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SDGs史 連載中

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SDGs を『Oh. 工学者、時々、哲学』的な視点で概説します。 SDGs が流行りだした潮流のトリビア的な知見を提供しています。
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SDGs史#17 Goals 1が「貧困をなくそう」なわけ

SDGs史#17 Goals 1が「貧困をなくそう」なわけ

『ボヘミアン・ラプソディー(2018)』をご覧になりましたでしょうか?
ライブエイド(1985)でのQueenのパフォーマンス、そして、そこに至るまでのフレディ・マーキュリーのナイーブな軌跡を描いた名作ですよね。

映画を前振りに話をすすめますライブエイドは、20世紀最大のチャリティ・イベントと称されます。「1億人の飢餓を救う」をスローガンとし、「アフリカ難民救済」を目的としたものです。

当時、

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SDGs#15 真打登場 SD・持続可能な開発って、なんじゃい。 白々しさは行動と言語化で吹き飛ばす

SDGs#15 真打登場 SD・持続可能な開発って、なんじゃい。 白々しさは行動と言語化で吹き飛ばす

 いよいよ、真打・SDGsの「SD=Sustainable Development」ことサステイナブル・ディベロップメント(持続可能な開発)の登場です。17のGoalsは、SDを達成するために設定しているので、この言葉を納得できる、ふに落ちるかは大切なことです。

 だからといって、SDってこういう意味なんですよ、と解説しても、へぇ~~~~~~~、ナルホドねとなるか、ますます分からん!となるか、そ

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SDGs史#14 『成長の限界』とテック企業が宇宙を目指すわけ 3/3

SDGs史#14 『成長の限界』とテック企業が宇宙を目指すわけ 3/3

 久々のSDGs史です。テーマは「今いる地球とフロンティア、どちらも大切」です。SDGsでは、プラネットバウンダリー・地球の境界線を科学的に設定し、その範囲内で社会を変革しましょう、という取り組みです。宇宙がフロンティアとなる世界で、今いる地球の変革がなおざりにならないことを願って記事を書きます。ようやく1970年代が終わります。

*決して宇宙開発にネガティブなメッセージを発したいのではないです

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SDGs史#6 国連の環境担当と基金の創設、市民との連携の芽

SDGs史#6 国連の環境担当と基金の創設、市民との連携の芽

 「人間環境宣言」は、それ自体の意義は、これまで記事にしてきました。今回は、宣言を実現する基盤となった展開を書きます。
 *「せっかくなので、ストックホルムの思い出」も記事にしますね。

 3つの会議後の展開を整理します。①国連内に環境担当が出来たこと、次に、②環境問題に投資するための基金を創設したこと、最後は、③「環境の日」の制定です。最後のは、「アース・デー」と絡めて、解説します。

 この3

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