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読書記録

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ジャンル問わず。読んだ本の記録、紹介。
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#私の考え

少女パレアナ~読書記録149~

少女パレアナ~読書記録149~

中学生の時に「あしながおじさん」から始まり、村岡花子訳にハマった。
その中でも一番好きな物語が「少女パレアナ」だ。

最近では、他の方々の訳された現代版もあるが、私には、やはり村岡花子訳!なのだ。

パレアナは、早くに母が亡くなり、牧師だった父と暮らしていたが、その父が亡くなった時に母の妹バレー・ハリントンに引き取られる事になった。
町でも有名な頑固な意地の悪い女性であり、脇役や読者からすると、

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コロナの嘘とワクチンの真実~読書記録142~

コロナの嘘とワクチンの真実~読書記録142~

2021年に発行された元慶応大学病院の近藤誠医師と精神科医・和田秀樹医師の対談集。

内容は、割とネットで拡散されている事ばかりなので、買う必要を感じなく図書館で借りた。
内容を全て信じるのは陰謀論をツイートする人たちと同じになってしまうので、こういう考えもあるのだ、で終わりにしたい。
だいたいは、YahooやTwitterなどで話題になっている反対派の意見を読めば済むもので、わざわざ本を買うのは

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運命の足音~読書記録126~

運命の足音~読書記録126~

五木寛之先生が、それまでに各紙に執筆されたものを2002年にまとめられたエッセイ集。

五木寛之先生は、敗戦を今の北朝鮮、平壌で迎えられた。
当時は、日本国の領地でもあった朝鮮半島で仕事をするという父親の希望からであったが、敗戦後のあまりの厳しさに、五木寛之先生のお母様は病に伏し、やがてその地で亡くなられた。

敗戦直後、ソ連兵が家に押し入り、まだ10代のソ連兵士が寝ているお母様の胸を靴で踏む。す

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いじめを粉砕する九の鉄則~読書記録125~

いじめを粉砕する九の鉄則~読書記録125~

2007年に出版された関西大学名誉教授・谷沢永一氏の著書。
谷沢先生は、1929(昭和4)年、大阪市生れ。関西大学大学院博士課程修了。専門は書誌学、日本近代文学。
2011年に亡くなられたので、死の僅か前に書かれた本である。

ちなみに、私の大好きな、のんちゃんも関西大学監査出身だ。
宮根何とかキャスターもか。

これは、著者も言うように、教育関係のコメンテーターなどとは全く違う視点から語られてい

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ふたり歩きの設計図~読書記録110~

ふたり歩きの設計図~読書記録110~

2002年、売れっ子漫画家である槇村さとる先生のエッセイだ。

1970年代、高校1年生で漫画家デビューし、連載作品は人気。
ある程度のキャリアを積むと、マーガレットと言う中学生、高校生向けの漫画誌から少し年代が上を対象とした漫画誌に活躍の場を移した。

余談だが私は、ヤングユーで連載されていた「おいしい関係」が大好きだった。

槇村さとる先生は、42歳の時に在日韓国人のキム・ミョンガン氏と結婚さ

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弱者とはだれか~読書記録109~

弱者とはだれか~読書記録109~

1999年に発行された評論家・小浜逸郎先生のエッセイ。

小浜逸郎さんは昭和22年生まれの、いわゆる「団塊世代」。
作家の三田誠広さんと同学年だ。

辛口で言いたいことをビシッと言う。そこに小浜逸郎氏の魅力はあるのだと思う。
出て来る弱者は、障害者(小浜逸郎氏の使った漢字を用いたい)、部落出身者、在日であったりする。

共感するところが大いにあった。
例えば、現在のテレビなどに於ける「禁止用語」。

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ためない習慣~読書記録49~

ためない習慣~読書記録49~

2014年発刊、金子由紀子さんの「ためない習慣」

生活をスッキリとするためには、習慣化。
自分の身体の為にもなる。

その中で一つ。。。

落ち込んでいる時間をなるべく早く切り上げたい時は、悩まないように気をそらすのではなく、むしろ悩みととことん向き合い、言葉にしてしまうのが良い。
「口に出す習慣」である。
1人でいる時に口に出してみたり、紙に書いてみたり。
で、Twitterのツイートで返信出

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感謝祭~読書記録50~

感謝祭~読書記録50~

ローラが以前、新聞に投稿したものの抜粋です。

わたしたちは、ともすれば、今持っているもののありがたさを忘れ、感謝する対象を、何か特別なこと、特別な幸運に求めがちです。
わたしは、感謝祭について書いたある物語を読みました。母親が、小さな息子に、ちょっとそこらを一回りしてきて、何か感謝するものを探しておいで、と言うのです。
でも考えてごらんなさい。その子がそこらを一回りできるだけ健康だということと、

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私がしたことは殺人ですか?~読書記録72~

私がしたことは殺人ですか?~読書記録72~

1998年、入院していた患者を殺意を持って死なせた、と殺人罪と裁判でも断定された須田先生による著書。
医療関係者と司法との考え方の違いを広く訴えておられる。

最高裁上告に臨むに当たり、矢澤弁護士がかなりの覚悟で、地裁、高裁の違法性を訴えたのだが、最高裁でも棄却されてしまっている。

医療の発達により、人工呼吸器など、人工的な延命が可能になってきた。それにより、植物状態でずっと生きておられる方は多

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韓国人の私が韓国をキライになった48の理由~読書記録73~

韓国人の私が韓国をキライになった48の理由~読書記録73~

1998年に書かれた、韓国の作家、イ・ジョンハク氏による著書。
当時の大統領は金大中氏である。
(20数年前の本であるので、もしかしたら今は事情が変わっている所があるかもしれない。)

題だけでは判断してはいけないな、という事を改めて思わせてくれる書であった。
又、著者自身、日本の良い点を冷静に評価して、公平さが感じられ、好感が持てた。

著者は、「韓国をキライになった」など、過激な題をつけている

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増税なしで財政再建するたった一つの方法~読書記録75~

増税なしで財政再建するたった一つの方法~読書記録75~

2013年発行、経済ジャーナリスト、エコノミストの門倉貴史氏著。

2012年、第二次安倍政権が発足。
「アベノミクス」なる言葉を掲げての経済策を打ち出していた当時に書かれたもの、という時代背景を考え、読むとよいかもしれない。
又、当時は、まさか、日本中、イヤ、世界中を襲う「自粛」「外に行けない」などの予想外の経済にも影響を与える出来事はエコノミストといえども読めなかった。それも踏まえたいと思う。

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小山明子のしあわせ日和~読書記録76~

小山明子のしあわせ日和~読書記録76~

2010年発行。女優にして、大島渚監督の妻である小山明子さんのエッセイ。

1996年、大島渚監督が63歳で倒れ、それからは介護の日々。
その中で、ご自身も鬱になられ、そこから立ち直り、前向きに生きておられる姿が描かれている。

2013年、大島渚監督が亡くなられたので、存命中の時期に書かれた書である。

1996年、ロンドンで大島渚監督が脳出血で倒れ、歩くこともできなくなってしまう。2001年に

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いまをどう生きるのか~読書記録81~

いまをどう生きるのか~読書記録81~

平成20年(2008年)に発行された、五木寛之先生と、当時、港区・龍源寺住職であった松原泰道師の対談集である。

翌年の2009年に松原泰道師は亡くなられておられる

五木寛之先生も言われておられるが、この対談を読んだ者にも、松原泰道師の気取らない、誰に対しても平等な姿勢が窺えた。
松原泰道師の教えは、「易しく」「深く」「広く」だ。
又、死んでいる者ではなく生きている者に教えを伝える姿勢。

「お

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日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?~読書記録83~

日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?~読書記録83~

2020年に発行された中央大学教授で社会学者の山田昌弘先生の著書。
先生は「パラサイトシングル」という呼び方を考案されたことで有名である。

あとがきは、コロナウイルス流行による緊急事態宣言の中で書かれているので、時代を反映していると思う。

本書の中では、確かに!(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪と頷けるものと、「それは違うんじゃないかな?」と感じるものとあった。

まず

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