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2020年2月の記事一覧

自由に生きることは道徳的である――人生って、なんて簡単なんだろう! 橘玲「これからのリバタリアニズム」第1回

自由に生きることは道徳的である――人生って、なんて簡単なんだろう! 橘玲「これからのリバタリアニズム」第1回

米国を代表するリバタリアンの一人であるウォルター・ブロックが売春や麻薬密売など「不道徳」なビジネスを徹底擁護した『不道徳な経済学――転売屋は社会に役立つ』が発売即重版するなど、いま再び注目を集める「リバタリアニズム(自由原理主義)」。同書の翻訳を手がけた作家・橘玲氏が、「これからのリバタリアニズム」と題しその潮流を読み解きます。今回は第1回。

これからのリバタリアニズム 橘玲
■ダーティハリー

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精神の病気は治らない

精神の病気は治らない

自分がいまどういう状況にあるのか、よくわからない。

テンションが高くなり、気分がよくなり、「お、これは軽躁状態か?」と思った数日後には、布団から一歩も動けないような体調になる。布団から一歩も動けない状態はまだマシな方で、それに加えて不安感や頭痛や希死念慮が付加される日もある。

通常、自分の患っている双極性障害というのは数か月単位で躁と鬱を繰り返すらしいのだが、自分のこれはなんなんだろう。噂に聞

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草食男子を叩くフェミの(非)論理

この記事の内容に同意した上で、二点についてコメントする。

一つ目は「女性にとって不利な社会構造」だが、そもそも現在の日本(を含む先進国)にはそのようなものは存在しない。ジェンダー論者やフェミニストは、存在しない性差別をでっち上げて男に罪の意識を持たせ、女への譲歩と従属を迫っている。彼らの目的は男を跪かせることなので、女に関わらない草食男子にも「難癖をつけてさらに要求してくる」。

いまジェンダー

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恋愛の暴力性

恋愛の暴力性

恋愛の加害性について考えている。

通常、恋愛とは「愛し合うこと」みたいに語られる。

愛することは良いことだし、愛されることも素敵なことだ。だから現代人の多くは、基本的に恋愛を良い営み、美しい営みだとみなしていることが多い。

しかし「愛し合う」の前段階には、様々なプロセスが存在する。「愛し合うこと」ことは恋愛の最終段階であって、そこに至るまでの道のりは決して美しいものばかりではない。

恋愛の

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11.3.1 ラテンアメリカの独立 世界史の教科書を最初から最後まで

11.3.1 ラテンアメリカの独立 世界史の教科書を最初から最後まで

スペイン人のコロンブスがたどりついて以来、スペインの植民地となっていたイスパニョーラ島には、現在の「ハイチ」(西部)と「ドミニカ」(東部)という国がある。

このうち西部のハイチは17世紀末にフランス王国が獲得。

18世紀にはヨーロッパのセレブ界で「紅茶」に入れて楽しむニーズが高まっていた砂糖をつくるため、サトウキビの栽培をする場所として開発されていった。

そこで働かされたのは、西アフリカから

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10.1.2 機械の発明と交通機関の改良 世界史の教科書を最初から最後まで

10.1.2 機械の発明と交通機関の改良 世界史の教科書を最初から最後まで

拡大するマーケットのニーズに応えるべく大量生産を可能にするイノベーションは、まずアパレル産業(繊維産業)から始まった。

当時のイギリスにおけるヒット商品はインド原産の綿織物(キャラコ)や、

東ヨーロッパで作られていた麻布。

とくに亜麻(リネン)の布は、当時のイギリスの“金のなるビジネス”であった奴隷に着せる服としても重要視されていた。

イギリスの商工業者たちは、イギリス東インド会社が植民地

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10.1.3 資本主義体制の確立と社会問題の発生 世界史の教科書を最初から最後まで

10.1.3 資本主義体制の確立と社会問題の発生 世界史の教科書を最初から最後まで

蒸気機関を動力として使う。

これは、人類の社会と経済に、とてつもないインパクトを与えるイノベーションだった。

それが初めに起こったのがイギリスだった。

蒸気機関が導入された結果、イギリスは「農業」(アグリカルチャー)中心の社会から「工業」(産業;インダストリー)中心の社会に転換した。
工業中心、つまり「ものづくり産業」中心の社会のことを、産業社会(インダストリアル=ソサイエティー)と呼ぶこと

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千田教授の「女」の境界線を引きなおすを読む

 先日、千田教授が「現代思想 3月臨時増刊号 総集編 フェミニズムの存在」にて寄稿した論文が差別的ではないかということで話題になっている。
 既にいろいろな考察がネット上で上がっている物であり、トランス女性擁護側と千田教授に味方する側との間で様々な見解が出されている。私が最初読んだときには、なんだかよくわかりにくい文章で、言いたいことが所々わかりにくかったのだが、他者の批判点などを一つ一つ考えてい

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フェミニストの猿的文化大革命(と保守化するリベラルについて)

フェミニストフェミニストが先鋭化しているのは、

彼らが文化大革命の紅衛兵のような心理状態になっているためと思われる。社会学者や弁護士、著名知識人など言論・思想界のリーダー的存在が「権力を持つ者」で、『動物農場』の🐷に相当する

権力を持つ者が「敵」を仕立てあげて大衆動員で攻撃する恐ろしさ。それに呼応した大衆がデタラメな理論をふりかざして目上だったはずの人達をめった打ちに攻撃し、それであたかも正

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未来人と産業廃棄物――千田先生の「ターフ」論文を読んで

未来人と産業廃棄物――千田先生の「ターフ」論文を読んで

 『現代思想』に掲載された千田有紀教授の論文「「女」の境界線を引き直す:「ターフ」をめぐる対立を超えて」を読みました。今から、その論文を読んで考えたことを書きます。ただし、わたしには批判や論駁は書けません。わたしは大学でフェミニズムの教育を受けてはいないし、ゆなさんのように精密で論理的な文章も書けません。ゆなさんは哲学書も読む方ですが、わたしはAセクの人のブログとか、Tumblerの投稿くらいしか

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はあちゅうさんと血液クレンジング絡みの謎

はあちゅうさんと血液クレンジング絡みの謎

 文春オンラインに記事を寄せたんですが、その後、近大Picksさんが伊藤春香(はあちゅう)さんを呼んできて血液クレンジング話で論説記事を掲載しているのを拝見しました。良い記事に仕上がっていて素晴らしいと思います。

 近大Picksの記事はこちらなんですが、出だしからはあちゅうさんが微妙に嘘くさいことを述べていて、私は悪くないオーラを濃厚に漂わせながら近畿大学の医学・法学の両専門家からの雨あられの

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