社内用に3日で開発した情報共有ツール | Stock創業ストーリー #4
Stockが生まれたのは、本当に偶然でした。
売上がそこそこ出始めていたが、「しかしこれでは世の中にインパクトを与えるという自分たちのミッションを達成できない」という理由で「鬼ツッコミ」というサービスをやめ、新しい事業に挑戦しようとチーム全員でアイデアを100本出し合いました。
しかしそれでもピンとくる事業アイデアは生まれませんでした。
そんな中、現在の事業であるStockが生まれました。きっかけは本当に偶然の出来事でした。
|| チャットだと情報がことごとく「流れて」いってしまう
当時「事業アイデア100本ノック」では、LINE やSlackといったチャットツールを使ってやりとりをしていました。
アイデアが100本も(比喩ではなく本当に100本)ありますから、さすがに「これは良いかも」という案もいくつかありました。良い議論をした日もありました。しかし、後からその話を振り返ろうとしても、チャットでやり取りした情報はことごとく流れて行ってしまい、後から振り返ることができません。
さらに、100本ものアイデアを並行してチャットでやり取りしていたので、様々な話題が錯綜して、必要な情報にすぐにアクセスすることもできません。
かと言って、パワーポイントやエクセル等のファイルに情報を残すのは、いちいち作る方も面倒だし、開くのも大変だし、みんななかなか更新してくれないしということで、アクセス性が悪すぎるという問題がありました。
|| どうせ暇なので社内用ツールを作ってみた
「チャットだと流れてしまう。かといってファイル共有だと面倒だ。」
どうにかならないかと思い、検索してみたりもしましたが、私たちが求めている「チームの情報を、最も簡単に管理できるツール」は意外なことにどこにもありませんでした。さらに意外なことに、国内だけではなく、海外のサービスにもこのようなものがありませんでした。
実は、事業アイデア100本ノックをしている当時、私たちは結構暇でした。「やるべきことを探す時間」でしたので、それはつまり「やるべきことがない時間」ということです。あまりに暇すぎてランチだけで2時間使ったりもしていました。
当時の自分たちには、とにかく「事業アイデア」と「議論の結果」を簡単に残しておくツールが大急ぎで必要でしたし、上記の通りどうせ暇でもあったので、あくまで社内用ツールとして自分たちの情報を簡単に残すためのツールを作ってみることにしました。
ただ、事業アイデアを早く出さなければいけないという焦りもあったので「最大で3日以内の範囲で出来るものを作って欲しい」という条件付きでエンジニアに開発を頼みました。
毎日毎日「100本ノック」ばかりでちっとも開発できなかったエンジニアは嬉々としてプログラミングを開始しました。
約束通り、エンジニアが3日後に「あくまで社内用の」情報共有ツールを持ってきました。僅か3日で作った完全に社内用のツールのため、当然非常に簡素なものです。いまこれを読んでくれている皆さんが想像するさらに100分の1くらい簡素なものです。。
しかし私は、その簡素なプロダクトに触った瞬間、そのあまりの便利さに衝撃を受けました。
これが現在、私たちが皆様に提供しているStockというプロダクトの原型になったものです。
しかし、まさかこの社内用に3日で作ったモノが、ほんの2~3年後には何万もの方が導入し、さらには億単位のお金をベンチャーキャピタルから調達するほどのプロダクトになるとは思いもしませんでしたーー。
「事業アイデア100本ノック」自体からアイデアは生まれませんでしたが、「事業アイデア100本ノック」をしてチャットで流れていったという体験から、Stockの原型となるアイデアが生まれた瞬間でした。
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