マガジンのカバー画像

Tree In Progress

43
主に屋外で描く植物のドローイングを軸にした、「線を引く」ことから制作を再考する試み。 ドローイングを元にした銅版画も制作。 ‘23 5/6〜23柳沢画廊(埼玉県)にて個展。 同年…
運営しているクリエイター

2023年6月の記事一覧

長く居たいと感じさせる内装

長く居たいと感じさせる内装

 個展開催中のあまねや工藝店に在廊し、オーナーのお話しを伺う中で、外装のこだわりはもちろん、その内装への独自の視点も知りました。
 例えば写真の上の方にぶら下がっている木の枠のようなもの、これははじめただの装飾かと思っていましたが、そうではありませんでした。

 なんと、外に走っている電線を視線から遮るために横の線を入れたくて、わざわざ作ってぶら下げて時々塗り直しているとのこと。そのこだわりに驚き

もっとみる
コレクターさんからの写真/ユーカリ、椿と忘れな草のドローイング

コレクターさんからの写真/ユーカリ、椿と忘れな草のドローイング

 5月に開催した地元の個展にて、作品をコレクションしてくれた方々から、飾っているお写真を頂きました。全てSNS掲載の許可を頂いています。

 作品を制作している作家は、他の方の元へと自作が一度旅立ったら、もうその姿を見ることは通常出来ません。それはその方のプライベートな空間で楽しむものになるのが一般的だからです。そしてほとんどの場合、作家よりもコレクションした方の方が、その作品と長くその後の時を共

もっとみる
「ニュートン」銅版画制作動画/刷り

「ニュートン」銅版画制作動画/刷り

 最初の刷り。大体こんな感じで刷ってます。このプレス機との付き合いも15年以上経ちました。今でもフル回転中です。

作品のお問い合わせ:
あまねや工藝店
6/14(水)〜7/2(日)月曜定休。
福岡市中央区平尾1-12-2
電話092(526)0662

「ニュートン」銅版画制作動画/腐食

「ニュートン」銅版画制作動画/腐食

 この制作動画も含め、今回のシリーズ Tree In Progress は自らの撮影ではなく、カメラマンに撮影をお願いしました。
 技法ハウツーのような説明動画や、過度にポップな感じではなく、あくまでも現場のリアルを感じられるような方向性で、とだけお願いしてスタート。
 細かいことは何も言わず相手のセンスに完全にお任せ。

 その中でも今回のこの動画には度肝を抜かれました。一見何も変化がない腐食液

もっとみる
「ニュートン」銅版画制作動画/エッチングの描き出し。

「ニュートン」銅版画制作動画/エッチングの描き出し。

 林檎のドローイングを元に、エッチングを制作。

作品のお問い合わせ:
あまねや工藝店
6/14(水)〜7/2(日)月曜定休。
福岡市中央区平尾1-12-2
電話092(526)0662

古くて良いもの

古くて良いもの

 現在個展中の福岡のあまねや工藝店。
 外観からちょっと足を止めて、なんだろうここは。と思わせるような建物です。実際、在廊中に外国人バックパッカーが自転車から降り、入店してきました。

そのお隣も古くてかっこいい外観の建物。

 紫陽花の生け方にも家主の品が感じられます。壺とのコントラストも美しい。古い建物はもうそんなに残っていないそうです。

齋藤悠紀個展_進化する樹木

お問い合わせ:
あま

もっとみる
福岡散策とコーヒーと絵

福岡散策とコーヒーと絵

 福岡二日目の朝は天神の方まで散歩。賑やか。

 更に川沿いを歩き、コーヒー屋さんへ。
 実はここは福岡に来る前から狙っていました。制作風景などを撮影してくれたカメラマンがくれた豆が、ハッとするような香り。すぐに調べてみたところ、なんと福岡にしかない店でした。しかも個展中のあまねや工藝店のほど近く。奇妙な縁を感じずにはいられません。

 お店の人と話していると、オーナーはあまねやのオーナーとも懇意

もっとみる
福岡初個展

福岡初個展

 福岡の朝。散歩しつつ松風園という小ぶりな日本庭園へ。

 静かな園内。客は自分1人。贅沢な時間。

 オーナーの「好き」視点で集められた古今東西のモノが並ぶ空間。民藝的なモノと自作が並ぶ唯一無二の空間。自分が一番楽しんでしまってるかも。

 来て良かったなぁとしみじみ思いつつ帰路。
 明日飛行機の時間まで在廊して関東に帰ります。

齋藤悠紀個展_進化する樹木
お問い合わせ:あまねや工藝店
6/

もっとみる
大阪の展覧会終了と、福岡の夜。

大阪の展覧会終了と、福岡の夜。

 阪神梅田の「変奏曲を編む」終了しました。会場にお越し頂いた方々、作品をお買い上げ頂いた方々、誠にありがとうございます。
 来月の個展に合わせ、作品を阪神梅田内の古玩堂さんで常設してもらえる事になりました。

 無事に撤収完了。搬出作業は会場にいる作家がいない作家の分もやりますが、それでも1時間を切ります。展覧会に慣れた作家たち。みんなテキパキ。

 新幹線に飛び乗り広島を通り過ぎ、福岡へ。ありが

もっとみる
友人夫婦の手料理と短歌/鉢植えのユーカリを描く。

友人夫婦の手料理と短歌/鉢植えのユーカリを描く。

 数日間、奈良の友人夫婦のご自宅にお邪魔させてもらうことに。毎回関西で展覧会の度にお世話になっています。その間に家族も増えました。

 写真の米粉パンは、実は高校時代からの付き合いの友人が作っているもの。愛知に移住し、「米花」というパン屋さんを続けています。遠征の時には必ず注文しみんなの朝食にしています。

 早朝ドローイング。尋ねてきた時から気になっていた友人宅のユーカリの鉢植え。朝に描かせても

もっとみる
個展、後日譚

個展、後日譚

 個展後は、購入してもらった作品たちの額装等、相談がある方に応える日々。

それぞれのこれからの持ち主に気に入ってもらえると嬉しいです。