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運動嫌いでも、フルマラソンは完走できた

昨日は「運動音痴でもフルマラソン完走できた理由」を書きました。今日は「運動嫌いでも完走できる」話です。

私がなぜ運動嫌いになったか、お分かりでしょうか?

運動ができないから嫌いなんです。


かけっこはいつもビリ、ボール投げても届かない、バット振っても当たらない、ボール蹴っても飛ばない、ボールが飛んでくると怖い・・・

嫌いになる理由は山ほどあります。運動ができないから嫌いになるのは当たり前のことです。そこそこできるんだったら、中には好きなものも出てきます。ことごとく何もできなかったら、運動すべてが嫌いになってもおかしくないでしょう。

「しんどい」「つらい」から嫌いという人もいるはずです。私も同じです。フルマラソン完走した今でも変わらず同じです。言い換えれば、しんどい・つらい思いはそのままでもフルマラソンは完走できるということです。

と言われると「ウソだ!」と言いたくなることでしょう。分かります。私自身が完走した証明なので、まずはウソでないことは確かです。では、なぜできたのか?ということです。


運動が嫌いになる理由は、他人と比較されるから。


スポーツは時間や得点を競ったり、他人を倒す運動です。勝ち負けが決まりますから、負けっ放しの人はどんどんイヤになっていきます。そのうち運動が嫌いになってしまいます。

素人のマラソンは直接対戦相手がいるわけではありません。いるとすれば自分自身です。やめた時、もしくは諦めた段階で負けです。それは今日だけの問題ではありません。私の場合、6ヶ月という期間でフル完走する目標を立てていました。だから結果が出るのは、大会当日のことです。

それまでは自分に負けて走らない日もあるし、嫌になって寝込むこともありました。しかしそれはあくまでも通過点です。数日休めばまた走れるようになっていました。今日の自分に負けても、明日はまた走れる日があったんです。その繰り返しでした。

フルマラソンの練習は他人と比較する必要がありません。いつも自分との戦いです。仕事で遅くなったり、飲み会があったりでなかなか走れない日があります。そこをどう乗り越えるか、考えることも自分に勝つための対策の一つです。

だらだらして走りたくない日だってあります。そんな日は思い切ってだらだらします。寒くて外へ出たくない日もあります。そうやって「やめる誘惑」がたくさん待ち構えています。その一つ一つに誠意をもって立ち向かい、いくつ倒せるかという戦いです。対戦相手はすべて自分です。

こう書きますと、運動嫌い・運動音痴でも関係ない話になっていると思いませんか?

どのように自分を律することができるか?


自分との戦いに100%勝てることはありません。ちょいちょい負けながらも、継続することさえできれば大会当日、スタートラインに立つことは可能です。完走できるかどうかも、自分との戦いです。これまである程度戦ってきていますから、それなりに行けるもんですよ。

のらりくらいでもOKです!

やめないこと、諦めない精神力です。


増補改訂版 がんばらないで楽に長く走る: 痛み、故障しらずの“脱力ラン”/鮎川 良 (著)


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