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『七十二候』菖蒲華‥あやめはなさく


『菖蒲華‥あやめはなさく』
           6月27日か7月1日頃


「いずれアヤメかカキツバタ」という
ことわざがありますが
アヤメとカキツバタはよく似ていてどちらも美しい花を咲かせることから優劣がつけにくいという意味があります。

わたしとしてはそこにハナショウブも加えて欲しいな‥と思うほどアヤメもカキツバタもハナショウブもとてもよく似ています。

その違いについてこの時期になると
ニュースやいろんなところで話題に上がるので
ご存知の方も多いと思いますが、おさらいの意味も込めて‥少し触れてみますね。



まずアヤメは
乾燥したところに咲きます。



そして花弁の根元部分が
網目模様になっています。


そして
カキツバタは水の中に生えていて



花弁には白い筋がスーッと入っているのが
見えますよね。



最後のハナショウブですが
半乾湿地でよく見られます。



花弁の部分には
黄色の筋が入っています。

 


5月上旬にアヤメが咲き始め
半ばになるとカキツバタ
5月中旬から6月下旬になるとハナショウブ‥


と‥順番に花を咲かせ梅雨の景色を
和ませてくれます。


菖蒲華‥あやめ科の三姉妹が咲く季節に
なりました。

もしもどこかで、アヤメのような、花菖蒲のようなカキツバタのような‥
そんなお花を見かけた時、チラッと思い出して
いただき参考にしてもらえたら嬉しいです。





さて例年、梅雨の期間は大体1ヶ月から1ヶ月半とありますが今年は少し様子が違うようで


猛烈な暑さの日が続き今日(6/27)は
「関東甲信地方、東海地方、九州南部が梅雨明けしたとみられる」と発表され
とても早い梅雨明けになりましたね。


わたしの住む鳥取県では
スコールのような突発的な大雨が短時間降り
その後は嘘のように強い陽射しになったりと‥
変わりやすいお天気の日が多く‥。


湿度も高く息苦しさを感じたりと‥
体調を崩す方も多いのではないでしょうか。

学生の頃からわたしは頭痛持ちで
梅雨のこの時期は特にズキズキと側頭部が痛んだり、眉の骨の辺りの目の奥が痛んだり‥。



そんな気象の変化によって体調が悪くなることを、一般的に「気象病」と呼びます。




気象病が起こる理由は、自律神経の失調が関係していると言われています。


自律神経は、体調を正常に保つために呼吸、血液循環、消化、体温調整などさまざまな機能をコントロールしている神経なのですが

気温や気圧など気象全般の変化に、敏感に反応し鋭敏に動いてしまうことで起こるのです。



気圧の変化によって血管に影響を受ける人
筋肉に影響を受ける人 
それぞれの自律神経のバランスの乱れ方により偏頭痛になったり緊張型頭痛を起こしたりとあるようです。



わたしはランニングしたり運動するようになってからは、少し緩和されたように感じるのですがそれでもやはりこの時期は、側頭部がズキズキ痛む日が多く日課のルーティンをこなすのも困難になったり‥。

元気な時はつい大丈夫、大丈夫‥と
無理しがちで、夜更かししたり‥。


でもやはり、日頃から身体の声を聞き、自分自身の体調や体質を知りいつでも対応できるよう十分な睡眠適度な運動を取り入れ

自律神経が過度に働くことのないよう心がけていくことも大切なことだなぁと痛感します。



皆さん体調大丈夫ですか。
熱中症なども起こりやすいこの時期
どうかお身体ご自愛くださいね。






そしてもうひとつ
わたしの頭をキーンとさせるのが
アイスクリーム頭痛。
寒冷刺激による頭痛です。


普通のアイスクリームは大丈夫なのですが

かき氷やCoolishなどは覿面らしく
その場でパタンと横に倒れちゃうほど。 



その原因としては

1.冷たい物が喉を通過することにより
喉にある三叉神経が刺激され、この時に発生する伝達信号を脳が冷たさを痛みと勘違いし
頭痛が起きる。

2.冷たいものを食べると急に喉や口の中が冷えてしまうため人間の身体は一時的に血流量を増やして温めようとします。
そのときに頭につながる血管が膨張することから頭痛が起きる。


2つの諸説である両方の要因により
引き起こされると考えられているようです。



舌で氷を溶かしながら食べれば
防ぐことが出来るようなのですが


どうしても脳があのキーンを思い出してしまうようで、かき氷を食べることが少なくなってしまいました。



でもこのまま食べずに夏を過ごすのは
なんだかもったいない。
今年は再チャレンジ!してみようかな。
なんて思ったりしています。





最後に‥

ほととぎす鳴くや五月のあやめ草
あやめも知らぬ恋をするかな

古今和歌集469  詠み人知らず



【現代語訳】

ほととぎすが鳴いている
あやめ草ではないけれど
文目=あやめ(物事の分別や道筋)を見失うぐらいの恋をしていることだ。




あやめと文目を掛け、物事の良し悪しを見失い
無我夢中な恋をしている。そんな心情を歌った和歌ですが

恋は盲目‥。
まわりが見えなくなるほどの恋。



とても若い頃、そんな恋をしたような記憶も
ありますが‥笑
盲目になるほど誰かに惹かれ恋をするのも
それはそれで素敵なことで、ちょっぴり懐かしくそしてどこか羨ましくもあります。


盲目な恋‥。
あなたはどんな恋を思い出しましたか。


どんな恋を‥していますか。



                photoAC





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すべて写真ACによるものです。




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