「100人のLikeより1人のLove」| Stock創業ストーリー #5
|| 簡素なモノだが、便利だった社内ツール
偶然の産物で生まれたStockの原型ですが、最初はプロダクトとして広く一般の方に販売するつもりは全くありませんでした。
当時は本当に社内の情報共有ツールとしてのみ使うつもりでした。そのうえ、たった3日で作ったものだったのでほぼ何のデザインも何もない状態で、非常に粗末なものでした。機能も全然なくてスカスカです。まさか現在のように他社の方に使ってもらえるなどとは夢にも思いませんでした。
しかし、一方で私たちとしては革命的な便利さでした。
こんなに簡単に社内の情報を残せる手段があるのか! 本当に粗末で特別な機能も何もないものなのに、こんなに業務が効率化されるということがあるのか?と強烈な衝撃を受けました。
会社にとって必要な情報がとにかく簡単にストックされていくので、プロダクト名は、見た瞬間「Stock」に決めました。
|| 「社内の情報を、簡単に残しておく場所がない」は誰にでもある Pain ではなかろうか?
「社内の情報を、簡単に残しておく場所がない」という問題も改善したし、このツールを利用して新規事業の案をバシバシ出していこう。踏み出そうとしたその時、ふとした考えが頭をよぎりました。
「社内の情報を、簡単に残しておく場所がない」というのは、もしかすると私たちだけでなく、ほかの誰にでもあるPain(痛み)ではないか?みんなもこれに困っているんじゃないか?
“これ” はもしかしたら行けるのではないだろうか。
私たちが抱えていた情報共有に関する悩みは、世の中の他の誰かの悩みでもあるのではないかと思いました。
|| 「意味が分からない」と言われ続けた
そう思い立ってすぐに知り合いに見せまくりました。「素晴らしい」「革命的なプロダクトだ」という声が殺到……するものとばかり思っていたけれど、実際は散々なものでした。
「既存のツールで十分だ」「まったく必要ない」「意味が分からない」「絶対にお金出す人はいない」
ありとあらゆる否定の言葉を受けることになってしまいました。
|| 「100人の Like ではなく、1人の Love を」
30社ほどにヒアリングさせて頂きましたが、そのうちの29社さんからはかなり強烈な否定のご意見を頂きました。しかし、実は1社だけはStockを絶賛してくれる企業の方がいたのです。
その企業の方は、「情報共有はチャットだとすぐに流れてしまうし、でもファイル共有は面倒くさい」という私たちと同様の悩みを抱えていました。
のみならず、あろうことか「いまの状態でも良いので、お金を払うから是非使わせてほしい」という言葉まで頂きました。
この時、私たちはStockは「厳しい」と判断すべきか、「可能性がある」と判断すべきか非常に悩みました。ヒアリングした30社のうち29社には受け入れられなかったが、1社からは明確に強烈なニーズがある。
そんな時に思い出したのが、米国の著名なアクセラレータであるY Combinatorの創業者ポール・グレアム氏が言っていた「100人のLikeではなく、1人のLoveを獲得したプロダクトが、結果として世の中を変える」という言葉です。
たしかに29社の方からは不要と言われてしまいましたが、目の前にいる1社の方はどう考えても「Love」だし、よく考えたら自分達も非常に「Love」 です。当時はまだプロダクトとも呼べないような粗末なものでしたが、それでも Stock には少なくとも2人のLove が存在している。
「100人の Like ではなく、1人の Love を獲得したプロダクトが、結果として世の中を変える」。私たちはポールグレアムの言葉を信じて、Stockの本格開発に着手することを決めたのです。
|| Stockでは、新たな仲間を大募集しています!
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