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創作に役立ちそうな記事

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小説やエッセイを書く上で役立ちそうな記事を集めてみました。自分にも、他の皆様にも役に立てれば良いと思っています。
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2020年4月の記事一覧

副業で書いたのに人気が出すぎてしまった小説|コナン・ドイル『シャーロック・ホームズの冒険』|monokaki編集部

副業で書いたのに人気が出すぎてしまった小説|コナン・ドイル『シャーロック・ホームズの冒険』|monokaki編集部

こんにちは。「monokaki」編集部の碇本です。
先日、平野啓一郎原作、福山雅治主演の映画『マチネの終わりに』を観てきました。原作小説を読んでから観ましたが、舞台が東京、パリ、NYと変わっていくのを映像としても楽しめました。そういえば「恋愛小説」を久しぶりに読んだ気がします。前に王谷晶さんに書いてもらった「「恋愛」ってなんですか?」を思い出しました。

大切なポイントは、恋愛要素というのは登場人

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「Nola」で同人BL小説を書いてみた。

「Nola」で同人BL小説を書いてみた。

長年同人BL小説を書いてきた私が夏コミ(コミックマーケット98)の新刊を書くにあたり、小説家専用エディタツール「Nola」を使ってみたので、作業した記録をまとめてみようと思います。

1.Nolaとは「Nola」とは小説家専用エディタツールです。

PCからアクセスも出来るし、スマートフォンのアプリもあります。
家にいるときはノートパソコン、通勤中はスマートフォンからいじりたい私に最適でした。

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カテゴライズできない小説から革命を始めよう|海猫沢めろん

カテゴライズできない小説から革命を始めよう|海猫沢めろん

俺です! めろんです! 人間です!  
いきなりだけど、みんな早起きしてますか?
俺は最近六時に起き始めました。朝起きると気分がいい。
執筆は朝が一番はかどるという人もいるので、小説を書いてる人は早起きしたほうがいい。

まあ、朝食を食べて一時間後にはまた寝てるんですけど!
二度寝最高。

さて、Web小説定点観測もついに五回目になりました!
毎回2〜3作品、かれこれ10作以上の作品をとりあげてき

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読者のためではなく、自分のために書く小説|海猫沢めろん

読者のためではなく、自分のために書く小説|海猫沢めろん

狂気の夏が終わりやっと秋めいた気配を感じる今日このごろ。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
平成最後のぼくの夏はエロゲの夏でした。ひたすら過去の未プレイゲームや最新作をプレイしていました。
エロゲをやっていると現実が色あせたものに見え、虚構のほうが素晴らしく感じられてきます。
実際そうでしょう。
現実より虚構のほうがいいに決まっています。まわりには美少女しかいないし、どの選択肢を選んでもだいたい誰

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創作はダメ出しされてもうまくなりません|海猫沢めろん

創作はダメ出しされてもうまくなりません|海猫沢めろん

お世話になっております。海猫沢です。みなさんお元気ですか?
私はなんとか去年からの体調不良地獄から帰還しつつありますが、花粉というさらなる敵の襲来におびえております。殺してくれ……地球が合ってない。

それはともかく、作家生活が長くなるとだんだんと人前に出る機会も増えて、服装とか美容に気をつけるようになるわけですが、中身はヒキオタニートの素晴らしきクソ野郎なのでぶっちゃけ面倒くさいんですよ。
ここ

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物書きのための校正教室|逢坂千紘

物書きのための校正教室|逢坂千紘

 はじめまして、翻訳者・校正者・小説家の逢坂千紘(あいさかちひろ)です。今回は、文字やことばをシビアに見直す「校正」という作業について、創作とからめて話したいと思います。どうぞ、よろしくお願い致します。

 私から伝えたいことはひとつです。原稿、キレイにしませんか?――たった、これだけです。

 編集者に見せる企画書や原稿、そのままウェブなどを通じて読者に見せる作品、それをもっとキレイに仕上げるこ

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「筆力を伸ばす書き方」とは? バディ小説座談会|monokaki編集部

「筆力を伸ばす書き方」とは? バディ小説座談会|monokaki編集部

 「文春文庫×エブリスタ バディ小説大賞」という、一風変わった切り口のコンテストの第一回結果が本日発表になった。第一回のテーマは「お仕事」。第二回が「ロケーション」第三回が「キーアイテム」とお題を変えて複数回開催され、大賞受賞者には賞金、作品の電子書籍化にくわえ、「文藝春秋の編集者がメール5往復までのアドバイス」という賞典が与えられるのもユニークだ。

 海外ドラマからマンガまで、あらゆるジャンル

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世界を創るには、モデルとなる国・時代を決める|三村 美衣

世界を創るには、モデルとなる国・時代を決める|三村 美衣

 ファンタジー小説の自由度は高い。物語の舞台がこの地球上にある必要もないし、主人公に羽があっても角があってもいい。場所も、時代も、その世界を貫く法則も、何もかも好きなように設定できることがファンタジーの楽しさだ。

 しかし、現代社会ほどではないにしても、剣と魔法の世界だってそんなに単純ではない。『指輪物語』(映画『ロード・オブ・ザ・リング』の原作)のトールキンは、世界が誕生した時からの長大な年表

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ダークヒーローからゴシックロマンまで 闇/病み小説|三村 美衣

ダークヒーローからゴシックロマンまで 闇/病み小説|三村 美衣

 「闇」はファンタジーとはとても相性の良いテーマだ。
 ざくっと思いつくだけでも、光と闇の対決を描く異世界ファンタジー、暗黒と恐怖を物語の中心に据えたゴシックロマンや伝奇小説、夜や闇の中で生きる種族もの、死や暗黒への畏れや憧れ、不安や心に巣食う闇(病み)が起爆となるダークファンタジーなど、闇は深く、広く、さまざまなアプローチがとれる。

光の残酷、闇の魅力 闇といえば、主人公たちは世界が闇に支配さ

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賞とのマッチングより、クオリティを上げてほしい|monokaki編集部

賞とのマッチングより、クオリティを上げてほしい|monokaki編集部

 4月に編集者座談会をお届けした「文春文庫×エブリスタ バディ小説大賞」。テーマ別に三回連続で開催され、大賞受賞者には賞金・作品の電子書籍化にくわえ「文藝春秋の編集者がメール5往復までのアドバイス」という賞典が与えられる本賞では、現在テーマが「キーアイテム」の第三回コンテストが行われている。

 今回は、第一回コンテスト「お仕事」で大賞を受賞した平田駒さんと、担当編集者として今まさにメールでのアド

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いいキャラクターは「書かれるべき物語」を呼ぶ|monokaki編集部

いいキャラクターは「書かれるべき物語」を呼ぶ|monokaki編集部

 「第3回yomyom短編小説コンテスト」の結果が本日発表されました!実用度◎な、「yom yom」編集長・西村博一さんによる一問一答シリーズ傑作選も3回目です。
 今回は、皆が頭を悩ませる永遠のテーマ、「魅力的なキャラの作り方」についてです。ラップバトルやバディヒーローがお好きな方には特に分かりやすく!?解説いただきました。

▼過去の記事はこちら
シナリオを小説にリライトするときに気をつけるこ

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