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音楽

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2024年7月の記事一覧

The Tom Green Show - The Bum Bum Song ("Lonely Swedish")

1999年リリースの馬鹿曲。カナダのコメディアンが作成したもの。この出鱈目さとチープさは日本のバラエティ番組に共通する低俗さ。

突然道ゆく人に絡むのは現代のPRANK動画と同じ類のものでこの手の連中は全員痛い目にあった方がいいと思う。

アフリカ発のロックスター Mdou Moctar - "Modern Slaves

ニジェール共和国出身。アルバムのジャケからしてすでに60〜70年代のクラシックなロックやプログレのかほりが。音質や音圧、音の響かせ方は現代的であってもやってることはあの時代そのもの。それをアフリカンな人たちがやってるのでどうしても対象は某ギタリストへと向いてしまう。

楽曲は総じて聴きやすい。中近東やイスラームなムードも感じられ、ようは砂とか埃とか砂漠みたいな……ちょっと調べたらデザート(砂漠)ロ

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SPANKERS - Sex on the beach

当時、つか今もだろうけど那覇にまともなクラブはほぼ無い。毎日毎日同じヒット曲かけるメンタリティがディスコ丸出しの酒ノリのナンパ箱ばっか。で、選択肢がない時の消去法で仕方なく通っていた箱で毎日数回は流れていた曲がこれ。曲のIQの低さは身震いするほどだが、一回聴いたら覚えてしまうインパクトの強さは認めざるを得ない。多分今夜も何処かでアホのパリピどもが……

SUBLIME FULL SET TERAGRAM BALLROOM LOS ANGELES CA - 12/11/23

なんと、あのサブライムが新しいボーカルを迎えて復活。ヘロインで死んだ前ボーカルのブラッドを明らかに模倣した歌い方なので違和感はたいしてなし……というか調べたら新ボーカルのジェイコブはブラッドの実子だった! なるほど、だから再結成できたのだな。 

夏になると聴きたくなる音楽の上位に固定されているのがサブライム。

最初に聴いたのは死後に発表された未発表曲集のSecond-hand Smoke。この

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Torture Garden - Naked City

1990年作。邦題は拷問天国。ジョン・ゾーン関連の作品では一番好きかも知れない。グラインドコアとフリージャズの融合はブルータルトゥルースよりも先鞭をつけており、2024年のいま聴いても刺激的。マイクパットンばりの狂ったシャウトはボアダムズの山塚アイ。

Scope Neglect - Ben Frost

2024年作。これまたとんでもないアルバムを作ってくれたものだ。激しいノイズの嵐の中に放擲されたような暴力性はこれまで通りとはいえ、ここまでヘヴィメタルのギターを全面に鳴らしてくるとは。インダストリアル・メタルへ転向したのかと思ったくらい劇的に導入している。

前作の2017年以降はEPとサントラの仕事が多く、コロナ禍でギターを練習してこの路線に開眼したのだろうか?

ポエム・エレクトロニク - エドガー・ヴァレーズ

1958年のブリュッセル万博において425個のスピーカーを使用して演奏された曲。それも白黒の映像付きで。池田亮司がやっていることの源泉といえる。

音楽というより様々な音が順番に鳴るという仕掛けで、425個とまでいかなくても複数のスピーカーを使わないと真価がわからないものだろう。サウンドエフェクト集を聴いているような気がしなくもないが、聴きやすい。

JPTR - Eye

スイス、チューリッヒ出身のバンド。実質男女の2人組。抱き合ってる写真がいくつもあったのでひょっとしたら夫妻かもしれない。MVは林の中で幽霊のように透明な人間がディゾルブするだけという美しくも地味なもの。曲はマレット系統の音色をシーケンスしたシンプルなフレーズに、女性ボーカルが淡々と時にエモーショナルに歌う。往年の4ADが好きな人向け。

活動初期の曲。ドラムとパーカッションが強靭に鳴り響くアップテ

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Perc - A Living End

2014年作。アルバムは広義ではテクノに属する音で、新鋭気鋭の扱いをされているイギリスのアーティスト……ノイズ、インダストリアルな音像は興味深いもののイマイチ惹かれない。これは二回は聴かないだろうな……と思っているところに流れたのがこの曲。

アルバム最後を飾るこの曲は、いかにもホラー映画で使われる類のくぐもった音色と暗いメロディが想像力を刺激する一曲。さすがに朝一番に聴きたい曲ではないが、日暮れ

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Depeche Mode - Memento Mori (Full Album)

まず、使い古されたアルバムの表題に落胆。各楽曲のタイトルを見ると、偶然か狙ったのか過去作からの引用が目立つ。楽曲は小粒で新鮮味のない退屈な作品が並ぶ。メロディの不出来が全く隠せていない。もはや彼らには80年代のポップセンス、90年の完成度はもう望めないのだろうか。アランの復帰か外部のアレンジャーとプロデューサーの導入を強く望む。

なぜか久しぶりにAce of Baseを聴く

レゲエとハウスのポップな融合。ヒットしたシングル曲以外にも、3や8のようにポテンシャルの高い曲が含まれており、さすが数千万枚も売れたアルバムと感心させられる。

現在もそうだろうが、長らくブックオフの激安コーナーに必ず何枚も常備されていた。売れすぎの弊害である。

緩くキャッチーなキーボードと甘めの女性ツインボーカルは夏に合うなぁと堪能していたが、アルバム後半にさしかかるとお腹いっぱいになってしま

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Big Black ‎– Racer-X (1985) [Full Album]

RIPアルビニ。

ロカビリーの影響下にあるギターリフのほどよいポップ感。リズムマシンならではの単調なグルーヴ。ジム・フィータスばりの荒いボーカル。やはりビッグブラックは最高にかっこいい。

アルビニで思い出すのは、某エンジニア兼プロデューサーが日本の音楽雑誌でボロクソにこき下ろしてたこと。「言行不一致の嫌なやつだよ。いじめられてた奴が大人になって警官になって威張るのと似ている」「メジャーはクソだ

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現在殺人罪で服役中……ドキャッチーなレゲエ - Vybz Kartel - Summertime

相当前にレゲエのDJからヴァイブス・カーテルやエレファントマンはジャマイカのヤクザだときいて「へー」とその時は思ったものだが、何年かして殺人罪で逮捕され収監されたときいたときは本当だったのか、と得心したものだ。

ヴァイブス・カーテルは、現在も刑務所暮らしをらしているが、することがなくて暇なのか怒涛の勢いで新作やコラボをリリースし続けている。

Grimes - Vanessa

2011年作品。この曲を聴いたときは、まさかGrimesがここまで有名になるとも、世界一金持ちの男のパートナーになるとも想像できなかった。一人で好きな曲を聴いて曲を作ってるみたいな内容のインタビューを読んでいたのでなおさらだ。

この次のアルバムでいきなり髪を染めてポップ路線に変更したので売れたい意志がヒシヒシと感じられたものだ。

最近みた彼女の映像は、どこかの巨大なフェスでDJとして登場するも

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