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オンライン完結の仕事をしていたら会社員には戻れない気がしてきた話

現在、転勤族の夫と結婚し、新卒から勤めた会社を退職後、専業主婦をしています。
その中で、自分の人生を見つめ直し、自分に何が出来るのか、自分の強みは何なのか、世の中に価値提供出来ることはどんなことかを日々考えながら模索する毎日です。

最近ずっと活動をしていた外国人向けの料理教室の仕事に加えて、業務委託の仕事を引き受けるようになりました。

その経緯と詳細はこちらの記事で書いています。

初めて業務委託の仕事をしてみて、会社員の時には感じなかったモヤモヤを抱えたり、働き方の違いにびっくりすることも日々あるのですが、やっぱりメリットもたくさんあって、何よりもオンラインで全てが解決する、在宅で働くことができるということは、働きやすさの面でいうとものすごくメリットを感じています。

この働きやすさを実現するために、業務委託をする会社はみんながオンラインで働けるような仕組みづくりや、業務体制を整えていて、そこで働く人達みんなが共通認識として持っているモノが素晴らしいなと感じることが日々あります。
それは今まで会社でやってきたことや取り組んでいたことと180度真逆の方向性だなと思うことだったり、わたしは今まで会社員で整えてきたものは何だったんだ??と思わされることもあります。

そして、今の働き方に慣れてしまったら、今後毎日出社するような会社員にはもう戻れなくなるんじゃないか・・とも思い始めました。

今回は、業務委託の仕事をしてみて、働き方の整え方やオンラインで働くという考え方で自分が感じたことや価値観の変容について書いてみようと思います。


今まで必死で整えてきたことが全て備わっている環境


わたしが業務委託でお仕事をしている会社さんは、全ての仕事をオンラインでやっている、いわゆるオフィスを持たず出社をしないタイプの会社で、全ての人員を業務委託で採用しています。

そのため、そこで働いている人は全国各地に住んでおり、どこからでもどの時間でも働くことができるような会社体制になっています。
同じ業務委託であっても、出社して対面で仕事をされるところもありますし、出張や会議などは対面ということもあるので、あくまでわたしが関わっている会社はということで聞いて貰えればと思います。

まず、働いてみて思うのは、その会社や事業に関わる全ての人が大前提としてみんながオンラインで働くということを理解していること。

当たり前なのですが、わたしはずっと出社が当たり前の中で過ごしてきたので、この考え方がもとから定着している会社は本当に話が早い!って感じでストレスなく進んでいきます。

前職ではコロナがあり、いきなりオンラインや在宅勤務が取り入れられたため、上手くシステムが追いついていなかったり、役員や年配の方たちの理解が追いついていなかったりで、その仕組を整えることにかなりの時間と労力を使っていました。

例えば、在宅勤務が制度として取り入れられても、やっぱり出社する人のほうが仕事をしている感じがあるとか、電子申請が出来たけどやっぱり口頭で報告しに行くほうがなんだか仕事をしている感じ、書類を持っていき口で伝えたほうが思いが伝わる、などの感情的なことにとらわられていたり。

また、今までのやり方を変えたくない、システムの使い方が分からない、
紙や印鑑などの方が安心する、そんな感じで結局のところコロナ禍で時代が変わっても人の感性や価値観は大きく変わらないんだなと思っていました。

そこを変えていくことに自分の時間をかなり使ったり、システム変更のための会議が毎日入っていたり、上の人を説得するために労力を使ったり・・
今思い返すと、会社員のときにわたしが必死になって作り上げたかったオンラインや業務の効率化の案などが、当たり前に全て行われている状態からのスタートというのに衝撃を覚えました。

そして、仕組みが整っていることに加え、そこで働くみんなが大前提としてオンラインでできること以外は取り入れなかったり、より効率的にできることを常に考えているという状況が本当にすごいなと思います。

これは会社ごとの価値観や考え方の違いだとは思いますが、前職の会社は効率的よりもとにかく必死にやっている感というか、一生懸命やっています!という人が褒められるような環境でした。だから、残業をしている人の方がやってる感はあるし、在宅をしている人よりも朝から夜まで出社している人の方がすごいなど。とにかく体育会系で根性論が多い。

今考えるとめちゃくちゃ昭和な考え方だなと思いますが、まだまだこの考え方の組織は多い気がしています。

その点今は、いかに効率よく生産性を挙げられるかが重要視されているので、わたしはこちらの面ではものすごくストレスフリーです。

オンラインの仕事は属人化しない


もう一つ重要なポイントだなと思っているのが仕事の属人化について。

前職でおじさんたちへのオンライン化への説得以外に苦労していたと思うのが、この仕事の属人化。

わたしはチームで仕事をしていることが多かったのですが、他のメンバーがどんな仕事をしているのか、大体は分かっていますが明日その仕事をやってくださいと言われても、困ってしまいます。

それは、自分だけが管理している仕事が多すぎるから。

メールも個人に来ているものが多いし、書類は個人のフォルダに保存されているし、進捗状況や取り組んでいる課題は特に共有されていないので、週に1回のミーティングで大まかな進捗具合を共有するくらい。

特にマニュアルなどはなく、移動や退職などの際に業務を誰かに引き継ぐときに慌ててマニュアルを作り、引き継ぎが終わるとそのマニュアルは更新されず、また次の引き継ぎのときに新しく作り直す・・・という感じでした。

しかし、今わたしが教わっているのは、ほとんどの作業がマニュアル化され、いつだれにでも引き継ぎができる状態で、さらに全てがクラウド上で管理されているので、誰でもどこからでもアクセスできる状態。

今まで、特に誰かがコロナにかかったりすると本当に大慌てで・・・
それこそ根性で他の人が乗り切ったり、治療中でありながらもパソコンを開いたり・・・そんな感じで無理やり仕事を片付けていました。

今の仕事は、自分の仕事を誰にでも引き継ぎできる状態にするところまでが仕事、と最初の説明のときに言われ、たしかにこの作業をやってください、マニュアルはこれです!今日はお休みをします、この業務を引き継ぎお願いします、といった感じで急に渡されてもみんなが理解できるような仕組みが出来ています。

そして、誰にでも渡せる状態にするには、極力人の手をかけないこと(システム化できるところは全てシステム)、煩雑な作業をいかになくしてスマートにできるか、が大切になってきます。

全てマニュアル化しておくためには、日々の仕事をどうやったら効率的に簡単にできるのか、システムにお願いできるのか、みんながオンラインで働いているからこそ、日常的な業務の中にそのような考えを持ちながら取り組んでいるからこそ、それが出来ているんだなと思いました。

価値観の変容と今後目指していくところ


そういった環境に入ってみると、今までいかに自分が小さな価値観の世界で生きていのかということを痛感します。

今まで頑張って参加していた在宅勤務を推進するプロジェクトも、外出先や家で会社のシステムを使うためにはどうしたら良いかを考えて、会社以外からも会社のシステムに入れるためのソフトを入れよう!となっていましたが、「待てよ、そもそもクラウドに保存しちゃえばそのシステムいらないじゃん」と今だったら思います。

そもそも、今持っている自分の仕事を全てマニュアル化してくださいという課題が与えられれば、みんな知らず知らずのうちにより煩雑な作業は取り除いてスムーズな仕事に切り替わるかもしれません。

やっぱりずっと続けて来たことを変えるのは難しいし、その会社の価値観や上の人の考え方に左右されてします。

今わたしは、今まで必死に取り組んでいたことから抜け出し、それを当たり前にやっている世界に飛び込んだ事によって、大きな価値観の変容を受けています。

そしてこっちのほうが今後スタンダードになっていくんだろうなとも思っています。

そう考えると、ずっとまた会社員に戻れたら良いな・・・やっぱり自分は会社員として働いていくことがあっているんだろうなと思っていましたが、今の状態に慣れてしまったら、もとの出社型の会社員には戻れないんじゃないか??と思ってきました。

もちろん正社員でもそういったオンラインで働ける環境もあるかと思いますが、今後の数年間で爆速で増える!ということは難しいんじゃないかなと思います。

雇用形態に今まで随分とこだわってきましたが、働き方という面だけで見ると今の状況はすごく自分的にやりやすい環境にあるなと思います。

これは会社を退職してみないと分からなかったことで、今これをしれたわたしは本当にラッキーだったなと思います。

今後自分の道を選んでいくときに、自分が実際に体験・体感した感覚として大切にしていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

シンバ🦁

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