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竜さんの「つぶやき以上○○未満」

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長すぎるつぶやきと……。
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2016年11月の記事一覧

ベッドで死んで、お風呂で生きかえる。

ベッドで死んで、お風呂で生きかえる。

いつも朗らかなある友人は、気分転換によくシャワーを浴びるという。

シャワーを浴びてもまだやる気が出なかったりモヤモヤしたら、熱い湯を張ったお風呂に浸かる。それでもダメなら銭湯や岩盤浴へ、しまいには泊まりで温泉旅行へ出る。そうやっていろいろな「お風呂」で自分をリブート(再起動)し、こころとからだのバランスを取っているらしい。

くまモンの生みの親としても著名な放送作家・小山薫堂さんは、毎朝起きたら

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逃げるニンジン。

逃げるニンジン。

その日は、朝から浮かれていた。

すごくおもしろい本を立て続けに手に入れて
わくわくする仕事のアイデアがいくつもあって
目の前にニンジンをぶらさげて生きるのは
こんなにも楽しいものかと上機嫌で。

いつものように
ぽかぽかの寝室に掃除機をかけて
洗濯物をたたんで
部屋がどんどん磨きあげられていくのに
気づいたらなんだかいらいらしているぼくがいる。
ちょっと前まで、あれだけ浮かれていたはずなのに。

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その人の何が好きなのか。

その人の何が好きなのか。

最近何人かの友人から立て続けに

「あなたは他者の評価が遅れてやってくるところで何かを作ったほうがいい」
「どうしても他人の声が気になる人は耳をふさぐのもひとつだよ」

みたいなことを言われて

なるほどたしかにぼくはあれこれ偉そうなことを言っても、いつまでも他人の評価が気になってふらふらしたり、近しい人との距離感をつかむのが下手だったり、SNSで消耗したりしてるんだなあと頷いてしまった。

とは

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いまだかつてスポーツジムへ行って後悔したやつはいない。

いまだかつてスポーツジムへ行って後悔したやつはいない。

スポーツジムって、意気揚々と始めてはみたものの続かなくてけっきょくやめちゃう習慣の代表格みたいなもの。ぼくも今年のはじめに抱いた意気込みが霧散しそうになったんだけど、今は週に二回くらい楽しく通ってます。

ジムに行くのがめんどくさくなったぼくを救ってくれたのが、ツイッターかどこかで見かけたこのマジックワード。

「いまだかつて風呂に入って後悔したやつはいない」

なるほどたしかに、寒空の中バイクで

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脳から血を出してパイを食う。

脳から血を出してパイを食う。

生きるっていうのは、大小の選択の連続だ。

今日のお昼に何を食べるか、というような日常的なことから、十年後にどこで何をやっていたいか、なんて人生に関わる大きな決断まで、ぼくらは毎瞬間にありとあらゆる選択をして、ときに迷って、足を止めて真剣に考えて、自分なりの正解を見つけて生きていく。

若い頃は悩んでばかりいたぼくだけれど、四十年ちょっと生きて「不惑」というのを越えると、ようやっと自分なりの悩み方

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