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カテゴライズしないで

この前、5~6年ぶりに実の祖父に会ったときに叫びたくなった言葉だ。

彼は今、祖母に先立たれ一人で暮らしているから、
普段は、あまり話し相手がいない。

だからこそ、聞き役として会いに行こうと思っていたけれど
血縁のある関係は、それはそれで
どうしても、しんどい気持ちになってしまった。

私が豪雨のように浴びた沢山の言葉は、
家に帰ってきて、お風呂で綺麗に洗い流した。


「女は、男は、働くものは」

彼は孫娘に久々に会えて嬉しかったようで、よく話した。
私はひたすらに相槌を打った。

健康状況などの近況から始まり、彼の出生の話まではよかった。

仕事や考え方、夫婦生活、政治の話になったところでウッと思うことが何度かあった。

「女ってのは~」
「○○人はダメだね」
「昔は~」

血縁のある人から直に聞く、この類いの言葉がショックだった。

もちろん祖父は年齢的にも、今の文化を柔軟に取り入れられる年代ではないのだと思うし、言っていることが全くの見当違いとも思わないけれど。

属性を一括りにして、否定する必要があるのだろうかと思った。

そのケースの個人が良くなかっただけで、全体の評価としてしまうのは機会損失になりそうだなとも。

そして何より、「女」のダメ出しをする貴方の目の前に座っているのは、唯一の孫娘である私で、祖父が私を傷つける言葉を無自覚に発しているという事実が一番悲しかった。

だけど、何年かぶりに会った孫に、そんなことを言われるのも傷つくと思ったので黙って聞いた。


多様性って難しいよ

少し話は変わるけれど、
「多様性を認めよう」という意見の人「だけ」を集めて、多様性を認めるのでは、多様性は無いに等しく、正義を掲げる暴力になりかねないと思っている。

「多様性なんて認めない」という意見の人も認めてこそ、多様性なのだ。

私は「カテゴライズしたくない」「多様でありたい」と思うにも関わらず、目の前に現れた祖父に、簡単に動揺してしまう。

多様性って難しい。

「年齢的に今の文化を取り入れるのは難しい」と思ってしまったのは私だけれど、それだって偏った見方だと思う。

人との関わりの引き際って難しい。

みなさんは、どうされていますか?


ご清聴ありがとうございました。

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