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この世界を去ったでかちゃん⑥<わたしは生きていく>
でかちゃんの尻尾の先は、二つに割れていた。猫又という妖怪の話なんかを聞きかじっている者としては、こんなにかわいい妖怪、最高じゃんと思っていた。
でかちゃんは多分、我が家の辺りの山の中で生まれ育ったと予想する。山中を駆けずり回っていたんだろうな、おうちに入れたばかりの頃でかちゃん、前脚の付け根、人間で言えば肩あたりの筋肉が異常に発達してムキムキだった。上半身になかなか筋肉がつかない息子が羨むほどであ
この世界を去ったでかちゃん⑤<旅立ち後 でかちゃんからわたしへのメッセージ>
息を引き取ったその日の午前、急遽でかちゃんをご神木の森へ連れて行くことを決め、うちを出る直前にふと思いつき、でかちゃんからのメッセージを受け取るためにタロットカードを引いた。
出たのは
「剣のナイト」
その視線に
「カップの8」
急いでテキストを開いて解釈し、涙しながらセルフリーディングした結果は
「8がキーナンバー。ナイトの剣で、次の世界へ。視線は完全に満ち足りた愛の世界。言葉とか思考を振
この世界を去ったでかちゃん④<旅立ち後 でかちゃんの仲間>
息を引き取ったすぐ後に、でかちゃんにわざわざ会いにきてくれた人が2人いる。
KちゃんとMさん。
この2人とは昨年秋からとあるプロジェクトを立ち上げ、わたしにとってとても大切な仲間である。かつ、ダンス仲間でもある。この1,2年、うれしいも苦しいも分かち合ってきたという自負が伴った、仲間である。その2人がでかちゃんのために、わたしのために駆けつけてきてくれたことが、何よりうれしかった。
Mさんにいた
この世界を去ったでかちゃん③<5/24のでかちゃん>
Jさんがご神木ふもとに到着したときのでかちゃんの様子が、あまりにも印象的だった。
鳴く。
みたことないぐらい、鳴く。
特にここしばらくの間、でかちゃんが声を出して鳴くことがほとんどなかったので、その様子を見て驚いた。
泣く。
だったのかもしれないね。
「Jさん、待ってたんだよ。来てくれてでかちゃんうれしいよ」
って。
そう言っていたんだね。最後の力を振り絞って。
Jさんはバイオレゾナンスの機
この世界を去ったでかちゃん②<5/24のでかちゃん>
気持ちは逸っていたのだけど、でかちゃんを抱きかかえたわたしの足取りはとてもゆっくりだった。「今このときをでかちゃんと共にここにあること」を噛み締めるように、ご神木に向かって一歩一歩歩みを進めた。
「でかちゃん、いいお天気だね、気持ちいいね」
「でかちゃん、おかーさんのところに来てくれて本当にありがとう」
「でかちゃん、かわいいね」
「でかちゃん、だいすきだよ」
でかちゃんにかけるわたしの声は、
この世界を去ったでかちゃん①<5/24のでかちゃん>
2021年の夏の終わりに、激しい闘病の末一度は元気を取り戻したでかちゃん。
とても悲しいことに、2022年5月24日13:32にあちらの世界へ旅立った。
今日5/25、庭に埋葬した。
おうちの中にいてもよく見える場所にでかちゃんの亡骸を葬った。
まず「完治した」と思ったのは完全にわたしの慢心だったのでは、と後悔と懺悔の思いが次から次へと湧き上がる。完治したと思ったと同時に下痢が始まっており、