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「トゥモローランド」 純粋で強力なメッセージ

ブラッド・バード監督の実写作品「トゥモローランド」を観ました。

ディズニーランドにあるテーマランドのひとつ「トゥモローランド」に着想を得て作られた映画です。

いや、正確に言うとこうです。
「『世界の人々とその人々に内在する個々の才能』をブラッド・バード監督がどう見ているか」を映画化するために、ディズニーランドにあるテーマランドのひとつ「トゥモローランド」のブランドと世界観を借りて作られた映画です。
カギカッコが多くてすみません


心に突き刺さる、純度と強度の高いメッセージでしたね。

この映画は、「ストーリーが〜」とか「映像が〜」とか「キャラクターが〜」とかで分析的に評価するような映画じゃ決してない。
「映画はストーリーが命」と言われることがあるけど、僕はそれは違うと思う。
どれだけ純度と強度の高いメッセージを持っているかだと思う。

「トゥモローランド」は、ブラッド・バード監督の純粋で強力なメッセージを伝えてくれる。

きっと、「いまこのメッセージを、他ならぬ自分が発信しなければ、このメッセージは永遠に発信されないのではないか」という切迫感があるんだと思う。
その切迫感がメッセージの純度と強度を高めてるんだと思う。
そうしないと伝わらないかもしれないし、もし自分に伝えることができなければ他の誰も発信してくれそうにないから。

ブラッド・バード監督のキャリアを下調べしてから観ることをお勧めします。
彼こそがフランク・ウォーカーであり、彼にとってのトゥモローランドはディズニー社であり、子供の頃自分が受け取ったピンバッジを、この映画で世界中の夢みる人たちに贈ったんだと思う。

よく、「アニメーション出身の監督が実写映画にも抜擢」みたいに書かれることがあるけど、それはまるで見当違い。
「アニメーションじゃなくても描ける」と、監督側から「実写映画」が抜擢されたんですよ。

同じくブラッド・バード監督の「アイアン・ジャイアント」、「Mr.インクレディブル」、「レミーのおいしいレストラン」も合わせてどうぞ。
メッセージの純度と強度が、これらの作品に裏付けられているので。

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