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とりとめのない日記

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日記など 創作大賞
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記事一覧

とりとめのない日記4

とりとめのない日記4

9月●日 くもり
「どんぐりマッサージ」

先日のこと。2日間休みが続き、起きてから寝るまで読書やネットサーフィンを思う存分楽しんだ。
身体のあちこちが、凝り固まっていて痛い。
明日からの仕事に支障が出ないよう、マッサージに行くことにした。

いつものマッサージ店へ行くと、閉店まで予約でいっぱいだと言う。
とても腕が良く、1時間で3000円なので仕方がない。他を当たることにした。

適当に散歩がて

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とりとめのない日記10

とりとめのない日記10

3月●日 満月
「眠るには」

夜になって布団に入ると、昼間足元にあった不安とか悪いものが、飲みかけのペットボトルを倒した時のように、頭、胸、お腹、足、全身に行き渡る。

耳鳴りは、季節毎の音を鳴らして、まぶたを閉じると少しの光がチラチラと邪魔をする。

まずはアイマスクで、目を覆って光を遮断する。
そして目から光が入らなくなったら、横を向き上になっている耳の穴に栓をする。

クッションや布団で足

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とりとめのない日記9

とりとめのない日記9

2月●日  天井知らずの寒さ更新中
「美味しいご飯の作り方」

やっといい事があった。スクラッチくじで10万円当たった。
今までの人生で買ってきた宝くじの金額が、一気にマルっと回収出来たと思う。

宝くじの窓口で10万円を受け取った足で、電車に乗り1時間半の温泉街でパーっと使うことにした。
急遽取った宿の温泉に入り、夕飯も豪華な懐石料理にした。

昼間から休憩を取りつつ、何度か温泉と部屋を往復した

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とりとめのない日記6

とりとめのない日記6

11月●日 小雨が朝から続いている
「旅行記」

先日二泊三日で、海沿いの町へ旅行に行った。
都内よりもかなり寒く、寒がりな私は重装備で挑んだ。

旅行の醍醐味である「朝何となく早く起きて散歩」をしていると、子どもが10人程縦1列になり歩いている。
「参加されますか?」と後ろから声をかけられた。振り返ると顔に半紙をつけた人が「よかったら是非」と同じような半紙を私に差し出した。
どうやら地元の行事の

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とりとめのない日記8

とりとめのない日記8

1月●日 晴れ
「継承」

お気に入りのマグカップを割ってしまった。

一昨年1人暮らしの祖母が、叔父一家と暮らすことになった。
その際に、家中を整理して祖母の思い出の品々は大半を捨ててしまった。

理由としては、叔父の家に持って行けないから。
本人の意思で捨てた。との事だった。

確かに祖母の家には、狭いながらも長年培ってきた収納術を使って(収納術よりは、収納研究の集大成だが)ありとあらゆる『家

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とりとめのない日記5

とりとめのない日記5

10月●日  秋晴れ
「振り返れ」

日記を初めて4ヶ月目となった。何となく初めてみた日記だが、意外にも続いている。

日記を始めた理由は、色々あったが、私は記憶力が悪い。

美容院の予約をすれば忘れ、本屋で本の取り寄せをすれば忘れ、写真屋に現像を頼んでも忘れる。
当然思い出なども大半は忘れている。
予約忘れは、相手にも迷惑且つ失礼なので専ら、予約や予定は今日明日の分しかしないと決めている。

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とりとめのない日記3

とりとめのない日記3

8月●日 晴れ 暑すぎる
「怖い話」

夏真っ盛りだ。毎日毎日暑さを更新している、気がする。
6月の終わり頃から、30度を超える日があったが、ここまで来ると外に10分でも出ようものなら、日差しに丸焦げにされ頭からいい匂いがしてしまう。

夏といえば、怖い話。
私は怖い話が好きだ。
夏の怖い話特番があると聞けば風呂を早々に済ませ、テレビに齧り付いて見る。日常生活に疲れたなぁと思えばリフレッシュがてら

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とりとめのない日記2

とりとめのない日記2

7月●日 晴天 暑い
「星降る夜には」

今日は星降りの日。カップル達はロマンティックに、子ども達はワクワク顔で夜を待つ。

6月の終わり頃から、街は星降りに向けて星モチーフのものが売られていたり、星ジュースを入れるためのマグを売り出したり、星降り一色だ。

さて、今日はそんな星降り当日。
実は私は、こういった類の行事やお祭りが好きである。結構好きである。
わざわざ新しいマグを買ったりはしなかった

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とりとめのない日記

とりとめのない日記

あらすじ
「私」の日々あった出来事や思ったことなどを、書いていく日記。

6月●日 小雨
「脱色」

朝起きたら、頬の羽毛が全部抜け落ちていた。
枕に赤い羽毛が撒き散らされていた。
剥き出しの耳穴に、アラームが刺さる。
とりあえず、帰りに皮膚科に寄ろう。

6月●日 雨のち曇り
「奪羽毛」

朝から頬に皮膚科で処方された軟膏を塗る。
首から上の肌を直に触れる事などなく、自分の顔にこんな触り心地の部

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