リアリズムを大切に
多様性という言葉が叫ばれて久しい。
自分もそのことについては異論はない。
でもその使われ方に違和感を感じる時がある。
多様性に関して否定的な文脈で話す人に対し、多様性という文脈を強制する、みたいな。
こういう方って自由だとか平等だとか、平和だとか、フラットだとか、イノベーションとか、そういったカッコいい言葉の信者みたいなところがあると思う。
こういった方々は言葉の持つイメージを信奉する言霊信者なんだと思う。
ある意味古代から日本で受け継がれてきた思想で、それが日本における詩歌や文学にとってプラスになった側面はある。
でも同時にこの考えは否定的な言葉や不吉な用語を忌避する。
それがケガレ思想を育て差別を助長したり、現実乖離の護憲信仰の一因にもなっていると思う。
確かにアーティストとか一部の職種の方は言霊信者でもいいと思う。
でも少なくとも現実と向き合うべきすべての政治家、法曹関係者、自分を含めた大半の経営者やコンサルタント、それに多くの社会人の方々にとってAIや5Gで世界が一つになりつつあるこの時代での言霊信仰はあまりに無防備かつ危うい発想だと思う。
リアリズムなき経営は宗教に等しい。
そんな認識で経営をしていきたいと思う。
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