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ベトナムの定期預金金利。

■銀行融資条件の緩和要請。
・最近のベトナムNEWS(2023年12月8日付)、「チン首相は銀行融資の柔軟性を高める事を要請。この背景にはベトナム経済4.24%拡大、2024年のGDP成長率6〜6.5%を目指している 」。
・また、「貸出に関する新たな試みが国内の経済活動を支援し、外需の弱さによるベトナムの回復を支えることを目的」としている。

■政府は2024年GDP成長率6〜6.5%を目指す。
・チン首相は国家銀行に対して「現実的ではない貸出条件を課す貸出機関に対する罰則も要請」している。
・「11月30日時点、ベトナム経済へ提供された信用は2022年末比9.15%増加し、農林水産業、産業・建設業、サービス業など多くのセクターで貸出が増加」。
・しかし、「これは政府の2023年の14%〜15%の信用拡大目標を下回り、国家銀行は既に貸出枠の80%に達した一部の銀行の信用成長目標を引上げることを発表」した。
・首相は「政府と省庁、部門、銀行、国民、企業が全て一体となり、国家経済成長を最優先事項として取り組むべきである」と述べ、「システムの平均利息率と各金融機関の平均貸出利息率、預金と貸出の間のギャップを公表する」と提案した。

■アセアン諸国等の定期預金金利。
・凡そのデータとなるが、現在ベトナムでの「短期ローンの平均貸出金利は5.5~5.7%」、「中・短期ローン金利5.8~10%」。ちなみに、過去商業銀行は10~12%と非常に高額な設定となっていた。一方、現在の定期預金として銀行に預け入れした場合の金利4~6.5%となっており、今年2月には13.5%を設定していた商業銀行もあった。
・アセアン諸国でもベトナムの定期預金の金利はトップを走っており、大まかなイメージだが、ベトナム5.5%、カンボジア4.5%、インドネシア2.6%、マレーシア1.7%、タイ0.5%、フィリピン0.2%、シンガポール0.1%等の数値となる。ちなみに、中国1.7%、韓国0.8%、台湾0.8%、香港0.05%、日本0.002%となっている。

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