【本紹介】時間管理の鍵は自己欺瞞の克服にあり!『あっという間に人は死ぬから』【書籍レビュー】
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佐藤舞氏の著書『あっという間に人は死ぬから 「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方』は、私たちが日々感じる「時間が足りない」という悩みの本質に迫り、その解決策を提示する一冊です。
この本では、時間が不足する原因が「自己欺瞞」にあると指摘し、その背景には「死、孤独、責任」という避けられない現実を直視できていないことが関係していると述べています。
自己欺瞞がもたらす代替行動
時間が足りないと感じる理由の一つに、自分の本当の望みから逃げ、代替行動を取ってしまうことがあります。たとえば、転職を考えている人が、転職そのものよりも同僚や家族に相談することに時間を費やしてしまうことがあります。
この行動は一見、転職準備の一環のように見えますが、実際には自分の本心に嘘をついて行動を先延ばしにしているだけです。これが代替行動の典型例であり、結果として時間を浪費し、本来の目標に到達できなくなります。
3つの断り「死、孤独、責任」
本書では、このような行動がなぜ起こるのかを、「死、孤独、責任」という3つの「断り」を直視できないからだと説明しています。これらは日常生活の中で意識しづらく、逃避しやすいテーマです。しかし、これらを無視することで、私たちは自己欺瞞に陥り、本当にやるべきことから逃げ続けてしまうのです。
たとえば、「死」を直視することは、自分の時間が有限であることを認識し、無駄にできないと意識することにつながります。同様に、「孤独」を受け入れることは、自分が最終的には一人で決断し、行動しなければならないという現実を認識することです。そして「責任」を意識することは、他人のせいにせず、自分の行動とその結果に責任を持つことを意味します。
断りを直視して充実した時間を手に入れる
これらの断りを直視することで、自己欺瞞から解放され、本当にやるべきことに集中できるようになります。たとえば、起業を考えているのにセミナーばかりに通う人は、実際には自分の責任で行動することを恐れている可能性があります。
この恐怖を乗り越えるためには、自分がいつか死ぬという現実を受け入れ、孤独に決断し、責任を引き受ける覚悟を持つことが重要です。
まとめ
『あっという間に人は死ぬから』は、時間管理術の本ではなく、時間不足の根本原因を掘り下げ、それを解消するための哲学的なアプローチを提供しています。自己欺瞞から解放され、自分の本心に基づいた行動を選択することで、人生をより充実させることができるでしょう。
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