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この世界を去ったでかちゃん①<5/24のでかちゃん>

2021年の夏の終わりに、激しい闘病の末一度は元気を取り戻したでかちゃん。

とても悲しいことに、2022年5月24日13:32にあちらの世界へ旅立った。

今日5/25、庭に埋葬した。
おうちの中にいてもよく見える場所にでかちゃんの亡骸を葬った。

まず「完治した」と思ったのは完全にわたしの慢心だったのでは、と後悔と懺悔の思いが次から次へと湧き上がる。完治したと思ったと同時に下痢が始まっており、それを甘い気持ちでやり過ごし大した手立てを施さなかったせいでは…と繰り返し悔やんでいる。
そして、本気で「このままだと死んでしまう」とわたし自身が感じたタイミングがあまりにも遅く全てが後手になってしまった。
悔やんでも悔やみきれない思いがいっぱいで破裂しそうだ。

5/24。
この日の前日の夜からでかちゃんは、それまでとは違う行動をとっていた。
・それまでぐったり寝そべっているだけだったのに、スクッと上半身だけを起こして、辺りをずっと見回している。
・元気なときには絶対立ち入らなかったお風呂場に行き、そこでペタッと座り込み、辺りを見回す。
・数日前から布団を敷いて眠ることをわたしは止めていたのだけど、仮眠するためにわたしが出してきた掛布団の中に入ってきて、珍しくわたしと一緒に寝た。
・自ら水を飲むことをやめた。(強制補水は何度かした)
・朝目覚めたとき、でかちゃんがトイレの中でうずくまっているのを発見した。

明け方4:00、なぜか無性にでかちゃんとお外を散歩したくなり、まだ日が登っていない暗い山の中を、でかちゃんを抱っこしてしばらく散歩をした。一度でかちゃんを地面に降ろしたら、か細く「にゃー」と鳴いた。木々の間から顔をのぞかせていた三日月がとてもキレイだった。

全てをひっくるめて、「今日一日もつのか…?」という確信めいた疑いが湧き上がり、予約していたバイオレゾナンスセラピーをキャンセルするためにJさんに連絡を入れた。
キャンセル連絡を入れてすぐ、Jさんに「出張でやってもらえないか?」というお願いをダメ元で打診してみた。Jさんは午後のお客さんとの調整をした末に、うちに来てくれることになった。
それからめちゃくちゃ急いで他ねこたちにご飯をあげ、片付け、他ねこたちのトイレ掃除をし、なぜかどうしても風呂に入りたくなったので風呂に入り、でかちゃんに少しだけ水分を与えた。
急いだのにはワケがあった。
ほんの一週間前に教えてもらったうちのすぐそばの森の中のご神木に、でかちゃんと会いに行きたかったのだ。
「どうしてもでかちゃんを連れてあの子(ご神木)に会いに行かなきゃ」
気持ちがものすごく逸った。
「急がなきゃ、間に合わせなきゃ」

急いで準備を終わらせ、さあうちを出ようと思ったそのとき。
ふと「でかちゃんからのメッセージが知りたい」と思い、逸る気持ちをえいやと落ち着かせ、机の上にタロットカードを広げた。
まず出たのが「剣のナイト」。その目線カードにひいたのが「カップの8」。リーディング初心者のわたしは即座には意味がわからず、テキストを広げた。
テキスト中の「剣のナイト」のページにあった自分の走り書きがバッと目に飛び込んできて、嗚咽した。

「次にいこう!!新しい世界に。ここにいちゃダメ」

「剣」の持つ意味、「カップ」の持つ意味。そして「8」の持つ意味。学んだそれらがグワっと頭の中を占拠して、とめどなく涙が溢れてくる。泣きじゃくる。

「行こう!行こう!でかちゃん、おかーさんは行くよ!」

号泣しながらでかちゃんにそうやって語りかけながら、でかちゃんを抱きかかえてご神木に向かった。


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