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頭痛診療と鍼灸をつなぐ架け橋プロジェクト
大変、お久しぶりです。
鍼灸師の石山すみれです。
今日は、現在進行しているプロジェクトについて書かせていただきます。
「頭が痛い」
この症状でこんなにも悩んでいる・生活に支障をきたしている方がいることに臨床に出て本当に驚きました。
また女性に多い疾患ということで、同世代の方・同性ならではのお悩みに少しでも寄り添うことができれば、と思い、頭痛を対象に研究を続けてきました。
研究・臨床に出ると
緊張型頭痛のうつ、不安、QOLに対する鍼灸治療とMedical Trainingの効果: ランダム化比較試験
背景
緊張型頭痛(Tension-type headache; TTH)は最も一般的な神経原性疾患であり、慢性疾患や障害の原因として二番目に多い。ICHDの診断基準では、Episodic TTH(ETTH、12日以下/年)、frequent ETTH(12日以上、180日以下/年)、chronic TTH(CTTH、180日以上/年)となっている。
(そうなの!?知らなかった〜。Episod
片頭痛予防においてfMRIから見た鍼治療の潜在的機序のエビデンス
背景
多くの国で、鍼灸治療は広く受け入れられており、片頭痛の治療に最もよく使われる代替・補完医療(TCM)療法の1つである。
2016年の鍼治療のコクランレビューでは、片頭痛予防としての鍼治療は偽鍼よりも有効で、予防薬と同等の効果があるが、効果量が少ないとの記載である。特記すべきは、2009年のコクランレビューでは鍼が偽鍼より有効という明確なエビデンスはないという記載だったのが、いくつか
TouchによるDefault mode networkの不活性化
背景
ヒトとヒトの相互関係の中心的な影響である”感情的タッチ(affective touch)”は社会的に重要である(例えば、友人とのハグや恋人からの愛情、母親からのいい子いいこなど)。感情的タッチは、情動的な側面を持ち、言葉などがなくてもタッチを介して、感情を変化させることができる。
末梢神経系では、ゆっくりとしたストローク刺激は、C線維(触覚求心性)をターゲットとする;1~10cm/s
月経関連片頭痛の予防に対する鍼治療:多施設ランダム化比較試験
背景
女性片頭痛患者の約20%は月経時片頭痛であり、その大半は前兆のない片頭痛である。月経時片頭痛は以下の2つに分類される;pure menstrual migraine(純粋月経時片頭痛)とmenstruation-related migraine(月経関連片頭痛;以下MRM)だが、大半はMRMに属する。
MRMの医学的管理は困難(Challenging)である。月経周期に関連して起こる
妊娠中の片頭痛予防に対する鍼治療の安全性
背景
妊娠中はエストロゲンや内因性オピオイド濃度が高く、ホルモンの変動が少ないことから、片頭痛発作は一般的には起こりづらい状態である。片頭痛をもつ女性の60~80%は妊娠後期にかけて改善するが、8~10%では悪化もしくは片頭痛発作が残るため、治療を要する。片頭痛の急性期薬や予防薬の多くは妊娠中は禁忌であり、また妊娠中の片頭痛患者における安全性に関するデータは乏しい。
鍼治療は片頭痛の予防的治
前兆のない片頭痛に対する灸治療の有効性と安全性:ランダム化比較試験
背景
前兆のない片頭痛(Migraine without aura: MWoA)は最も一般的なタイプの片頭痛であり、アメリカでの有病率は約28.4%、中国では4.2~14.6%と報告されている。片頭痛は生活の質に甚大な影響を与えるが、疼痛コントロールに鍼灸治療が用いられてきた。
Penetrating moxibustion(透熱灸のようなもの?)は古代中国での治療をベースに新しく開発された
片頭痛患者に対する鍼治療が脳卒中のリスクを軽減させる
背景
近年、片頭痛患者において脳卒中のリスクが増加する、という報告が散見される。前兆のある片頭痛(Migraine with aura;MWA)は虚血性脳疾患のリスク因子であるが、特に45歳以下のMWAでその傾向が強い。最近では、MWAだけでなく、前兆のない片頭痛(Migraine without aura;MWoA)も含めた片頭痛群でも、片頭痛ではない人と比べて脳血管障害のリスク増加との関連
未来に向けての論文紹介
こんにちは。
自分への備忘録 / 未来に向けての研究のため / 誰かの知識のため
適切に論文を読む技術向上のため などなど
ということで、いつまで続くかわかりませんが、
論文紹介noteを作成します。
主に研究テーマである片頭痛が多いと思いますが、
今年も講演の機会をいただいているので、その際に見返せるように
やっていきたいと思います。です。