分析から見える警備ロボットと社会との関係

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今朝、経営塾のレポートに関連して外部環境のPEST分析をしていて、その中のテクノロジーについて考えている。

警備ロボット。

前にPEST分析した時もこれにふれた。

でもその時はそんなものもあるんかなあ、ぐらいに思っていた。

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でも今回の場合は少し違う。

それは警備ロボットが社会と関わりをもつ度合いが強くなっていること。

例えばセコムロボットX2は東京都内の地下鉄と、アルソックのリボーグXは新丸ビルでそれぞれ使われている。

社会におけるテクノロジーの関わり具合が一定程度を超えれば、それが社会環境に組み込まれる。

それがビジネス環境にも影響し、やがてはビジネスモデルを変えてしまう。

そうなれば、今までそのモデルで食ってきた業者の仕事がなくなる。

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自分の周りの同業者の方と話していると、「ロボットやAIっていったってまだまだあんなの使いもんにならんよ」とか「マンパワーが大事だ」といった話を聞く。

確かに、正直こういった技術はせいぜい定型業務の一部を担えるに過ぎない。

警備業務の肝である規律ある対応力にはほど遠い。

また、コスパ的にもまだ人の方がいいだろう。

でも必要は発明の母。

ここまで警備業の人手不足が深刻化し、また職務の性質上、外国人を容易に入れられない以上、ロボット開発の潜在需要はかなり高いと思う。

その中で、東京都や大企業の三菱地所が警備業の大手と協力して警備ロボットを導入し始めた。

しかも来年には東京オリンピックも控えている。


セコム、アルソックのみならず、他の業種の大企業やベンチャーも今後、警備ロボットの開発により一層力を入れる可能性が高い。

そう考えると、人的警備がメインのウチを含めた大部分の警備会社にとって、この流れは脅威になると思う。

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こういった変化は前に分析を行ってきたから実感できたこと。

やはり、分析は馬鹿にできない。

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