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韓国人の私が韓国をキライになった48の理由~読書記録73~

1998年に書かれた、韓国の作家、イ・ジョンハク氏による著書。
当時の大統領は金大中氏である。
(20数年前の本であるので、もしかしたら今は事情が変わっている所があるかもしれない。)

題だけでは判断してはいけないな、という事を改めて思わせてくれる書であった。
又、著者自身、日本の良い点を冷静に評価して、公平さが感じられ、好感が持てた。

著者は、「韓国をキライになった」など、過激な題をつけているが、なかなか、真の祖国愛に溢れた本である。
韓国の良くない点を挙げているが、冷静な視点で韓国の事を思っていることが理解できる。
給与が安い、外国に工場を建てるのは国の為にならない。大統領が変わるたびに、前大統領の逮捕など。様々な問題がある。

私には、何人か韓国人の知り合いがいる。韓国生まれで、仕事や結婚などで日本に来られた方たちだが、考えがかなり偏っている事は否定できない。
頭から日本人を嫌っている、という点だ。何故か、40代前半、30代くらいの若い方たちの方が、年配者よりも、日本を嫌っているのだ。それこそ、教育によるものだろうが。

そして、その方たちが言うには、「いい会社に就職するためには、幼稚園から塾に通う。だが、お金のない家庭は無理。だから、神父、牧師になって、世界中に遣わされている」と。
フランス、イタリアなど、宣教師不足の時代、世界各国、キリスト教会では、韓国人、ベトナム人の宣教師だらけ。この現実は。。。

著者も、韓国の受験第一主義については危惧されておられた。良い会社に入る為の受験、大学生活。だから、学生生活を楽しむことがない、と。
アメリカなどの大学に留学された方がよいのでは?と。
そして、何事も一発勝負なのだそうだ。
会社の入社日が同じ日に行われるから、2社以上を受ける事が出来ない。そうなると、一度の失敗が一生に響くわけだ。ずっと非正規雇用など。

韓国は「民族主義」である。西洋化とは名ばかり。キリスト教なども、韓国風にアレンジされている。

著者は、韓国のマスコミ報道は全てを報道しない。テレビもくだらない。若者の無気力さを嘆いていたが、
ちょっと待てよ?
それって、21世紀の日本にも当てはまるのでは?

又、給与が安い、税金が高い、企業は海外に工場を、などは、今の日本もだ。

このように、冷静な視点で自国を判断してくれる韓国人は好きだと思った。

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