見出し画像

漠然とした不安に負けない身体の手に入れ方について  【その3 左右のスワイショウ】

さて今回お伝えするのは左右のスワイショウです。

前回、ご紹介した前後のスワイショウと同様に、これも中国武術の基本稽古の一つです。

前後に腕を振るのではなく、でんでん太鼓のように身体を回転させて、腕はそれに自然についてくるという感じで行います。

膝や腰が痛いという人は無理してやらないで、前後のスワイショウを行ってください。

さて、では実際にやり方を見ていきましょう。

画像1


立ち方:肩幅(肩前のでっぱっている骨と骨の間分)に足を開く。
頭頂部から吊るされた重りが真下に落ちるイメージで立ちます。
膝は前後のスワイショウの時と同じく少し緩めておきます。
重心は下腹の奥あたりに感じるようにしてください。
はじめ:でんでん太鼓のように腰からひねりながら腕が自然に身体にまとわりついてくる感じ。
最初は腰から、慣れてきたら、左右それぞれの足の裏から螺旋の動きが起きていくようなイメージでやってみてください。
目線は水平を保つようにして、部屋の中でやったとしても壁を超えて遠くを見ているような感覚で行ってください。
12分間~15分ほど行います。
終り方:子どもが降りたブランコのように、ゆっくりゆっくり手の降りを徐々に小さくしていく。
体の動きが止まっても体の内部の余韻を感じ、内部の動きがおさまるまで待つ。

まとめ

左右のスワイショウは捻りが入るので、より直立を維持しようとする働きが身体に自然発生してきます。しっかりとした直立感を育てるのに大変有効な稽古法だと思います。
僕の場合は、背骨の調整や肩こり等の偏り疲労の解消にも効果がありました。終わった後の爽快感もこの稽古の楽しみの一つです。

運動というと、筋トレとかジョギングのような激しい動きを考えがちですが、こういった静かな動きを行うことでも意外と普段使っていない筋肉や神経系統を刺激することが出来るのです。

身体に対する見方も変わってくると思いますよ。

是非、やってみてください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?