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コラム

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2022年7月の記事一覧

【コラム】経営者が抱える連帯保証のリスク②

【コラム】経営者が抱える連帯保証のリスク②

実は連帯保証は外すことが出来る!

前回のコラムで会社の借金に対して経営者が全額連帯保証をするという事は世界的に見ると一般的ではないという話をしました。ですが日本ではこれが一般的となってしまっているというのが実態です。では日本でビジネスをしていく以上このままの状態を続けなければならないのか、というと実はそんなことはありません。実はこの点については国の方でも問題意識を持っており、一定の要件を満たす必

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【コラム】経営者が抱える連帯保証のリスク①

【コラム】経営者が抱える連帯保証のリスク①

経営者が借金の連帯保証人になるのって当たり前なの?

日本の中小企業では会社が銀行から借入を行う際に経営者がその借入金の連帯保証人になるのが一般的であるが、実はこれは世界的な常識とは大きく異なっている。日本人の感覚からすると常識だと思ってしまう所だが経営者が借入金の100%を連帯保証する国は実は日本ぐらいで、一部の保証人になるようなケースはあっても全額保証するようなことは基本的にない。

日本は挑

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【コラム】売上目標は無意味!?

【コラム】売上目標は無意味!?

その売上目標に根拠はありますか?

会社を成長させ、社長の夢・目標を実現するためには経営計画の策定は必要不可欠です。ただ何となく日々過ごしているだけでは大きな目標を達成する事は出来ません。目指す場所を決め、そしてそこに到達する手段を検討しそれを実行する事で目標達成に近づいていきます。しかし、実際には経営計画書を策定している中小企業は驚くほど少ないというのが実態です。

つまり多くの会社が目標を持た

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【コラム】経営者は簿記を学べ!

【コラム】経営者は簿記を学べ!

最強の学問は簿記!?

経営者の中で簿記を学んだことがある方はどれくらいいるだろうか?
恐らく驚くほど少ないのが実態であると考えられる。実際に簿記を学んだことがあるという経営者にほとんどお目にかかった事が無い。だが敢えて断言します。経営者は絶対に簿記を学んだ方がいいと。

もちろん簿記の資格を取ること自体は重要ではない。実務上使えるレベルで理解しておいた方がいいという事だ。複式簿記は世界三大発明と

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【コラム】現預金はいくらあれば安心できるのか?

【コラム】現預金はいくらあれば安心できるのか?

絶対に潰れない強い会社とは?

企業経営を行っていくうえで最も重要な事、それは企業を継続・存続させ続ける事、つまり潰れない事が最も重要といえる。経営者の皆様はそれぞれ様々な目的・目標を持って日々経営活動を行っているが、会社が倒産してしまってはその目的や目標を果たしたり夢を実現する事は出来ない。経営目的を達成する前提条件として企業を継続・存続することが必要になるのだ。

では、不況や不測の事態が起こ

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【コラム】消費税のせいで資金繰りがキツいは嘘

【コラム】消費税のせいで資金繰りがキツいは嘘

消費税の仕組み

毎年多くの経営者の頭を悩ませている消費税の納税問題、”消費税さえなければもっと資金繰りが楽になるのに!”そんな風に考えている方も多いのではないでしょうか?しかし本当に資金繰りが厳しいのは消費税のせいなのでしょうか。この点について明確な答えがありますので言わせてもらいますが答えは”ノー”です。つまり資金繰りが厳しいのが消費税のせいという事は基本的に国内で一般的な商品、サービスを提供

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【重要】採用方針について

【重要】採用方針について

本物の中小企業支援者になりたい方へ

弊社では現在一緒に中小企業を支援し日本経済を盛り上げていく仲間を募集しています。
給料や時間と言った労働条件も勿論重要な要素ではありますが、そういったところ、条件面だけではなく我々の想いに共感してくれる同じ理念を持った仲間とともに最終目標を達成していきたいと考えておりますので、そういった想いに共感していただけましたらご応募お待ちしております、一緒に盛り上げてい

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【コラム】最後の救済策”資本性劣後ローン”

【コラム】最後の救済策”資本性劣後ローン”

資本性の意味するところとは?

今回は前回のコラムでコロナ融資で傷んでしまった会社の最後の救済策としてお伝えした”資本性劣後ローン”について解説する。
資本性劣後ローン自体は実はコロナ前から存在はしていたがほとんど活用されていない、というのが実態であった。しかし今回話題としてあげさせていただいているコロナ対策型の資本性劣後ローンは非常に活用しやすいものとなっている。

資本性劣後ローンは日本政策金

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【コラム】コロナ融資の出口戦略

【コラム】コロナ融資の出口戦略

コロナ融資は借金である

2020年の始めから2年以上にわたって世界中で大流行している新型コロナウイルス。この影響は当然日本でも出ていて多くの中小企業も大打撃を受けている。飲食や旅行など直接的に影響を受けている業種もあればウッドショックや半導体不足、輸出入が止まった事などによって間接的に影響を受けている業種も多く存在していていい方向でも悪い方向でも全く影響を受けていないという方が少数派という状況で

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【コラム】資金繰り表の重要性

【コラム】資金繰り表の重要性

会社の将来に不安を感じる理由とは?

コロナの影響がいまだ続いていたり、戦争の影響があったりと会社の将来に不安を感じている経営者の方も多いと思います。長い間会社を経営していくとどうしても不測の事態が起こったり外的要因で一時的に業績が悪化してしまったりという事は起こってしまいます。

ですが、そう言った不測の事態が起こっても会社を継続・存続させ続け、従業員やその家族の生活を守っていく事が経営者には求

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【コラム】間違いだらけの減価償却費の使い方

【コラム】間違いだらけの減価償却費の使い方

そもそも減価償却費って何?

減価償却費とは固定資産の取得に要した費用の全額をその年の費用とせず耐用年数に応じて配分しその期に相当する金額を費用に計上する為に使用する勘定科目です。例えば耐用年数10年の建物を1億円で購入した場合、購入金額の1億円は購入時に全額費用になるわけではなく1,000万円ずつ10年に分けて費用計上していく事になります。実はこの減価償却費は財務、資金繰りに与える影響が非常に大

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【コラム】 会計事務所の選び方

【コラム】 会計事務所の選び方

会計事務所は唯一の経営者の相談相手?経営者は孤独、という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
実は多くの経営者が感じている事ですが経営者が経営について相談できる相手はほとんどいません。孤独とは言っても経営者仲間や友達はいますし従業員、家族もいる方も多いでしょう。ですが、経営について本気で相談できる相手はどれだけいるでしょうか?

実際中小企業庁が経営者の方にアンケートを取った結果が公表されている

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【コラム】 財務の重要性

【コラム】 財務の重要性

会社が倒産する理由

皆さんが財務という言葉を聞いて思い浮かべることは何でしょうか?多くの中小企業経営者達さんが小難しそうであったり苦手意識を持っていたり、経理や税理士に任せてるから自分には関係ない。そんなイメージを持たれているのではないでしょうか。

財務という言葉には私は2つの意味があると考えています。1つは財務会計、所謂制度会計の事で、会社法や企業会計原則等に基づいて全ての会社行わなければな

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【コラム】自己資本の増やし方

【コラム】自己資本の増やし方

資金繰り問題のシンプルな解決法

貸借対照表の左側(借方)が資産の部、右側(貸方)が負債の部及び純資産の部で構成されているという話は以前お伝えしました。そして会社の資金繰りを良くして会社に残る金を潤沢にしお金の不安から解放されるためには自己資本を増やす事が必要という話でした。

貸借対照表の右側(貸方)は会社の資金の調達源泉を表しており、負債の部に計上されている金額は金融機関からの借入金をはじめと

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