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「昼下がりの銭湯」~銭湯コラム

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銭湯は昼下がりに行くに限る。街銭湯を巡るコラム
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「下午のまち銭湯~昼下がりの銭湯」 第一湯 綾瀬【玉の湯】

「下午のまち銭湯~昼下がりの銭湯」 第一湯 綾瀬【玉の湯】

銭湯は昼下がりにいくに限る

昼下がりの綾瀬綾瀬。この街ぼくは初めて。早速、千代田線に揺られ向かってみるのだが、これがなかなかドキドキする。初めての街はいつだってそうだ。いったいどんなとこなのだろう。隣駅の亀有や同じ足立区の北千住とそう違うということはないだろう。でも「治安が悪い」というはなしをきいたこともある。ゴッサムシティのようなところだったらどうしようか。気持ちの整理もつかないまま綾瀬に着い

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「下午のまち銭湯~昼下がりの銭湯」 第二湯~要町【山の湯】

「下午のまち銭湯~昼下がりの銭湯」 第二湯~要町【山の湯】

銭湯は昼下がりにいくに限る

昼下がりの要町要町。池袋の隣にある駅。ここに美味いどら焼きの店があると聞いてやってきた。ついでだから銭湯もと探してみると近くにしっかり存在していたので訪問しようとなったのである。

有楽町線の改札を出て地上に出てみるとそこは交差点になっていて、なんだか池袋の隣駅の割には都会といった感じがしない。

昼下がり。お腹がすいたので何か食べよう。今日はなんだかニラレバが食べた

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「下午のまち銭湯~昼下がりの銭湯」 第三湯~錦糸町【黄金湯】

「下午のまち銭湯~昼下がりの銭湯」 第三湯~錦糸町【黄金湯】

銭湯は昼下がりにいくに限る

昼下がりの錦糸町錦糸町。ぼくにとってこの街はかつて仕事でよく通っていた街。なじみがある場所だ。この街を一言で表すのはとても難しい。

総武線の南口を出ると大きなバスターミナルになっていて錦糸町がどんな街かをたたきつけてくる。

右側にはヨドバシカメラがあって、向かいには演歌専門レコードショップがある。その隣は錦糸町といえばここ魚寅。都会駅前ロータリーで堂々と鮮魚を売っ

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「下午のまち銭湯~昼下がりの銭湯」 第四湯~王子【飛鳥山温泉】

「下午のまち銭湯~昼下がりの銭湯」 第四湯~王子【飛鳥山温泉】

銭湯は昼下がりにいくに限る

昼下がりの王子

王子。緊急事態宣言が出たり出なかったり。なかなか銭湯に行けない日が続く。

しょうがないとはいえ趣味を制限されるというのはなかなか精神健康上よくない。しかし我慢我慢といった修行僧な毎日。

緊急事態宣言の谷間のとある日。午前中埼玉のほうに所用があってその帰りに王子駅でアクシデントで電車が止まってしまいそのまま待っても良かったのだけど、ちょっと降りてお

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「下午のまち銭湯」 第五湯~練馬【辰巳湯】

「下午のまち銭湯」 第五湯~練馬【辰巳湯】

銭湯は昼下がりに行くに限る

昼下がりの練馬
練馬。以前銭湯ファンに有名な桜台「久松湯」に行ったときに、近くにもう一軒銭湯があるのを見つけて、ちょっと気にはなっていた。たまたま西武池袋線に乗る用事があったので空いた時間で沿線の銭湯へとなった。勿論昼だ。

この銭湯の住所は桜台ではあるんだけど、地図上は練馬駅のほうが全然近い。

練馬の駅を降りて池袋側に歩くと商店街通りがあってそこをまっすぐ行くだけ

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「下午のまち銭湯」 第六湯~秋葉原【RAKU SPA 1010 神田】

「下午のまち銭湯」 第六湯~秋葉原【RAKU SPA 1010 神田】

銭湯は昼下がりに行くに限る

秋葉原のビル銭湯秋葉原。かつて電気の街としてその名を轟かせたこの街はやがてそこから派生した様々なサブカルチャーの街となり、やがてそのカルチャーが時代の流れとともにサブではなくなり、今は正真正銘の日本カルチャーの中心街となっている。

実はこの秋葉原に銭湯が存在する。

総武線の改札を出てメイン通りの方へ行かずに線路沿いをお茶の水方面へと歩く。以前は一風変わった人たちが

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「下午のまち銭湯」 第七湯~浜松曳馬【みよし湯】

「下午のまち銭湯」 第七湯~浜松曳馬【みよし湯】

昼下がりの浜松某日。浜松まで行くことになった。東京駅から朝八時台の新幹線に乗る。サクッと用事を済ませて東京に戻ろうと思ったんだけれども、いろいろあって14時過ぎまでかかってしまう。なんだかそのまま帰るには中途半端な時間だ。

新幹線で名古屋まで行く途中にある駅の中では割とメジャーな下車駅ではあるとは思うんだけど、めったに来ないしもう少しブラブラしてみようかな。浜松といえば鰻?餃子?このあたりを食べ

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「下午のまち銭湯」 第八湯~豪徳寺【鶴の湯】

「下午のまち銭湯」 第八湯~豪徳寺【鶴の湯】

銭湯は昼下がりに行くに限る

豪徳寺の薬膳カレー某日、豪徳寺にうまそうな薬膳カレーが食べられる店を見つけた。早速行ってみる。ランチの時間をちょっと過ぎたころあい。その店は駅からすぐの小道の先にあって、とてもおしゃれなカフェのような出立ち。一回がネパール料理を出すレストラン。2回ではスパイスショップをしている期待大なお店だ。

ランチのプレートを頼む。野菜がたくさん盛られたとてもうまそうな一皿。上品

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「下午のまち銭湯」 第九湯~入船 【入船湯】

「下午のまち銭湯」 第九湯~入船 【入船湯】

銭湯は昼下がりに行くに限る

東京駅周辺の銭湯東京駅。古くは江戸文化の中心だったこの街もターミナル駅としての役割や丸の内・大手町エリアの発展で今や日本最大規模のオフィス街。すぐ近くには皇居があってマラソンランナーたちで賑わっている。

しかしそんな皇居ランナーが汗を洗い流したくても東京駅には街銭湯がない。そういう時はどうするのか。ちょっと周辺駅まで足を延ばす。意外と銭湯が点在していることに気づく。

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「下午のまち銭湯」第十湯~祖師ヶ谷大蔵【湯パーク レビランド】

「下午のまち銭湯」第十湯~祖師ヶ谷大蔵【湯パーク レビランド】

銭湯は昼下がりに行くに限る

多機能銭湯銭湯通いをしていると時たまこんな街銭湯に出くわす時がある。普通の街銭湯にしては規模が大きい。スーパー銭湯にしては小規模。デザイナーズ銭湯やリノベ銭湯のようなお洒落感やリッチ感はない。どことなく漂う健康ランド的な無機質さ。

このような銭湯の正式な名称があるのかは分からないのだけれど、ぼくは多機能銭湯とジャンルしている。

じゃあ具体的に多機能銭湯とは何か?と

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「下午のまち銭湯」第十一湯~北千住【金の湯】

「下午のまち銭湯」第十一湯~北千住【金の湯】

銭湯は昼下がりに行くに限る

北千住の銭湯事情今年6月、東京銭湯ファンを激震が襲った。北千住「大黒湯」廃業。コレはちょっとした事件である。

大黒湯のような伝統的な銭湯は年々廃業の道に突き進んでいるのは事実だ。しかしあの大黒湯だ。人呼んで「KING OF SENTO」。東京銭湯の王が陥落。時代の波は最も簡単に東京銭湯の顔を飲み込み流して行ってしまった。これが銭湯の宿命なのか。

他の銭湯のよう

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「下午のまち銭湯」 第十二湯~神保町【梅の湯】

「下午のまち銭湯」 第十二湯~神保町【梅の湯】

銭湯は昼下がりにいくに限る

思い出の神保町
神保町。今日は昼銭湯のためにこの街に来た。

ぼくにとってこの街はちょっと特別な思い入れがある。学生時代を過ごした思い出の街。御茶ノ水駅を降りて楽器屋街を巡り、交差点を右折古書通りを回って後楽園の方へ抜けていく。御茶ノ水→神保町→水道橋。

典型的な不真面目学生だったぼくは講義にもろくに出ないで毎日朝から晩まで飽きもせずにこの「黄金コース」を巡回してい

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