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旅が好きだ。
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東京駅とグミとお誕生日

東京駅とグミとお誕生日

「ああ、間違えちゃった。」

足が疲れて歩けないよ、って泣いちゃうかなと思って、子供達を見上げた。

「ママ、道間違えちゃったの。
今来た道を戻らないと、新幹線に乗れないや。
チケットの時間にも間に合わない。
あぁ、ごめんね。」

泣きそうなのは私だった。

夕方の東京駅
忙しく歩く人達の波。

一時帰国。

東京駅の構造も忘れた。
いや、私はそもそも、方向音痴。
方向の勘なんて持ち合わせていない

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イスタンブール空港にて多様性について考えた日。

イスタンブール空港にて多様性について考えた日。

空港からのタクシーを予約するときに、
イスタンブール(アタチュルク空港)とするとエラー表示。
タクシーが予約できません。

なぜなら、

2019年にイスタンブールは新しい空港になったから!
知らなかった。

İstanbul Havalimanı

めっちゃ大きいです。

空港の特徴として感じたこと。
1)小さな子供達を連れた人が多い。
2)ペットと一緒に旅する人がいる:専用チェックインカウンタ

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桜に逢えた日

桜に逢えた日

桜を見たのは、もう13年前になるだろうか。

広場を散歩中
ふと見上げると
ピンクの視界

あれって?
もしや!

SAKURA
サクラ


周りの人達も、見上げている。
写真を撮るのも忘れて
まずは見入っている。

国籍や文化に関係なく
皆から愛でられている桜の木。
なんとも
眩しい。

ここには写っていないけれど、
私は
この木の下で
ポカーンと口が開いちゃったまま
相当ぼーっとしていたらし

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「気配を消してきて」:冒険の前編

「気配を消してきて」:冒険の前編

偶然トルコに来ていた親戚から、
ディナーのお誘いを受ける。

「どこに行きたい?」

この親戚は
美味しいトルコを知り尽くしている。
毎年数ヶ月単位で滞在しているというくらい
トルコが好き。

私達は、
「美味しいトルコ料理が食べたい、できればローカルなカフェテリアみたいなところで」とリクエストをした。

「いいよ。
ただし、気配を消して来て」と言う。

了解。
こうやって言ってくれるのは、彼の思

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【トルコ】日本語で励まし合いながら昇った坂道: 冒険の後半

【トルコ】日本語で励まし合いながら昇った坂道: 冒険の後半

イスタンブールのヨーロッパ側旧市街地で
ケータイの充電が終わり
娘がリュックから地図を出した所までは、前編に。

ここで、なにが心配かと言うと

この日は国際メーデーでデモがあり最寄駅が終日閉鎖されていた。
電車もトラムもタクシーも入れない。

そしてケータイが使えないから
最短ルートの検索ができない。

トラムの一個手前で降りて、
坂道を歩いていくしか
選択肢はなかろうかと思う。

でも道がわか

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【トルコ】やりたい事ベスト3が全部叶わなかったけど、タクシーごとフェリーに乗れた日。人生きっと上手く行く。

【トルコ】やりたい事ベスト3が全部叶わなかったけど、タクシーごとフェリーに乗れた日。人生きっと上手く行く。

本当は、私は計画していた。
ボスポラス海峡クルーズを。

この旅でやりたことベスト3として
しおりに書いておいた。
家族の誰も読んでくれなかったのだけど!

せめて
ここに書かせてください。

イスタンブールでしたい事3つ

ボスポラス海峡にて、小さい船でいいから貸し切りにして近くの島に行ってみたい。(ドバイのクリークでは、小舟の船長に少しチップを弾ませると貸し切りが可能。同じように交渉したい)

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アラブな浦島太郎、こういうサービスあったら良いな: 東京駅編 

アラブな浦島太郎、こういうサービスあったら良いな: 東京駅編 

この夏、4年ぶりに帰国しました。
久しぶりで浦島太郎。

まず
駅が難しい。

特に東京駅では
私がサムライの出陣の如く
殺気立って、鬼の形相だったのか
後で子ども達が言いました。

「実際に歩いて案内して欲しい。

乗り継ぎの仕方を確認してくれて
駅の中を一緒に歩いて、
新幹線に乗る所まで
助けてほしい。

誰かに話しかけると
教えてくれるけど、

サービスとしてあるなら
もっとリラックスできる

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アラブな浦島太郎が日本で感激した、ふつう電車の磨き上げられた美しさ

アラブな浦島太郎が日本で感激した、ふつう電車の磨き上げられた美しさ

日本で電車に乗る事は楽しみの一つ。

ある日は、秩父線に乗りました。

来た電車は2両編成。

車内がとても清潔だったことに感激しました。

眩しいくらいに
夕陽が床に反射し
床もドアも窓も、
磨き上げられています。

お掃除をしている方
メンテナンスをしている方
日々のお仕事があるからこそ
輝きが出るのだろうなと想像します。

ずっと大切にされてきた趣きです。

最新鋭でも
とても古いでもなく

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【Ciao!イタリア】コモ湖で財布をなくし失意の中で出逢えた宿。Albergo Lenno

【Ciao!イタリア】コモ湖で財布をなくし失意の中で出逢えた宿。Albergo Lenno

始まりは、アクシデント
「ない、財布がなくなってる!」

フィレンツェに行く予定で
高速道へ向かって走っていた時です。
夫が財布がない事に気づきました。
記憶を辿って辿って。

Uターンして先程のレストランへ、急げ急げ。
舞台はコモ湖 

レストランは営業を終えていました。

ジブリの映画に出てくるような
白い肌着を着た人が、
二階の窓から顔を出してくれました。

UAEの銀行に電話をかけて、クレ

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