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社長の思い

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八鹿警備保障の代表取締役である田路智洋社長による手記。日々の仕事上の気づきや若社長としての心情を赤裸々に綴ります。
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2019年1月の記事一覧

時にはムチを

今度は某大手牛丼チェーンの“オタマ事件”と来ましたか。

こういうのが続くとなんか悲しくなりますよ。

その店1つ作って回すのにのにやどれだけのお金を必要とし、どれだけ多くの方の思いや頑張りがあるのか。

本来こういったことって本来親がいろんな形で教えるものなんでしょうけど…。

その代わりに企業が教えようとしても、やれパワハラだの、労働者に対する権利侵害だのといって、へんな社外団体のサポートの元

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土方歳三の真剣さと組織のあり方

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この前の日曜、ユーチューブで大河ドラマ「新撰組!」を観た。五稜郭での土方歳三が主人公の特別編だ。

しかし、山本耕史の土方歳三は素晴らしい。鹿賀丈史の大久保利通と並んで本物より本物に見える程に適役だと思う。

あまりに素晴らしかったので、つい土方歳三と新撰組について深く考えてしまった。

土方歳三も山本耕史と同様、偽物なのに本物より本物らしい武士だった。そしてそれを激しく志向した。だから刀に

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他人のふり見て我が振り直せ

1,教師を侮辱・挑発して体罰を行うように仕向ける生徒。

そんなニュースが話題になっている。

どんな理由であれ、先生が暴力を振るうのは

ダメだけど、それを悪用して悪ふざけをする

生徒もなんだか。

2.このニュースを見た時、挑発し、それに抗議したコンビニ店員にお客様は神様だろと言って土下座を強要したモンスターカスタマーの話を思い出した。

自分の権利ばかり主張して相手の立場を尊重できない大人

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継続するには適切な目標が必要

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この前、久々にジムに行ってランニングマシンで走った。

4ヶ月もご無沙汰していると、イメージ通りに体が動かない。

逆説的に継続の力を思い知らされた形となった。

仕事が立て込んでいたこと、年末年始の忘年会や新年会など、この4ヶ月忙しかったこともあるが、それは言い訳だと思う。

単純にジムに通うのが煩わしかったというのが本当のところだと思う。

じゃあなぜ煩わしかったかというと、ここしばらく

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リアリズムを大切に

多様性という言葉が叫ばれて久しい。

自分もそのことについては異論はない。

でもその使われ方に違和感を感じる時がある。

多様性に関して否定的な文脈で話す人に対し、多様性という文脈を強制する、みたいな。

こういう方って自由だとか平等だとか、平和だとか、フラットだとか、イノベーションとか、そういったカッコいい言葉の信者みたいなところがあると思う。

こういった方々は言葉の持つイメージを信奉する言

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勝因分析の必要性

よく敗因分析は重要だと言われる。
それはそうなのだが、僕はむしろ勝因分析の方が重要なんじゃないかと最近思い始めている。
ことにリソースの限られた中小企業は。

こんなことをいうと、傲慢な奴だという方もいらっしゃるのかもしれない。

確かにそういう方の気持ちも分かる。

そもそもこの日本という国は、出る杭を打つ文化。それは変わったものや個性や癖のあるものを矯正して無色透明にするのを良しとする側面があ

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意見をきくということ

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親父はかつて自分に「意見をきくときはその真意を考えろ」と言ってくれた。
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a 例えば、自分がトップダウンの経営スタイルを行なっている経営者で、相手は自分にみんなで動かす会社がこれからの主流。

だから社員全員で企業理念を作るべきだと自分にアドバイスをしたとする。

その真意が単純に今の潮流はフラットであり、その方が世間的なイメージがいい。

トップダウンなんて響きが古臭くさい、

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分析から見える警備ロボットと社会との関係

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今朝、経営塾のレポートに関連して外部環境のPEST分析をしていて、その中のテクノロジーについて考えている。

警備ロボット。

前にPEST分析した時もこれにふれた。

でもその時はそんなものもあるんかなあ、ぐらいに思っていた。

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でも今回の場合は少し違う。

それは警備ロボットが社会と関わりをもつ度合いが強くなっていること。

例えばセコムロボットX2は東京都内の地下鉄と、

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“海の上のピアニスト”が教えてくれたこと

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「ピアノは違う。鍵盤は端から始まり端で終わる。鍵盤の数は88と決まっている。無限ではない。弾く人間が無限なのだ。人間の奏でる音楽が無限。そこがいい。無限の鍵盤で人間が弾ける音楽はない。ピアノが違う。神のピアノだ。」

自分が最も好きな映画の1つである「海の上のピアニスト」の主人公TDレモン1900の台詞。

豪華客船の中で生まれ、そこで育つ中でピアノを友として育った男が陸に上がろうとした際に

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岩倉具視からブランディングを学ぶ

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錦の御旗。幕末の戊辰戦争で新政府軍が旧幕府軍を破る切り札となったものだと言われる。
この錦の御旗は岩倉具視が大久保利通と品川弥二郎に作らせたよる偽物だったのではないか、と言われている。

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この話を司馬遼太郎著「竜馬がゆく」で読んだ時、岩倉具視はかなり優秀なマーケッターなんだと思った。

本来、天皇が夷狄を撃つために征夷大将軍に授ける錦の御旗は日本人にとっての権威のシンボル。

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目標の立て方とモチベーション

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イチロー曰く「打率よりもヒット数にこだわって打席に立っている。ヒット数は一度ヒットを打ったらなくならないから…」と。

この考え方は共感できる。打率は下がることもあるが、ヒット数は積み上がっていく感覚があるだろうということは野球をやってない自分でもイメージできる。

この考え方に経てば、目の前の打席により集中できるようになり、モチベーションが上がると思う。

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会社の目標もこれと同じでは

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海とレーダーと私

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レーダー問題について、かの国の御仁方が様々な言い訳、いいがかり、逆ギレを続けた挙句、逆に謝罪を要求するニュースを見た。

相手軽視の言動もここまで来るとある意味凄いなあ。中には素晴らしい方もいるんだろうけど…。

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これを見た時、アドラーの劣等コンプレックスの話を思い出した。

アドラー曰く劣等コンプレックスは劣等感とは違うと。

劣等感は仕事ができない、実力がない、家が貧し

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会社のお金を可視化する

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ダイエットを成功させるコツは毎日体重計に乗って、自分の体重の数値を目で確認すること。

それと同じことが財務でも言える。これができていないと財布の紐が緩くなり、放漫経営になって最悪の場合、会社が潰れる。

自社のような警備業も例外ではない。
入ってくる絶対額が少ない上に、ここ最近の働き方改革や労務環境の厳しさの影響で出ていくお金も多いから。

だからこそ多くの会社で月次決算がなされて

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PDSのPの大切さ

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今、師匠主催の経営塾のレポートを作成するにあたり、中小企業大学校から現在まで自分が行なってきたことを思い出している。

その中で実感した点が一つ。

自分はいままで事業承継に関してのPDSを回していたんだなあ。

もちろん、キーマンである隊長以下協力的な隊員に支えられた部分はあるものの、なぜここまで必要な時に頭にふっと適切な施策が浮かぶのが不思議な感じだった。

ご先祖様が見守ってくれている

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