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煽り広告から考えた個人の信用とコミュニティの在り方

現在、転勤族の夫と結婚し、新卒から勤めた会社を退職後、専業主婦兼フリーランスをしています。
その中で、自分の人生を見つめ直し、自分に何が出来るのか、自分の強みは何なのか、世の中に価値提供出来ることはどんなことかを日々考えながら模索する毎日です。

今日はわたしが、ずっとモヤモヤ~と矛盾に思っていたことについて、自分の中でなんとなくまとまってきたので、書いてみようと思います。

そのモヤモヤの内容はこちらで書いています。

会社員を辞めてフリーランスとして今は生きていっていますが、最初にわたしが出会ったフリーランスの人はフリーランス育成のスクール講師。

そこから、この人たちは自分がスキルを提供してお金を得ているというより、知識を他の人に教えることでお金を貰っているんだなということに気が付きます。そして、そっちの方が単価が上げやすいし、手っ取り早く稼げる。

魚を求めている人に、魚を与えるか、魚の釣り方を教えるかみたいなことですよね。
魚は100円、釣り方は1万円、さあどっちを選ぶ??

わたしは、この釣り方を1万円で教えている人が一番かしこいポジションをとっているんだと思っていました。

でもよく見ていると、釣り方を教えるにも落とし穴がたくさんあり・・・
今はわたしが将来的にやっていきたいのは、これではない!と思っています。

今日はここに行き着くまでの思考の過程と共に、じゃあ何を目指すのかを考えてみようと思います。


広告ビジネスは売るのが上手い人が強い

最初に、ずっとわたしがモヤモヤしていたのは、最近頻繁に見かけるあおり広告について。

自分もWEBスクールに入っておきながら、そういうスクール商材やコンサル系のものってあおりが凄いですよね。

最近の広告に対してもすごく思うところではありますが、購入をあおりにあおって買わせる動きが強すぎるなと思っています。

SNS等で個人が発信力を持つようになり、アフェリエイトなどが主流になったためか、インフルエンサー的な人が世の中にたくさん増え、広告が個人につくようになりました。

最近、SNSを開けば「買わないと損!」「これ知らないなんて損してる!」みたいな文章めちゃくちゃ流れてきませんか?
あなたに損かどうか決められたくない!!!!というのが、わたしの捻くれた考え方ですが(笑)

消費者の心を動かす言葉を入れるとか、感情に訴えかけるとか、共感をさせるとか、憧れを持たせるとか、そういった個人がモノを買わせるためのハウツー的なものが溢れていて、なんか不快だな~~~~というのが正直な感想です。

こういう商品とかサービスで成功している人を見ていると、結局「売るのがうまい人が上手くいっている」のではないのかなと思います。
言い方を買えると、売るのが上手ければ、売れない商品でもある程度売れてしまうということだと思います。

また、フリーランス系のものに多いのが、「楽して稼げる」的な文言。
そして、「時間と場所にとらわれず自由な暮らしを手に入れる」的な文言。
本当にわたしの見ている世界の中では、これは今年の流行語大賞に選ばれてもいいレベルでよく見ます!!!

楽して稼げる仕事なんてない!これに尽きます本当に。
そんなわけない!!そんなものがあればみんなやっている!
でも、そういう甘い言葉にやっぱり人間は動かされるのも事実です。

楽して稼げるがうたい文句のスクールと、楽して稼げるわけないので死ぬ気でやりましょうだったら、わたしも楽して稼げるに惹かれそうです(笑)

こちらの記事で書いた個人の利益追求が凄すぎた会社さんのお話で、あまりにもだったので聞いてみたことがあります。
「この集客の文章や商談の仕方って、盛りすぎというか嘘だと思うのですが?」(よくこんな事聞いたなとは思います笑)

そうしたら、「営業の仕事は、どの会社でもお客様のエネルギーをあげて、購入のハードルを下げるのが鉄則だ」といった回答が来ました。

購入のハードル下げると嘘は違うぞ、と思いましたがこれは流石に言わず、、

やっぱり、売るのが上手い人の仕組みの中で転がされているだけで、誰でもモノやサービスを売れるようになった現在では、この耳障りの良い言葉で溢れているな~と感じます。

広告ビジネスと信用の相性の悪さ

スキルを身につける→それを人に教える
この世界に入り込んでからこの流れがものすごく多くて、だいたいうまくいっている(収入面だけ見て)人はこの流れをたどっています。

わたしが本当に目指したかったのは、この魚釣りを教える側だったのかな?この人たちが強い世の中で本当にいいのかな?というのがずっとモヤモヤしていました。

でも最近実感したのは、あおりで売って購入にこぎつけても中身が伴っていない場合はその人の信用をなくしていっているだけということ

これ、普通に聞くと「いやそんなの当たり前じゃん」と思うかもしれないのですが、めちゃくちゃ話を盛っているような集客の打ち出し方をしていなくても、これが成り立っているものが世の中にはたくさんあって驚きます。

嘘に近いような文言だったり、実際とはかけ離れている現実だったり、やはりみんなやっているうちに薄々気づきます。

結局その人たちは不満がたまって離れていってしまいます。
そしてその人が今後販売するサービスは一生買わないと思います。

これって、詐欺師と同じ仕組みだと思うんですよね。
内容が詐欺だという意味合いではなく、詐欺師って自分の信用を切り売りしているんだと思います。
嘘をついてお金を騙すけど、その騙した人からは今後もうお金は取れないから、ずっと集客をし続けないといけない状況になる。

これが、あおりでモノを買わせている人と同じだなと思いました。
結局商品そのものが良いものではないので、集客をずっとし続けないといけなくなります。

あおりにあおった結果買ってくれた人は、その商品に満足しないことになるのでお客さんを1人ずつ失い、自分の信用も失っていっている行動なのでは?と思います。

もちろん、内容がともなっていて、お客様が満足してればそれでOKなのですが、釣り方を教える系のものはそうでないものがものすごく溢れているので、情報の選別はしっかりしていかないといけないなと思います。

甘い言葉に寄せられて来た人たち

そしてさらに最近感じているのは、この甘い言葉で巧みに勧誘して集まってきた人たちについて。

わたしは、今釣り方を教わろうと思って入ったコミュニティで、釣り方を教える側になりつつあります。これは色々あったので、また別の記事に書きます。

自分が教わっていたときと見える世界が全く違っているので、これはこれで面白いなとは思います。

そこで、教える側の立場になってみた時に気づくことがあります。

結局あおり文句に釣られて入ってくる人は、入ればなんとかしてくれる、自分が頑張らなくても出来る仕組みが整っている、そこまで努力しなくても出来るようになる、こういうマインドの人が入ってきます。

そりゃそうですよね、あおり文句がそういう人を自然と集めてしまっているのだから。とにかく楽したい人がたくさん寄せ集められて来るのです。

わたしの今関わっているものは、もちろん先程の嘘の情報だったり、楽して稼げるを打ち出しているわけではないですが、やはり体裁の悪い部分は隠します。

このスキルを身につけると、こうなれる!

これは間違ってはないのですが、こうなれるまでにはものすごく努力と時間がかかります。成功例ばかりが取り上げられますが、その裏でその何倍も上手くいっていない人はいます。
その姿になれるまでにかかる苦労はもちろん見せません。

苦労を見せたほうが良い!!!と言いたいところですが、やっぱり見せても上手くいくとは思いません。

ただ思うのは、体裁の良いことばかりを並べて集客すると、努力も時間もかけたくない人ばかりのコミュニティが出来上がってしまうということ。

だから、運営側の労力がものすごくかかるのですよ。

これは、自分がサービスを作る時にとても重要にしたいところです。
お客さんの質は、サービス内容で決まると思っていましたが、打ち出し方でも集まってくる人が変わってくることが分かりました。

わたしは、自分がもしサービスを作るのであれば、自分と同じような考え方の人がお客さんとしていてくれたら良いなと思っています。その場合、絶対目先の集客に手を出してはいけないなと思わされました。

今日はなんだかやんわりとした終着点になってしまいましたが、最近ずっと自分のサービスや価値提供をするにはどうしたら良いんだろう~を考えていて、釣り方を教えるでもこの釣り方は違うよな、と思ったことを書きました。

あおらなくても売れていく商品があれば良いのですが、ここまでモノやサービスが溢れていると今から新しいものを生み出すのは相当大変。

それとは全く違う観点で、個人の信用や、この人の考え方が好き!というのが今後の購買にとって大切になってくるんじゃないかなと、やんわり思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

シンバ🦁


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