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ねこぜの教育実践

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教育論よりも具体的な現場の話
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#教育

子どもが安心して通えるように

子どもが安心して通えるように

◇「〇〇さんから仲間外れにされた」「〇〇くんに叩かれた」子ども同士のトラブルに、教師として、あるいは親としてどのように対処していますか?

 子育てにも生かせるように、教師・保護者のどちらの立場でも分かるように書いていきます。
 ステップは3つ。聞く⇒指導する⇒経過観察する です。

1.聞き取り

 トラブルが起きた際、まず聞き取りをします。ここで不適切・不十分な聞き取りをすると、調べた結果全体

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道徳授業をアップデートする(3)

道徳授業をアップデートする(3)

◆こんにちは。小学校教員のねこぜです。一年前、道徳授業をアップデートしようと記事を書きました。実際に自分の実践に生かすことで様々な変化が起こりました。しかしまだまだ未熟者。変化の記録と学びをアウトプットしていきます。

1.板書とワークシートを変えたら授業が変わった

 まず板書です。初回記事でも取り上げましたが従来の縦書きから横書きにチャレンジしてみました。はじめは不慣れなものですがやはり積み重

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社会科授業をアップデートする(2)

社会科授業をアップデートする(2)

◆こんにちは。小学校教員のねこぜです。今回も社会科の授業改善を目指して宗實直樹先生の『宗實直樹の社会科授業デザイン』をもとにアウトプットしていきます。
 前回は、そもそも社会的な見方・考え方とはどのようなものか、問いづくりの視点について書きました。

1.振り返りノートの実際

 これは他教科でも言えることですが、振り返りの定義をどう捉えるかです。宗實先生は振り返り=まとめ+αとして捉えています。

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45分の授業の中に静と動を

45分の授業の中に静と動を

◆前回、授業中に立ち歩くことは本当にダメなのか?という話を少し入れました。補足します。授業妨害にあたる行為は指導します。優先することは、まず安全、次にみんなの学ぶ権利の保証です。他者の学びを害することはあってはならないと考えます。ではどうするのという話。

◆よく、キレて教室を飛び出してしまうケースが取りざたされています。どこへ行ったか分からないと危険だから隣の空き教室でクールダウン、或いは水道で

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「対話」について考える(2)

「対話」について考える(2)

◆こんにちは!公立小学校教員のねこぜです。夏休み毎日投稿チャレンジ継続中です。よろしくお願いいたします。今回は「対話」について、前回取り上げた野口芳宏著『話せない子・話さない子の指導』を再び引きながら日頃考えていることや実践していることを書いていきます。

▷対話ありきで考えない
 「対話的な学び」と言うとどんな活動をイメージするだろうか。机をくっつけて話し合う様子、隣同士で体だけ向き合って話し合

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家庭での子どもとゲームとルールと

家庭での子どもとゲームとルールと

はじめに.家庭でのゲーム事情

 おはようございます。小学校教員のねこぜです。個人面談が終わりました。面談で必ず聞くことの一つに「家での過ごし方」があります。家での様子は学校からは見えません。子どもに「家で何しよん?」と聞くほかありません。保護者にも同様に聞いてみるのです。すると保護者目線の回答が返ってきます。そこに子ども自身が思っていることとのズレがあるとまぁ面白くて話題になるんですが、ここ数年

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家庭での子どもとゲームとルールと(2)

家庭での子どもとゲームとルールと(2)

◆こんにちは!小学校教員のねこぜです。家庭におけるゲームとの向き合い方について第2弾を書いていきます。よろしくお願いいたします。参考図書は前回記事にも挙げました吉川徹著『ゲーム・ネットの世界から離れられない子ども』です。ゲームに魅了される仕組みや、なぜ課金が行われるのかなど、子ども以前に大人がゲームやネットの世界について知り、どう向き合えばよいのかが丁寧に記されています。興味のある方は是非そちらを

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