自作の詩をつらつら書いていくというアカウントです。 私の書く詩は体験から生まれたあれこ…

自作の詩をつらつら書いていくというアカウントです。 私の書く詩は体験から生まれたあれこれを言葉に落とすという感じです。illustratorで画像化。

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このnoteについて

砂です。 noteはたまに見てましたが、自分が使うことはなかろうと考えてました。 が、アカウント作っちゃいました。 と言いますのも、つい先月からではありますが、「詩」…

砂
5年前
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#17「春の海」

白い紙へ淡い色を重ねるように、 春の海はたゆたう。 さざ波の音がきこえる。 そよ風の音がきこえる。 陽光は柔らかな覆いをかけて、 仄白い水平線は蜃気楼になる。 足…

砂
5年前
2

#16「春眠」

これは朗読を前提とした文となっているので、平打ちのテキストで載せます。春の陽光は眠くなりますね。 ---------- 光暖かく 風薫る 走る車のおと 換気扇 笑い声 時…

砂
5年前
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#15「ありふれた逡巡」

最終更新から約2か月放置しておりましたが、年末年始は別件に意識を集中させておりました。詩作が全然できず無理はしてもしょうがねぇと思ってましたので、そういう次第…

砂
5年前

#14「帳」

今年は秋口より詩作を行ってきましたが、おかげさまでだいぶ抵抗がなくなってきた、というか詩を考える頭のスイッチが入ってきたのかなという感じがします。もちろん常時…

砂
5年前
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#13「狭間の色」

砂
5年前

#12「現代のコンキスタドール」

砂
5年前
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#11「還島」

以前、台湾を自転車でまわったことがあるのですがその時の旅を書きました。ここまでくるともはや詩というか旅記みたいな気もしますが。 時間が経ち、あの旅に対しての主…

砂
5年前
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#10「流れて、止まりて」

秋がどこかへ消えてしまいました。

砂
5年前
1

#9「暗幕と点」

阿蘇でみた満天の星について(ロマン派感…)

砂
5年前
1

#8「枝」

砂
5年前
1

#7「焙煎」

写真: OLYMPUS PEN EE-3(ハーフサイズフィルムカメラ) + lomography color negative 100

砂
5年前

#6「燃やす」

砂
5年前

#5「円(2010)」(img再編)

以前、バイクで日本を一周した時のことを再考して。

砂
5年前

#4「白寂」(img再編)

冬山登山について。

砂
5年前

#3「猫のいる風景」(img再編)

とある地域猫との関係について。

砂
5年前

このnoteについて

砂です。
noteはたまに見てましたが、自分が使うことはなかろうと考えてました。
が、アカウント作っちゃいました。

と言いますのも、つい先月からではありますが、「詩」の朗読をみて自分の中に何か湧き上がるものを感じたからです。
思えば昔から国語の教科書に載ってる詩を授業中にずっと見るとか、音楽も歌詞が独特とか主観性の強いものが好きだったり、映画や写真をみてはやれ詩的で美しいなどと言っておりました。

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#17「春の海」

白い紙へ淡い色を重ねるように、
春の海はたゆたう。

さざ波の音がきこえる。
そよ風の音がきこえる。

陽光は柔らかな覆いをかけて、
仄白い水平線は蜃気楼になる。

足跡はまだどこにもない。
穏やかな音に、
沈黙が呼応する。

囁きが満ちた曖昧な境界。
誰かの忘れた帽子がでたらめに踊る。
そのとき、が訪れるまで座礁し続ける一隻の船。

散乱した海藻に埋もれた、褪せた外国語の漂着物。
小さな絶海が、

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#16「春眠」

これは朗読を前提とした文となっているので、平打ちのテキストで載せます。春の陽光は眠くなりますね。

----------

光暖かく

風薫る

走る車のおと

換気扇

笑い声

時計

布団

黒いカーテン

隙間

白いレース

きらめいて

暗闇にさす

それは

ぽつんと浮かぶ灯台のよう

埃や粒子

音を引き連れ

洞窟のパレード

影を生む光

ひっそり

我が物顔で侵入

白い壁に

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#15「ありふれた逡巡」



最終更新から約2か月放置しておりましたが、年末年始は別件に意識を集中させておりました。詩作が全然できず無理はしてもしょうがねぇと思ってましたので、そういう次第です。
先日とある機会で作成したものです。フォーマットはそのままなので、一枚ですべてとなります。

#14「帳」



今年は秋口より詩作を行ってきましたが、おかげさまでだいぶ抵抗がなくなってきた、というか詩を考える頭のスイッチが入ってきたのかなという感じがします。もちろん常時オンではなく、ふとした時に入るのですが。

こういったことに理解がある人は世に多くなく、ことに詩は「いい年こいてポエムってる」というネガイメージが強すぎるため、気恥ずかしさが全くないわけではありません。ていうかパーソナルな部分を第三者にさ

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#11「還島」



以前、台湾を自転車でまわったことがあるのですがその時の旅を書きました。ここまでくるともはや詩というか旅記みたいな気もしますが。
時間が経ち、あの旅に対しての主観/客観的評価の塩梅が自分の中ではいい具合になった感じがします。それでも静かなときに思い出せば、今でもあの熱気が蘇るかのようです。あれ以来行けてないけど、また台湾の田舎町にふらっと行きたいなぁ。

#10「流れて、止まりて」



秋がどこかへ消えてしまいました。

#7「焙煎」

#7「焙煎」



写真:
OLYMPUS PEN EE-3(ハーフサイズフィルムカメラ)
+ lomography color negative 100

#5「円(2010)」(img再編)



以前、バイクで日本を一周した時のことを再考して。