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漠然とした不安に負けない身体の手に入れ方について

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漠然とした不安に負けない身体の手に入れ方について 【その1 導入編】

漠然とした不安に負けない身体の手に入れ方について 【その1 導入編】

コロナメンタルが増えている最近、コロナ騒動でメンタルが疲弊している人たちから多くの相談が寄せられるようになっています。

メンタルって心の問題と捉えている人も多いと思いますが、僕から言わせてもらえばメンタルの問題を抱えている人って身体の使い方に問題がある人が多いです。

心は煙のようなものです。
ふらふらと風に揺られてどこにでも行ってしまう。
その煙(心)を煙(心)で制御しようとしても無理があると

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漠然とした不安に負けない身体の手に入れ方について 
【その2 前後のスワイショウ】

漠然とした不安に負けない身体の手に入れ方について  【その2 前後のスワイショウ】

前回は、直立感を育てると漠然とした不安が解消しますよ、というお話をさせていただきました。

この直立感を育てるために排除しなければならない感覚があります。それは寄りかかるという感覚です。

寄りかからない身体が安全保障を高めた肘をついたり、足を組んだままご飯を食べたりしたら、行儀が悪い!と叱られた経験、誰しも一度はありますよね。

何かに寄りかかること=行儀が悪いという感覚は、日本で育った人であれ

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漠然とした不安に負けない身体の手に入れ方について 
【その3 左右のスワイショウ】

漠然とした不安に負けない身体の手に入れ方について  【その3 左右のスワイショウ】

さて今回お伝えするのは左右のスワイショウです。

前回、ご紹介した前後のスワイショウと同様に、これも中国武術の基本稽古の一つです。

前後に腕を振るのではなく、でんでん太鼓のように身体を回転させて、腕はそれに自然についてくるという感じで行います。

膝や腰が痛いという人は無理してやらないで、前後のスワイショウを行ってください。

さて、では実際にやり方を見ていきましょう。

立ち方:肩幅(肩前ので

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漠然とした不安に負けない身体の手に入れ方について  【その4 足半(あしなか)のすすめ】

漠然とした不安に負けない身体の手に入れ方について  【その4 足半(あしなか)のすすめ】

今回は日本人の知恵の結晶である足半(「あしなか」と読みます)についてお伝えしたいと思います。

足半(あしなか)とは - コトバンク)

足半はこんな感じの草履です。

面白い形ですよね。ちょうど草履の後ろ半分を切ったような形をしています。これでは踵が出ちゃうじゃないかという声が聞こえてきそうですが、まさにそれが足半の優れた機能の肝になるところです。

コトバンクにも出ていたように、足半の起源は鎌

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漠然とした不安に負けない身体の手に入れ方について【その5 直立感のチェック法】

漠然とした不安に負けない身体の手に入れ方について【その5 直立感のチェック法】

自己中心的な人の中には、自分の中に「中心感」がないから、他者を巻き込んでそれを補完しようとする人がいます。

この「漠然とした不安に負けない身体の手に入れ方について」シリーズにおいては、このような「自分の中の中心感」という感覚を「直立感」という言葉でくくって説明してきました。中心というより、直立感と言った方が、実習をする際にイメージをつかみやすいと思うからです。今回は、その直立感のチェック法に関し

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漠然とした不安に負けない身体の手に入れ方について【その6 正座の効用について】

漠然とした不安に負けない身体の手に入れ方について【その6 正座の効用について】

正座という座り方がありますが、なんであんなに足が痺れる座り方を「正しい座」と呼ぶのだろうと疑問に思った事はありませんか。

僕の祖母などは、いつも「正座が一番楽だよ」と僕に言っていましたし、事実、104歳で亡くなる直前までベッドの上で正座していました。

僕も幼い頃は、椅子の上に正座していました。普通に椅子に座るとテーブルの高さに座高が足りなかったからです。足が痺れたという記憶もあまりありません。

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漠然とした不安に負けない身体の手に入れ方について【その7 椅座における正座について】

漠然とした不安に負けない身体の手に入れ方について【その7 椅座における正座について】

前回は、正座の効用ということでお話をさせていただきました。

今回は、椅子に座って長時間、仕事をしたり勉強したりする人たちのために、椅座における正座についてお話しさせていただきたいと思います。

しかしその前に、「正しい座り方」が、なぜ必要なのかということに関して、僕の考えを述べたいと思います。

姿勢の悪い子は成績も悪い

仕事柄、学校の先生と話をする機会が多いのですが、口を揃えたように「姿

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漠然とした不安に負けない身体の手に入れ方について【その8 四股】

漠然とした不安に負けない身体の手に入れ方について【その8 四股】

みなさん、四股って知ってますよね。そうです、お相撲さんがやっているあれです。今日は四股のお話しをさせていただきたいと思います。

テレビとかで観ていると、四股というのはスクワットのように見えますよね。僕もお相撲さんがやっているように、深くしゃがんだ状態から、反動をつけて片足だけで立ち上がり、反対の足を地面に叩きつけるという感じでやっていました。

このやり方は確かに足腰の筋力は鍛えられるのですが、

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