見出し画像

介護職のリーダーをはじめる人へ#1

介護職のリーダーをはじめる人へ向けてシリーズでご紹介


先日、新しく介護職のリーダーとして活躍し始める方から「リーダーになったらまずは何から始めるのが良いのか」というご相談をいただきました。

はじめてのリーダー、嬉しさもあれば不安もありますよね。

まずはじめに、この記事にご興味を持っていただいたという方は…

・介護職のリーダーをスタートする
・リーダーになるために励んでいる
・リーダーを現状任されており悩んでいる
・より良いリーダーになるために自己研鑽をしている
・介護の仕事に興味がある

そのような方ではないでしょうか。

「リーダー」という貴重な機会を活かすことで、仕事の面でも自分自身の人間性の面でも大きく成長することができるとともに、これから働いていくうえでの貴重な経験(財産)となります。

逆に何も考えずに成り行きにまかせてなんとなく始めたり、リーダーを担うことを”嫌々”という思いのままで進んでいくと、せっかくの機会(チャンス)を無駄にしてしまいかねません。

この機会をどのように受け止めて準備し取り組んでいくかは、非常に大事なことなんです。

せっかくのチャンスを無駄にしないためにも、自分の未来に投資する意味でも、前向きに楽しく日々学んでいくことが重要です。

この貴重な一つの経験を大いに楽しんでいただきたいという気持ちと、より充実した仕事と将来を創り上げていってもらえたらという応援の気持ちも込めて今回の記事(シリーズ)を投稿していきます。

とはいえ…

すべてを一度にご紹介していくと文章量が多くなり過ぎてしまうので、シリーズ(続きもの)として、1記事3項目ずつに分けて投稿していきたいと思います。

今回は「介護職のリーダーをはじめる人へ♯1」と題して、介護職のリーダーとして活躍していくにあたってすべきことをご紹介したいと思います。

簡単な自己紹介

医療福祉業界に20年近く携わっており、現在は主に介護職の人事での採用活動や面接官、人材育成、介護保険事業所(6事業所)の運営に関わっています。

私自身、キャリアのスタートは無資格の介護職でした。

現在は6事業所(職員数約350名程)の管理者として日々業務にあたっており、人材育成や人事の仕事も行っています。

その中での経験や、現在担っているリーダー人材育成の研修で伝達している内容なども踏まえてご紹介できたらと思います。

一記事、約5分~10分程度(3項目の本文は3000文字)で読み終わる内容を目安にご紹介していきます。

これから介護職・介護福祉士のリーダーとして活躍する方、介護職・介護福祉士の仕事にご興味のある方はぜひ最後までご覧ください。

この記事を読んだあと、おもしろかった、役に立ったと思っていただけましたら、フォローボタン・スキを押していただければと思います。

介護職の基本姿勢についてご紹介した記事

今回の、介護職のリーダーをはじめる人へというシリーズの前に【介護職をスタートをする方へ】というシリーズで全10記事をご紹介しています。

リーダーとして若手人材の育成にも使える内容となっておりますので、まだご覧になっていない方で、ご興味のある方は下記からご参照ください。

積み重ねが後の未来(キャリア)に繋がる力となっていきます。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓リンク↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

介護職員として身につけるべき知識と心構え【介護の基本編】|sabukurocha【医療福祉人材キャリアコーチ/人事/採用】|note

介護職のリーダーをはじめる人へ♯1(目次)


リーダーとして働くうえでの基本について介護業界ならではの視点でご紹介いたします。


①まずは挨拶が何より大切

介護職の基本としてもご紹介しましたが、介護職のリーダーになったとしてもやはり何よりも挨拶が基本であり大切です。

この基本はリーダーであろうが役職者であろうが、管理職であろうが変わりません。

まずは挨拶です。

挨拶が出来ないリーダーはどんなに知識や技術があったとしてもリーダーとは言えないといっても過言ではありません。

医療福祉業界は人と人とが接する・関わる仕事であり、利用者様はもちろんチームのメンバーに対しての挨拶が基本となります。

この挨拶が出来ていないリーダーは利用者様はもちろん家族やチーム、多職種などの信頼を獲得することができず、チームを束ねたりより良いサービスを提供するにあたっての先導的な役割を担えません。

知識や技術、経験があるから…という理由で抜擢されていたとしても、挨拶が出来ないリーダーは次第に周りの人が離れていってしまうため、自分自身が苦しむことになります。

そもそも、相手を思いやる礼儀・マナーである挨拶が出来ないなど、介護の知識や技術があるとは言えません。

リーダーになったからといって、肩肘に力を入れる必要はありません。

まずはシンプルに「誰よりも気持ちの良い挨拶をしよう」という心構えで充分です。

逆にリーダーになってはじめのうちはできないことが多くても、気持ちの良い挨拶が出来ていれば周りのサポートを受けやすくなり、チームにサポートを受けながら一緒に成長していくことができます。

②笑顔で接する

はじめてのリーダーという立場は緊張したり不安になってしまうものですが、そんな時こそ笑顔を意識することが大切です。

周りの人もリーダーになったからといって万能であるという解釈をしているわけではありません。

「リーダー」という言葉がつくと「なんでもできなければ…」と意気込む方は多いのですが、その意気込みは大切ですが、実際にはそんなにうまくいきません。

現場のリーダーとしての実務をこなしながら、自分以外の人の仕事を気に掛けてサービスの質を維持していくというのは簡単なことではないからです。

逆にリーダーを担い始めたからこそ、以前は当然のようにできていたことが難しくなった…なんてこともあり得るんです。

それよりも、チームを束ねる存在でありチームのつなぎ役(仲介)としての役割を果たすために、笑顔でいることを意識することが大切です。

○○しなければならない、という責任感が強くなればなるほど、人は緊張のあまり笑顔をなくしてしまうものです。

でも、そんなリーダーに報告や連絡や相談なんてしづらいですよね。

はじめのうちは人一倍緊張するかもしれませんが、そんな時こそ笑顔が大切です。

リーダーは積極的にチームのみんなを笑顔に変えたり、苦しい時にでも乗り越えられる励みになるような存在であることがベストです(叱るべきところでも笑顔でという意味ではありません…それはまた別の記事でご紹介します)

笑顔はチームから見たあなたの印象をより良いものにして親しみやすくなると同時に、自分自身の緊張や不安も解れていきます。

笑顔は大切なんです。

③メモを取る

できるリーダーほどメモを取っています。

リーダーとなれば、情報量が多くなると同時に状況の分析や判断する機会も増える為、情報をどのように扱うかがとても重要になります。

そのため、情報の正確さや忘れたりもれを無くすためにメモを取ることが大切なんです。

また、メモを取ることのメリットは単なる情報の保管だけではありません。

メモをとることで状況や思考を整理したり新たな気づきや疑問を持つことが出来るようになります。

加えて、メモをノートに書き留めていくと自分の仕事に関するデータを蓄積していったり、日々の改善点を見つけられたりと様々なことに役立てることができます。

自分だけでなくチームとしての責任を負うからこそ、丁寧な仕事や日々の積み重ねが重要であり、そのような姿をチームメイトは見ているものです。

「メモなんて取らなくても…」という仕事の仕方をする人もいますが、人の思考や記憶には限界があり(もちろん人にもよります…)限界を超えてしまうと、その場の感覚で仕事をしてしまったり抜けや忘れも増えてくるため、質の低い仕事になってしまいます。

そのような状態が続くと、自分自身の仕事の質が低下してしまうだけでなく、周りからの信頼も失うようになり、リーダーとして実務をこなしていくことが苦しくなってしまいます。

長期的に見ると自分に結果が返ってくるんです。

リーダーだからこそ、初心を忘れずに仕事を丁寧に行うためにもメモが必要なんです。

そして何より、介護は人様の大切な命をお預かりし、尊い人生をサポートさせていただく仕事です。

リーダーとなれば、自分が担当して責任を負う利用者様の範囲が広くなるのではないでしょうか。

「覚えていなかった」が、利用者様の命や人生に大きな影響に繋がりかねません。

そうなってしまうと、利用者様やご家族にはもちろん、せっかく志をもって働き始めた自分自身も不幸な結果となってしまいます。

そのような事態を防ぐためにも、メモを取ることは大切なんです。

介護職・介護福祉士としてレベルアップが現状を変える(継続は力なり)

いかがでしたでしょうか。

今回は♯1として、挨拶、笑顔、メモをとることの3つを簡単にご紹介いたしました。

実はこの内容、介護の基本シリーズでご紹介している項目と同じなんです。

介護は大変な仕事であるということが良く言われているように、確かに大変な仕事ではありますが、専門職としての知識や技術や経験を積み重ねていくことで、仕事の効率や生産性は上げていくことができます。

一朝一夕にはいかないものではりますが、努力や工夫により現場は変えられるんです。

そのためには、積み重ねて土台をしっかりと作りあげていくことが重要です。

リーダーとなった自分自身がバージョンアップしていくことで、共に働くチームメイトもバージョンアップしていく可能性があります。

そうすれば、より良いケア・チームを作れる可能性は上がるんです。

しかし、リーダーである自分自身がバージョンアップしていない場合はどうでしょうか?

周りのチームメイトはリーダーを頼りにしているのにも関わらず、リーダーがバージョンアップしていない…そのような状態ではチームが衰退していく可能性は高まるのではないでしょうか(反面教師という言葉もありますが…)

自分自身がどのようなケア・現場・チームを作りたいと思っているか、そこを目指して何をするのかを考えて実践を積むことが重要です。

一つずつステップアップしていくことで、介護職としての成長は勿論、自分自身の将来に繋がっていきます。

このプロセスの中で介護職としてのやりがいに必ず出会うことができます。

私は介護職・介護福祉士の仕事は誇りある仕事だと思っています。

介護の仕事をしている
介護職・介護福祉士としてキャリアアップを目指している
介護に悩んだり不安になっている

そんな方々の少しでも力になれたらと思い、今後も投稿いたします。

よければ、今後ともよろしくお願いします。

最後までご覧いただきありがとうございました。

X(旧Twitter)

X(旧Twitter)では、noteとは異なり、医療福祉業界で学んだコミュニケーションの方法や、より良い人間関係を築くための考え方について毎日投稿しています。

https://twitter.com/@sabukurocha

ご興味を持っていただけましたら、X(旧Twitter)のフォローお願いします。

ヘッダー画像(ソルトさん)

今回の記事のヘッダー画像はクリエイターソルトさんの作品を使用させていただきました。

ソルトさん、素敵な画像をありがとうございます。

他にもたくさんの素敵な画像がたくさんあります!ぜひソルトさんのページをご覧ください!オススメです!

おすすめ書籍ご紹介(PR)

様々な気づきを与えてくれるおすすめの書籍をご紹介します。

本は財産であり、あなたの未来の資産になります。

気になった方は是非ご覧ください。

※当記事投稿者であるsabukurochaはAmazonアソシエイトの会員です。Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによって紹介料を受けております。

商品をご購入いただく際にはご了承の上でのご購入をお願いいたします。

ブログ紹介

ブログも行なっております。
医療福祉業界に20年近く在籍する中で、患者様や利用者様、家族から学ばせていただいた「人生をより良いものをにするために必要なこと」についてご紹介しています。

ご興味のある方は下記リンクよりご覧ください。

これからもご覧いただいた方々に少しでも「良かった」と思っていただけるような投稿に努めていきます。
今後ともよろしくお願いします。

sabukurocha

この記事が参加している募集

#スキしてみて

526,418件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?