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大人の教科書〜美術館巡り〜

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美術館の紹介です。 作品の感想だけでなく、建物や内装 照明計画などの見所をインテリアコーディネーターの視線で紹介しています。
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#インテリア

建築物を見て歩く❹自由学園明日館

建築物を見て歩く❹自由学園明日館

バルセロナでガウディのサグラダ・ファミリアを訪れた時、ステンドグラスから降り注ぐ光を
全身で受け止めたことを覚えています。「神は光である」その言葉を体感した瞬間でした。

教会建築で見るステンドグラスは手の届かない高い位置にあり、静かな美しさは記憶の奥深くに留まります。

ノートルダム大聖堂の薔薇窓と呼ばれる円形のステンドグラスもはるか彼方に位置し、外光を受けて神々しいまでの美しさです。
繊細なデ

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建築物を見て歩く❾国立西洋美術館

建築物を見て歩く❾国立西洋美術館

美術館に行く目的が、企画展や常設展を見るのではなく、建物そのものを見たいと思った美術館の1つが国立西洋美術館です。
何度訪れても新しい発見があり、飽きることはありません。

少し遠出にはなりますが、行こうと思い立った時、行ける距離にある美術館です。敷居も高くありません。
企画展でなければ、訪れる人もさほど多くないため、美術館の本来あるべき姿を堪能することができます。

モダニズム建築の巨匠であり、

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建築物を見て歩く❺横浜洋館の照明を見て歩く

建築物を見て歩く❺横浜洋館の照明を見て歩く

ノイズ(視覚的な雑音)を無くした空間

普段、装飾を排したシンプルで重厚感のある住宅メーカーに勤めているため、担当するお客様の嗜好も一定の方向に偏りがちです。

かつては主流であったダウンライト(天井埋込灯)さえも、天井面に空いた穴がノイズ(視覚的な雑音)だと敬遠されることもあります。

今、間接照明の中で特に人気なのが、天井から光が落ちてくるイメージのコーニス照明やスリット照明。基本は照明器具を

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アート(芸術)とホライズン(地平)を組み合わせた館名『アーティゾン美術館』

アート(芸術)とホライズン(地平)を組み合わせた館名『アーティゾン美術館』

月に一度は、美術館に行くことを自分に
課しています。
美術館だけでなく、話題になっている建築物や
ホテル、商業施設などを可能な限り訪れることに
しています。

仕事のため、もしくは自分の感性を磨き高めるため
と考えた場合は程度の差はあれ、義務感が出ます。
雑誌やSNSで話題になったものを、自分自身の目で
見たいと思う気持ちが前面に出ると、義務から解放
され、休日の楽しみ、リフレッシュになります

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行ってきましたアアルト展

行ってきましたアアルト展

今日もサーフィンは絶不調でした・・・涙
いい波乗っていますか?
カッコイイ大人のための TOKYO Style Surf Interiorを提案します。
Surf Interior Stylist の波乗りおじさんです。

Sarah Yamanakaさんの記事を読みアアルト展の開催を知り世田谷美術館へ行ってきました。一応インテリアデザインを生業としているので。
蜜を避けるため入場は予約制のはずな

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アイノとアルヴァ 二人のアアルト展

アイノとアルヴァ 二人のアアルト展

久しぶりの日曜日の休日。
今にも雨が降り出しそうな花曇りの午後、NHK日曜美術館で紹介されていた『アイノとアルヴァ 二人のアアルト』展に出かけました。
北欧インテリアを語る上で、絶対に外すことのできないフィンランドの建築家、都市計画家、デザイナーのアルヴァ・アアルト。
彼がデザインした家具や照明器具は、インテリアブランド「Artek(アルテック)」で今も販売されています。

企画展は、世田谷美術館

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