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ただただ眺めていた。

■ベトナム気象水文環境科学研究所(IMHEN)。
・最近のニュース、「ベトナムでは現在〜10月迄、4〜6個の台風や熱帯低気圧が発生し北部、中部は豪雨、洪水等の警戒が必要」。
・ベトナム気象水文環境科学研究所(IMHEN)は「(上述の)台風の数は過去の期間よりも多く、『ENSO現象(東太平洋および中央太平洋赤道付近の海面水温が異常に高くなるか低くなる現象)』は現在中立状態にあり、8〜10月の間にラニーニャ現象へ移行する可能性が70%である」と述べる。

■今後3ヶ月ベトナムに4〜6個の台風や熱帯低気圧が発生。
・同研究所は「今後3ヶ月間の降水量は北部、中央高原、および南部では例年並みだが、中部では例年より多くなる見込みで、特に北部および中部では、豪雨、洪水、および浸水に対する警戒が必要である」と示す。
・国立水文気象予報センターも「今後3ヶ月間に南シナ海で6〜8個の台風や熱帯低気圧が発生し、そのうち2〜4個がベトナム本土に上陸する可能性が高いと予測。これらの台風や低気圧は南シナ海で発生し、速やかに沿岸に達する可能性がある」と述べた。
・これらの影響で「9月北部では降水量が平年より5〜15%多く、10月は10〜30%多くなり、また中部では今後3ヶ月間の降水量が平年より10〜30%多くなる見通し」で9、10月は都市部でも洪水が発生しやすく、山岳地帯では土砂崩れの危険性が高まる。

■東京・神田川の氾濫。
・余談、先日私は行先を決めず路線バスに乗り遠出をし週末を楽しんでいた。一回の乗車賃は約数十円、バスを乗り継いでかなり遠方までドライブ、車内や車窓から日常のベトナムの景色を楽しむ。すると乗車中大雨に見舞われ、乗降するバス停はプール状態だが少し先には水溜りを避けて降りられるところもある。しかし運転手はそんな事もどこ吹く風、降り立った私の足元と踝は完全に泥色の水溜りの中だった。
・周りを見渡してもカフェなど雨宿り出来そうな場所はなく、丘の上にある大学の入口付近の守衛室近くで、雨天時は割高でそして中々配車されないグラブバイクを待った。その後、私は近くのモールへバイク移動するのだが道中道路が浸水し車やバイクのタイヤは半分ほど水に浸かっており、ドライバーはスピードを緩めて慎重に手探り状態で運転をしている。
・ベトナムの主要都市や街中でも場所によって上述のように水捌けが悪く、まるで泥のプール状態となった道をを歩き、バイクを押し、自転車に乗り懸命にバランスを取る人々を目にする。私は小さい頃、東京・神田川の近くに暮らしており、台風や大雨時はしょっちゅう洪水警報「ゥウー、ゥウー」とサイレンが町内に響き渡った。そして私はアニキと三輪車の様な自転車を雨の中懸命にこいで神田川付近へ向かう、川の氾濫、水路から溢れ出た泥水が道路を浸水していく様子をただただ眺めていた。幼少の記憶とベトナムの上述の景色が重なっていく。

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