マガジンのカバー画像

9
旅が好きだ。
運営しているクリエイター

記事一覧

東京駅とグミとお誕生日

東京駅とグミとお誕生日

「ああ、間違えちゃった。」

足が疲れて歩けないよ、って泣いちゃうかなと思って、子供達を見上げた。

「ママ、道間違えちゃったの。
今来た道を戻らないと、新幹線に乗れないや。
チケットの時間にも間に合わない。
あぁ、ごめんね。」

泣きそうなのは私だった。

夕方の東京駅
忙しく歩く人達の波。

一時帰国。

東京駅の構造も忘れた。
いや、私はそもそも、方向音痴。
方向の勘なんて持ち合わせていない

もっとみる
イスタンブール空港にて多様性について考えた日。

イスタンブール空港にて多様性について考えた日。

空港からのタクシーを予約するときに、
イスタンブール(アタチュルク空港)とするとエラー表示。
タクシーが予約できません。

なぜなら、

2019年にイスタンブールは新しい空港になったから!
知らなかった。

İstanbul Havalimanı

めっちゃ大きいです。

空港の特徴として感じたこと。
1)小さな子供達を連れた人が多い。
2)ペットと一緒に旅する人がいる:専用チェックインカウンタ

もっとみる
桜に逢えた日

桜に逢えた日

桜を見たのは、もう13年前になるだろうか。

広場を散歩中
ふと見上げると
ピンクの視界

あれって?
もしや!

SAKURA
サクラ


周りの人達も、見上げている。
写真を撮るのも忘れて
まずは見入っている。

国籍や文化に関係なく
皆から愛でられている桜の木。
なんとも
眩しい。

ここには写っていないけれど、
私は
この木の下で
ポカーンと口が開いちゃったまま
相当ぼーっとしていたらし

もっとみる
「気配を消してきて」:冒険の前編

「気配を消してきて」:冒険の前編

偶然トルコに来ていた親戚から、
ディナーのお誘いを受ける。

「どこに行きたい?」

この親戚は
美味しいトルコを知り尽くしている。
毎年数ヶ月単位で滞在しているというくらい
トルコが好き。

私達は、
「美味しいトルコ料理が食べたい、できればローカルなカフェテリアみたいなところで」とリクエストをした。

「いいよ。
ただし、気配を消して来て」と言う。

了解。
こうやって言ってくれるのは、彼の思

もっとみる
【トルコ】日本語で励まし合いながら昇った坂道: 冒険の後半

【トルコ】日本語で励まし合いながら昇った坂道: 冒険の後半

イスタンブールのヨーロッパ側旧市街地で
ケータイの充電が終わり
娘がリュックから地図を出した所までは、前編に。

ここで、なにが心配かと言うと

この日は国際メーデーでデモがあり最寄駅が終日閉鎖されていた。
電車もトラムもタクシーも入れない。

そしてケータイが使えないから
最短ルートの検索ができない。

トラムの一個手前で降りて、
坂道を歩いていくしか
選択肢はなかろうかと思う。

でも道がわか

もっとみる
【トルコ】やりたい事ベスト3が全部叶わなかったけど、タクシーごとフェリーに乗れた日。人生きっと上手く行く。

【トルコ】やりたい事ベスト3が全部叶わなかったけど、タクシーごとフェリーに乗れた日。人生きっと上手く行く。

本当は、私は計画していた。
ボスポラス海峡クルーズを。

この旅でやりたことベスト3として
しおりに書いておいた。
家族の誰も読んでくれなかったのだけど!

せめて
ここに書かせてください。

イスタンブールでしたい事3つ

ボスポラス海峡にて、小さい船でいいから貸し切りにして近くの島に行ってみたい。(ドバイのクリークでは、小舟の船長に少しチップを弾ませると貸し切りが可能。同じように交渉したい)

もっとみる
アラブな浦島太郎、こういうサービスあったら良いな: 東京駅編 

アラブな浦島太郎、こういうサービスあったら良いな: 東京駅編 

この夏、4年ぶりに帰国しました。
久しぶりで浦島太郎。

まず
駅が難しい。

特に東京駅では
私がサムライの出陣の如く
殺気立って、鬼の形相だったのか
後で子ども達が言いました。

「実際に歩いて案内して欲しい。

乗り継ぎの仕方を確認してくれて
駅の中を一緒に歩いて、
新幹線に乗る所まで
助けてほしい。

誰かに話しかけると
教えてくれるけど、

サービスとしてあるなら
もっとリラックスできる

もっとみる
アラブな浦島太郎が日本で感激した、ふつう電車の磨き上げられた美しさ

アラブな浦島太郎が日本で感激した、ふつう電車の磨き上げられた美しさ

日本で電車に乗る事は楽しみの一つ。

ある日は、秩父線に乗りました。

来た電車は2両編成。

車内がとても清潔だったことに感激しました。

眩しいくらいに
夕陽が床に反射し
床もドアも窓も、
磨き上げられています。

お掃除をしている方
メンテナンスをしている方
日々のお仕事があるからこそ
輝きが出るのだろうなと想像します。

ずっと大切にされてきた趣きです。

最新鋭でも
とても古いでもなく

もっとみる
【Ciao!イタリア】コモ湖で財布をなくし失意の中で出逢えた宿。Albergo Lenno

【Ciao!イタリア】コモ湖で財布をなくし失意の中で出逢えた宿。Albergo Lenno

始まりは、アクシデント
「ない、財布がなくなってる!」

フィレンツェに行く予定で
高速道へ向かって走っていた時です。
夫が財布がない事に気づきました。
記憶を辿って辿って。

Uターンして先程のレストランへ、急げ急げ。
舞台はコモ湖 

レストランは営業を終えていました。

ジブリの映画に出てくるような
白い肌着を着た人が、
二階の窓から顔を出してくれました。

UAEの銀行に電話をかけて、クレ

もっとみる