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2024年上半期ベストドラマ トップ10

最近は上半期ベストドラマというのは選んでこなかったけど今年はどういうわけか山ほどドラマを観ている。これは恐らく昨年「ゲーム・オブ・スローンズ」全シリーズを観ていた時間をドラマ視聴時間に充てることができている、ということなのだけど、それにしても良作が多すぎる気がする。年間ベストで拾い切れなくなる作品が惜しいので、トップ10を久々に決めてみた。


10位 エリック

今年、数多い"子供が失踪する"という作品の中でも、親に極めて問題のある作品。しかしそれだけに留めず、街の暗部と心の暗部を巡る物語でもある。



9位 殺人者のパラドックス

韓国の漫画原作Netflixドラマ。チェ・ウシクの気怠さと重責を背負わされていくことへの怯え、ソン・ソックの怖すぎる顔とその奥に流れる悲しみ。2人の主人公のせめぎ合う緊張感と色気が見事。後半は別の筋も進行し、短いながらも展開力の高さに唸った。正義と憎悪の交換性とその連鎖。業深い。


8位 タッカンジョン

こちらも韓国のWeb漫画のNetflixドラマ。チキンナゲットになってしまった娘を元に戻そうとする父親という奇異なコメディでありつつ、徐々に壮大なSFミステリーの要素も混入してくるヘンなドラマで大好物。インターステラーのパロディで笑っていたら、終盤まさかの転回が訪れて打ち震えた。


7位 フォールアウト

ゲーム原作のAmazon Originalドラマ。レトロフューチャーなウエスタン世界に風刺とゾンビとアーマーソルジャーを混ぜ込んで、so cuteな主人公が逞しく爆進していく冒険活劇だった。なかなかパンチのある世界の裏側がありつつ全体的には笑いも満ち、ダークでコミカルな終末世界で大変好みだった。


6位 寄生獣-ザ・グレイ-

寄生生物を交代人格として描き、無意識で暴れる自分への葛藤や異質なものとの疎通を強調した硬派な再解釈版。ク・ギョファンの軽さが良かった。



5位 滅相も無い

自分の人生をどう語るのか、そして突如現れた“現実の裂け目”に対して何を託すのか。演劇 × 映像の豊かな実験、これが地上波で流れていた奇跡。


4位 私のトナカイちゃん


売れない芸人とそのストーカーの倒錯にまつわる実話に基づいたドラマ。悪意や憎悪、不可逆な苦しみ、絶対的な理解できなさ。それをケアや寄り添いで安易にまとめず、地獄と希望の可能性を両立させたラストシーンが圧巻。


3位 不適切にもほどがある!

自分の子供を抱きながら、不確かな未来を不安に思ったあの日々の伴走者として居てくれたこと、忘れない。生や死すらも超える、親愛の物語だった。



2位 三体

得体の知れない概念で導く不気味さと、知能を結集させるお仕事ドラマ的な熱量と、迫る地球の危機の比喩などSFエンタメ要素山盛りだけど整然として
いて、既視感と未知感の配分も絶妙。何シーズンでも観てたい面白さ。



1位 THE CURSE/ザ・カース

観る前には戻れない、というレベルのとんでもないドラマ。金持ちバカ夫婦の失敗ショー、搾取と善行の狭間を突く風刺コメディ、色々積み重ねておきながら最終話で全部どうでもよくなっちゃう。これぞ贅沢な不条理。観れて良かった。


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