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「トゥモローランド」 純粋で強力なメッセージ
ブラッド・バード監督の実写作品「トゥモローランド」を観ました。
ディズニーランドにあるテーマランドのひとつ「トゥモローランド」に着想を得て作られた映画です。
いや、正確に言うとこうです。
「『世界の人々とその人々に内在する個々の才能』をブラッド・バード監督がどう見ているか」を映画化するために、ディズニーランドにあるテーマランドのひとつ「トゥモローランド」のブランドと世界観を借りて作られた映画で
「レミーのおいしいレストラン」 ブラッド・バードの創作論
ブラッド・バード監督のピクサー作品「レミーのおいしいレストラン」を観ました。
この映画には、料理の批評家が登場する。
映画の終盤に読み上げられる彼の批評文ほど、この映画を批評するのにふさわしいものはない。
そこで、この批評文を借りて、私なりになるべく原文の持つ意味を取りこぼさないように翻訳し、間に私の私見を挟むことで、この映画のレビューとしたいと思います。
そう、プロアマ問わず、このnote
「アメリカン・スナイパー」 賛成と反対を超えて
クリント・イーストウッド監督の「アメリカン・スナイパー」を観ました。
この映画のメッセージとは
見様によっては、アメリカ的正義を称賛する映画にも見える(よっぽど頭を空っぽにして見れば)。
一方で、戦争を否定しているようにも見える。
これを以って「中途半端な映画」と言うこともできるけど、まさかそんな単純な映画じゃないでしょう。
この映画が言いたいことは何なのか?
それは、「この映画が表現したこ
「リトル・マーメイド」 その2 黒人になったアリエル
ディズニーの実写版「リトル・マーメイド」を観ました。
思い切って、人種の問題について書いていきたいと思います。
以下、ネタバレあります。
「白人がよかった」
黒人俳優が演じたアリエルに対して、「イメージと違う」「アリエルは白人がよかった」という声があります。
「アリエルは白人がよかった」と、無邪気に言ってしまえることがすでに時代遅れです。
だってそれって「娘の恋人は白人がよかった」と同じです
「リトル・マーメイド」 その1 すばらしい実写化
ディズニーの実写版「リトル・マーメイド」を観ました。
見事な実写化
基本的に、アニメーション版をまさに「完全再現」した箇所が多数見られ、これ以上ない実写化に成功しています。
トリトン、アースラ、エリックはほぼアニメの印象なままのルックス。
セバスチャンも、カニのひょうきんな顔立ちが奏功していい感じ。
フランダーは可愛さがすっかりなくて残念な感じでしたが(魚だからしょうがないか)。
そしてアリ
「インターステラー」 届かないメッセージ
クリストファー・ノーラン監督の「インターステラー」を観ました。
正直、ちょっと期待はずれでした。
この映画の核は、「『相手に届かないかもしれないメッセージ』をどう扱うか?」だと思います。
まるで見当違いだったらごめんなさい。そうだと仮定して感想を書きます。
相手に届かないかもしれないメッセージ
劇中、まさに時空を超えて「届かないかもしれないメッセージ」のやりとりが試みられる。何度も何度も。