勝因分析の必要性

よく敗因分析は重要だと言われる。
それはそうなのだが、僕はむしろ勝因分析の方が重要なんじゃないかと最近思い始めている。
ことにリソースの限られた中小企業は。

こんなことをいうと、傲慢な奴だという方もいらっしゃるのかもしれない。

確かにそういう方の気持ちも分かる。

そもそもこの日本という国は、出る杭を打つ文化。それは変わったものや個性や癖のあるものを矯正して無色透明にするのを良しとする側面がある。強みを把握して伸ばすことより、弱みの克服に重点がいく。

その結果、日本は低価格高品質を実現し、一昔前まで世界の経済を牽引できるに至った。

でも、こういった発想だと、どうしてもマイナス感情になり、長所を伸ばすことよりも、欠点をなくすことに重きをおく流れになる。

発想が大企業的。

これを中小企業が真似ても、所詮スケールメリットの勝る大企業には勝つのは無理。

だから強みを伸ばすためにPDSを回す一環として勝因分析が必要。

もちろん、敗因分析もある程度は必要だとは思う。
でも欠点と長所は表裏一体。

なので自社にとって必要なアラと不要なアラを分けるためにもとにかく勝因分析を優先し、その上で不要なアラを無くすための敗因分析もやる。

その際のポイントとしては
①自分の直観を大事にするということ。
②マイナス勘定の激しい方の意見も尊重しつつも必要以上に接しない。
③1人や気の合う人との時間を大事にする。
④違いやアラをむしろプラスと考えること
⑤否定から入ったり、一つの型に押し込もうとする集団や人とは距離を置く、しつこければ離脱、絶交する。

ということだと思う。

そんなイメージで経営していきたい。

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