「世界中の『非IT企業』から、情報共有のストレスを取り除く」| Stock創業ストーリー #6
|| 世の中を変えるために走り出した
「チャットだと情報が流れてしまう。でもファイル共有では面倒だ」というPain(痛み) を解消するプロダクトとしてStockを開発して世に広めていくことを決意しました。
29社からは散々「要らない」と言われてしまったプロダクトですが、たった1社の方が気に入ってくれたことがきっかけです。
米国の著名なアクセラレータであるY Combinatorの創業者ポール・グレアム氏が言っていた「100人のLikeではなく、1人のLoveを獲得したプロダクトが、結果として世の中を変える」という言葉に後押しをされてそう考えたのです。
|| ユーザーと対話する
さて、ポール・グレアム氏の言葉で、もうひとつ参考にしたものがあります。
ひたすらユーザーにヒアリングしまくって、プロダクトの改善ヒントをもらい、プロダクトを改善し続けろというメッセージです。
当時はStockを使ってくれる企業は、なにしろ1社しかいないので、とにかくこの1社を絶対に離すまいと徹底的にこの会社に張り付きました。
週次でヒアリングするのは当たり前。オフィスで後ろからStock を使って仕事をしている姿を観察させてもらったりもしました。「なぜそういう動きをしたのですか?」「 どうしてそのように使ったのでしょうか?」 というように疑問があれば片っ端からうかがいました。
完全にユーザーの動きをストーキングしまくっていました。
こうして少しづつStockを改善し続けていくうちに、2社目、3社目と使ってくれる企業が増えてきました。
新たな企業にも同様に貼りついて「ユーザーストーキング」をおこない、改善点を洗い出しエンジニアにフィードバックをする日々が続きます。
ちなみに、私自身は今も日々ユーザーとの対話を続けています。さすがに上記のような「ストーキング」のレベルではもうできませんが、それでも実際に使っている人の声をきくことが代表として大切な仕事だと実感しているからです。3年くらいはやっているでしょうか。
|| 非IT企業のために
いまのStockというプロダクトや会社にとって最重要の考えである私たちの「ミッション」に出会ったのは、この時期です。
「世界中の『非IT企業』から、情報共有のストレスを取り除く」というミッションはこの初期のヒアリングの段階でその着想が生まれました。
ITに詳しい人たちにはStockは必要ない。世の中にすでに高度で多機能な専門ツールは溢れているからです。ITに詳しい人たちは情報共有には特段困っていないことが分かりました。
では、誰が困っているかというと「非IT企業の方々」です。
非IT企業の方たちこそが私たちのプロダクトを必要としてでおり、Stock こそが非IT企業の方たちのPain (痛み) を取り除くことのできるモノであると確信しました。
実は私澤村自身もITには非常に疎く、親戚中のおばちゃん全員がスマホを買ってもまだガラケーを使い続けていたくらいITリテラシーが低い人間です。難しそうなプロダクトは興味もないしよくわかりません。だから「非IT」の方々の悩みや痛みは自分のこととして理解・共感できたのです。
そうした想いを胸に、ヒアリングを重ねてStock は日に日にプロダクトらしい形へ仕上がってゆきました。
こうして、ユーザーヒアリングを繰り返していく中で、「βローンチ」(ベータローンチ=正式オープン前にプレオープンすること)にまでたどり着くことができました。
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