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ベッドで死んで、お風呂で生きかえる。

いつも朗らかなある友人は、気分転換によくシャワーを浴びるという。

シャワーを浴びてもまだやる気が出なかったりモヤモヤしたら、熱い湯を張ったお風呂に浸かる。それでもダメなら銭湯や岩盤浴へ、しまいには泊まりで温泉旅行へ出る。そうやっていろいろな「お風呂」で自分をリブート(再起動)し、こころとからだのバランスを取っているらしい。

くまモンの生みの親としても著名な放送作家・小山薫堂さんは、毎朝起きたら一時間風呂に浸かるのだという。漠然と仕事のことを考えて、風呂から出たら汗だくになって仕事をする。

そういえばぼくも無類のオフロスキーで、いつも浴室を出る際には、はじめて母親の胎内から出てくるような、まさに「生まれかわった」ような深い爽快感に包まれることが多い。タオルで身体を拭いながら「ああ、生まれかわった!」と叫んでも、家族も猫も相手にしてはくれないけど。

最近は薫堂さんの真似をして、朝起きたら何より先にお風呂に浸かることにしている。旧いMacBook Airを風呂のフタの上に置いて、Spotifyで "Acoustic Morning Tokyo" なんかを聞きながら、カンタンな日記を書いて、今日「めんどくさいけど本当はやりたいこと」をぼけーっと考えて、たっぷりの水を飲みながら、気が向いたら文章を書き、気が向いたら読みかけの本を読む。

きっかり一時間かけて浴室を出ると、朝から文字通り「生まれかわった」ような清々しいぼくがいる。

ガンジーは「私は毎晩眠りにつくたびに死に、翌朝目を覚ますときに生まれかわる」って言ったらしいけど、最近すごく実感がある。



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