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「140字」の伝

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140字で本の魅力を伝えていきたい。 その本の魅力があなたに届きますように。
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#本好きな人と繋がりたい

#15『三千円の使いかた』

#15『三千円の使いかた』

登場人物たちが、本の中から「お金」の価値観を問いかけてくる。
報酬を得ることだけに満足し、世の中のお金を廻す仕組みを知ることに目を背けた時間の分だけ自分に負として跳ね返ってくる。それは金額の大小ではなく人生の豊かさの大小としてである。著者はそれを短めの題名と豊かな物語で現す。巧い。(140)

#14『シン・防災論』

#14『シン・防災論』

荒ぶる自然災害。一体、日本列島の災害対策のキーパーソンは誰なのか。
著者は政治家であると説き、建設的に非常事態の政治家の立ち振る舞いを語る。
災害を「想定外」で終わらせるべからず。想定をより深く創造することが未来の日本を強くする。
時の政治家に、この立ち振る舞いをよろしくお願いしたい。(140)

#13『レバレッジ・リーディング』

#13『レバレッジ・リーディング』

本屋さんの店頭に眩しく飾られるビジネス書。日々更新されビジネスパーソンと社会の鎹になっている。だが、私にとっては積読対象のジャンルでもある。
著者は多読という戦略的な読破方法を説く。一言一句を拾わない。その読み方は私の肩の荷を下ろしてくれた。秋の夜長、積読タワーが静かに崩れていく。(140)

#12 『成瀬は天下を取りに行く』

#12 『成瀬は天下を取りに行く』

著者の書き進める痛快なリズムに呑み込まれた。場面が急展開しても、それが自然に繋がるストーリー。それは、主人公・成瀬あかりの持つ潔さも相俟ってだろう。読了時の日本時事に照らして言うならば、成瀬あかり、こういう逸材が国を率いる内閣総理大臣にふさわしい、なんて思ったりもした。(140)

#11『オンリーワンのキャリアを手に入れる地方副業リスキリング』

#11『オンリーワンのキャリアを手に入れる地方副業リスキリング』

副業かぁ、と軽い気持ちで表紙を開く。その中に流行りの「リスキリング」の真意を掘り当てた。本業とは違う居場所に身を置くことで、ひとりの人間が多様な視点や役割を持つ。これこそがリスキリングの始点だと解した。
偶然、出会う一冊の本が学びを深める。セレンディピティ、そんな一冊をあなたにも。(140)

#10 『日本酒を好きになる』

#10 『日本酒を好きになる』

がんばれ能登。応援の気持ちを込めて能登の日本酒と九谷焼のぐい呑みを購入。優しくすっきりとした口当たりに舌は唸る。酔いしれた。
私はまだこの国が誇る日本酒の本質を語れない。それで手にした入門書。丁寧な解説は一頁捲るごとにどぶろくを濾して透きとおる日本酒のごとく、私の脳をクリアにする。(140)

#07 『JA全農広報部さんにきいた 世界一おいしい野菜の食べ方』

#07 『JA全農広報部さんにきいた 世界一おいしい野菜の食べ方』

自分の食事を自分でつくる。その過程に「旬」と名乗る食材たちとの出会いがある。旬はその季節に食べてこそ最大の旨みを引き出す。この本はさらにその旨みの引き出し方を導く。
さて、人の「旬」とはいつなのか?人の「旨み」を引き出す術は?
その答えを探す活力は、おいしい野菜を食べて、見出したい。(140)

#06 『ワーク・シフト』

#06 『ワーク・シフト』

MBAの恩師が急逝した。これは恩師からの課題図書。2週間で「粗筋と所感」のプレゼンを課せられた。386頁に目が眩んだが、読み出すと驚愕の良書だった。コロナ禍前の出版本にして、今を語り当てる著者の創造力。未来の働き方を考える道標となった。恩師が与えてくれた読書時間に心から感謝する。(140)

#05 『「働き方」の教科書』

#05 『「働き方」の教科書』

働き方というよりも、物事を考える術を私に与えてくれた本。時間軸のタテ、空間軸のヨコ、数字・ロジック・ファクトの算数。この思考こそが創造を色濃く確かなものに近づける。
若くしてこれを読み、今と同じ感覚を持てたかといえば、それも違う。その時々で感じるその言葉。人生のタイミングは面白い。(140)