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わたしの愛しいご主人さまたち #04 チェレ

ここにきてようやく女子が登場。

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右から、チェレ、しらたん。奥の茶色は、るる。

こうやって見るとチェレのお口が歪んでいる。しばらく前に寝ているときに、臭い何かが顔に落ちてきたことがあった。それはタワーの上にいたチェレの犬歯だった。多分、お口の中の状況はあまり芳しくないのかもしれない。今のところ、わたしは何も手出ししていない。

チェレは、カントの父親違いの妹。#03のターチェときょうだい。ターチェと同じくカントのことが大好きで、カントのそばで寄り添っているチェレの表情はいつも幸せいっぱいに見えた。お外時代も、カント兄さんのことを追いかけながら歩いているチェレとターチェをよく見かけた。

とても「ねこ」っぽい子。大勢の人が「ねこ」という生き物に抱いているイメージを体現しているかのような子が、チェレ。基本、カント以外の他ねこに興味がない。単に興味がないだけなので、誰かに攻撃的になったりちょっかいを出すことは皆無だ。他ねこ同士で争いが起きそうな空気を読み取ったときには、まるで「あーー、めんどくさ」というセリフが聞こえそうな様子で、そそくさとその場から消える。ニンゲンに対しても基本は「ツンツン」。「わたし、あなたなんかに興味はございません」という一貫した姿勢が清々しい。なんだけど。たまに「デレデレ」→これがたまらなくかわいいのだーーーー!!!!!そして、美人。チェレは若いときからずっと美人。美人でツンデレって、ニンゲンに当てはめたら、相当ヤバイよね。

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まだお外にいた頃。ある日、N村さんの空き地でのごはんやりを娘と見学しそこから去ろうとしたとき、チェレが、鳴きながらしばらくわたしたちを追いかけてきたことがあった。まだチェレをおうちに入れる決心がついていなかったときだったので、娘と二人、とても切ない気持ちになり急ぎ足でおうちに帰った記憶がある。
いざおうちに入れてチェレのことをよく知ることになり、あのときの「切ない気持ち」は全くの杞憂だったことを思い知った。あのとき娘とわたしは、追いかけてくるチェレに「置いていかないで!」みたいなセリフをアテレコしてしまったのだけど、おうちに入ったチェレからは、そんな姿を一度も見せてもらったことはない。いつも堂々としている。それがおうちのチェレのイメージだ。
娘と二人、あのとき当てがったセリフを修正することになる。
「食べるものまだあるんでしょ!ちゃんと置いて行きなさいよ!!!」が正解だったのでは。

チェレと言えば。現在しらす(通称しらたん、男子)から猛烈にストーキングされている。気づくとしらたんは、いつもチェレに貼り付いて寝ている。基本他ねこに興味皆無、できれば一人でいたいチェレは、しらたんのストーキングに対抗するべく、他ねこが立ち入れないような場所を見つけて寝ているのだが、そんなことではめげないのがしらたんのストーカー魂。チェレの姿が見える範囲のすぐそばで寝る。こわっ。これほどまでのストーカー被害に遭ってしまうのも、美人の宿命か。

チェレはまもなく推定15歳。我が家のねこたちの中では最年長者となった。血のつながった兄たちは全員あちらへ移住してしまった。まだまだ食欲旺盛で、撫でるとそこそこ喜び「どうせ撫でるならこちらを撫でなさい」と、自分が撫でてもらいたい部分をちゃんと示してくれる。下僕冥利に尽きる。
これからも、そのあらゆることへの「無関心」を最大の強みとし、ストーカーにもめげず、ご主人道に君臨してもらうことを、強く強く願う。

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