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#宝石

Becomes Jet And Lives

私の頭の中はいつもナノ単位の縦列の文字
いつも回る 早送りで回る 読まなきゃ喰われる

特別じゃないと思いながら普通じゃない心体が
壊れてしまうほどの勢いで
壁にぶつかってばかり

憧れは Becomes Jet And Lives
自分のことすら忘れられたらいいのに
それが許されない舞台に立っている

幼い頃から呪縛から離れられずに苦痛に埋もれ
文字は回る 永遠と回る 言葉は人を喰う

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Jasper

心の変化を見逃さないように
微妙なバランス 保ってる
心が壊れてしまわないようにと
絶妙に気道を確保する Jasper

震え立つ身体が 武者震いじゃないこと
とうに解ってる 生きるのが怖いんだと
ひび割れた窓ガラス 突き抜けてくもので
人生とは略奪

生きるか死ぬかの岐路にいつも佇んで
何故か目紛しくまわるまわる世界で

寿命の在り処を崩したくなるけど
絶対に守ってく 自然治癒
寿命

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細雪

悪いことはするな。と云うた筈
按ずるなかれ。と思うた筈
すれ違いの言の葉が霰(あられ)の如く
季節知らずの愛の糸は絡まるばかり
世の中 2人きりとは限らない

細やかな雪が降る中で
昔の泪が浸み出すように
私の手はいつのまにか汚れてしまう

愛する貴方を守る為には
私の地位を守る為には
私は愚かな魔物に成りていき
孕(みごも)ってた親友すらも闇へと葬り
私は私であるべき 秘め事

細や

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てまりつき

村山の伝承に 毬をつく少女がひとり
唄うたい 星月夜 か細い声が鳴く

てんてん手毬唄 我が娘
あれは浮世の娘
てんてん手毬唄 何故かしら
そこの私は枡屋の漏斗(じょうご)の滝

奥里の伝承に 毬をつく少女がひとり
軽やかに 毬が浮き 着物姿が鳴き

てんてん手毬唄 我が娘
あれは浮世の娘
てんてん手毬唄 風立ちぬ
大判小判に秤で吊るされた葡萄

寂しいか… 悔しいか…
その場に私

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