女も男もない、同じ言葉を使う、というのに、日本は男社会で、女に命令させないために、命令形を作らず、命令できないようにした。
という話です。
これでは、いつになっても男と女が、同じ場所に立てないではないか、と悔しいです。
せめて、この事実を女の子に知ってて欲しくて、テキストとして使わせてもらっています。
が、今日は、コロナの関係で読み合わせはできず、私の講義だけでした。
お家でお母さんとやってみて下さいね~と言いましたが、どうかな?
* 追伸
学生が、命令する時は、英語にすると言っていました。
これ、いいかも。(^^)
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